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ニイガタビト

大好きな地元に「デザイン」で貢献したい
- デザインの可能性を信じて新潟と東京をつなぐ -

2021.12.03 掲載

UI/UXデザイナー

小柳 岳さん

新潟市

\UI/UXデザイナー 小柳さんってこんなひと/
◎出身など:南蒲原郡田上町出身、新潟市中央区在住
◎移住時期:2021年9月
◎経歴:東京の大学に進学→半年で大学を休学し複数のIT企業でインターン→大学を中退、インターン先の1つであった株式会社エウレカに入社し恋愛・婚活マッチングアプリ「Pairs」のUI/UXデザイナーとして活躍→新潟にUターン
現在は、フリーランスとして独立し東京の企業の仕事をしつつ、東京と新潟をつなぐ、20-30代のコミュニティ「Flags Niigata」のメンバーとして都市と地方の新しい繋がりづくりに奔走している 
◎暮らし:一人暮らし
◎にいがた暮らしのおすすめポイント
 外での時間の流れがゆったりと感じられるところ

※UI/UXデザイナー
 ユーザーとプロダクトをつなぐ接点(UI)や、ひとつの製品・サービスを通じて得られる体験(UX)をデザインして、ユーザーの行動を導き、ユーザーがやりたいことを「楽しく・心地よく」実現するためにサービスや製品を設計し、創る人

休学しひたすら興味があることに没頭

 田上町出身の小柳さんは高校卒業後、一浪して東京の大学に進学。しかし、キャンパスライフに慣れなかったことや、周りの友達が自分の突き詰めたいことを見つけ、熱中している様子から焦りを感じ大学を半年で休学。学生団体での活動や企業でのインターンを通して、自分が興味のあることをひたすらに取り組む時間を過ごしたそうです。
 「休学している人が多いコミュニティで多様な価値観に触れ、企業のインターンシップなどに参加してみようと決めました。そこで出会ったスタートアップ企業でのインターンシップは、学歴での評価ではなく、実務の成長意欲やカルチャーフィット、時間のコミットが重要視されたので、何もできないが休学中で時間をフルに使える僕には相性が良いものでした」。

「デザイナー」の仕事を知る

 複数社でのインターンを経て、小柳さんが長期インターンで働き始めたのは、マッチングアプリ「Pairs」(ペアーズ)で知られる株式会社エウレカ。インターンを始めてから約1年半後、なんと同社から新卒入社の内定をもらいます。
 「見た目の良いものを作るのではなく、科学的なアプローチでデザインしものづくりをする現場を見て、視界が開けた感覚になったのを今でも覚えています。定量/定性情報を用いて、使う人を観察・想像し、ユーザーの目的達成やより使いやすいプロダクトを作っていく過程は、自分の性格にあっていると直感で思いました。そこから、0からの勉強。訓練の日々を過ごしました。実際にデザイナーとして仕事に就けたときは、とても嬉しかったです」。
 こうして、大学を中退し同社に入社、小柳さんのUI/UXデザイナーとしての仕事が本格的にスタートしていきます。

人生に「あってよかった」と思ってもらえた経験がやりがいに

 入社する前から知名度のあった「Pairs」(ペアーズ)ですが、小柳さんが入社してからもさまざま機能開発を行ってきたそうです。「デザイナー・ディレクター・エンジニア・マーケターなど、どの職能でもフラットに良いものを作ろうという一心でものづくりをしている会社」である株式会社エウレカは、2015年にM&Aにより米国NASDAQ Top 100に位置するMatch Group(世界190か国以上で恋活・婚活マッチングサービスを展開する世界的リーディングカンパニー)の一員となっており、ハイレベルな開発組織・ナレッジの中でプロダクト作りが行われています。小柳さんも日々やりがいと共にスキルを高めるために必死だったと言います。そんなものづくりの中で支えだったのが、ユーザーの声だったそう。
「実際にアプリを利用していたユーザーさんとお会いする機会があったのですが『Pairsのおかげで結婚し、子どもを授かりました。Pairsがなかったら、この子は今ここにいません。』という声をいただいたときは、非常にやりがいを実感しました」。
 自分がデザインしたもので、人々を幸せにできているか。小柳さんの行動指針は常にここにあるそうです。

新潟に戻ることを決意した、家族と友人の存在

 順風満帆のように思えた小柳さんですが、ある想いがきっかけで、新潟に戻ってくることになります。 
 「少しずつできることが増えた気はするが、何者でもない。自分はこれからどんなことをしていきたいのか。そんなことを考え始めた頃に、立ち上げからメンバーとして活動をしていた Flags Niigataのことや地元の未来について、Flags Niigata代表の後藤と話したんです」。
 Flags Niigataとは東京と新潟をつなぐ20代から30代を中心に、情報交換や企画・プロジェクトの立ち上げ、心の居場所づくりなどを通じて、それぞれの「新潟との関わり方」を考えるコミュニティ。Flags Niigataの代表を務める後藤寛勝さんとは、小柳さんが20歳のときからの付き合い。「何か新潟のために。」そんな思いが走り始めたのがこのタイミングだったそうです。
 「同じ頃、家族の病気やコロナ禍での生活の影響から、家族は何があっても蔑ろにできないと思う自分に気づきました。一方で、新潟で自分がしたい仕事を続けられるのか、そんな疑問を抱え葛藤する日々が続きました。しかし、後藤と話をしているうちに、『新潟で生活している自分が、自らの手で働きやすい環境をつくっていけばいい。自分と同じように、新潟に戻りたいけれど、二の足を踏んでいる人たちが新潟に帰って来るきっかけを自分たちがつくろう。』そんなふうに気持ちが切り替わりました。そして自分の武器であるデザインの手法やアプローチをコミュニティ、まちづくりにも活かせる。活かさなきゃ、という使命感を持ちました」。
 こうして、2021年9月、小柳さんはエウレカを辞め、新潟を拠点にフリーのデザイナーとして活動していくことを決めました。

東京での経験を生かして新潟に貢献したい

 「今は、東京の企業とのお仕事が多いですが、今後は県内の企業との関わりを増やしていきたいなと思っています。また、Flags Niigataでも新潟に貢献できることはなんだろう、と議論しあって、いくつかのプロジェクトを同時並行で進めています」。
 こう話す小柳さんですが、新潟に戻って来てから感じたことがあるそうです。
 「近所を歩くときに、挨拶される回数が格段に増えました。東京で暮らしていた頃は、挨拶をしても返してもらえなかったり、他人であることを強く感じることが多かったように思います。些細なことだけれど、挨拶をするだけで温かい気持ちになれています。また、新潟市は都市の生活が楽しめますし、少し離れれば自然もあり、関東圏に行くのも新幹線で2時間程度と、改めて魅力を感じています。これからは、デザインのアプローチで、大好きな地元をもっと愛し貢献できるように、試行錯誤していきたいと思います」。

たまにはカフェで気分転換

 フリーランスとなった今では自宅での1人仕事が基本。「気分転換に環境を変えて仕事をすることもあります」。コーヒーが好きだという小柳さんが気分転換に訪れるのが万代にある「dAb COFFEE STORE」。「自宅からほどよく離れているので、移動時間もリフレッシュに最適です」。
 小柳さんの新しい環境下での挑戦は始まったばかりです。

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