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新しい働き方 第140回

好きを仕事にすることの楽しさを新潟で気づけた
- やりたいことを心のままに。起業して広がった自分の価値観 -

2020.02.06 掲載

料理研究家/食育インストラクター/FOOD&ETHICAL 代表

天野千尋さん

新潟市

新潟県阿賀野市(旧笹神村)出身。関西の大学を卒業後、関西にて大手料理教室に6年間勤務。その後、自分のキャリアを活かせて、より自由度のある東京のケータリング会社に転職。2018年新潟にUターンし、(公財)にいがた産業創造機構が開催した「新潟起業チャレンジビジネスプランコンテスト」で優秀賞受賞。2019年4月より幼なじみとケータリングサービスを行うユニット「FOOD&ETHICAL」(フード&エシカル)を結成し幅広く活動中。

\コラムのポイント/
●関西・東京で料理教室やケータリングの会社で勤務
 やりがいがある一方で仕事が多く疲れる毎日・・・
●Uターンして幼なじみと再会、新しい夢を見つけた
 ビジネスコンテスト優秀賞受賞を機に起業を決意
●新潟で自分の価値観が広がった
 ケータリングで食卓を囲むきっかけと笑顔を届けたい

関西で憧れのキャンパスライフ

 わたしは志望校を決める時、ドラマに出てくるようなキャンパスライフを夢見てどうしても大きな都市の大学に行きたいと思っていました。都会はなんでも揃うキラキラした世界で、楽しい毎日が待っていると思っていたのです。 念願が叶い、関西の大学に進学が決まりました。今考えるとビックリしますが、学生から社会人にかけて関西で過ごした10年間は、ほとんど新潟に帰省していませんでした。特に新潟での人間関係がこじれていたとかそういうわけではなく、ただ単純に関西での生活がとても楽しかったのです。大学の講義が終わるといつも年間パスでユニバーサルスタジオジャパンに行くなど、在学中の思い出は楽しいことばかりです。「時々連絡をよこしなさい」と母に注意されるほど、ホームシックとは無縁の生活を送っていました。

やりがいのある仕事との出会い

 大学卒業後の就職は、説明会で“やりがいのある仕事”というエピソードを生き生きとお話しされていた担当者に憧れ、大手料理教室での運営の仕事に就きました。 自分の頑張りがしっかり反映される仕事で、チームのみんなとやりがいを感じながら仕事にのめり込みました。
 そして、5年ほど経過した時、東京への転勤が決まりました。その時に「このまま1つの会社しか知らなくて大丈夫なのだろうか?」という心配や「このタイミングでの転勤命令も何かを考えるきっかけかも」という気持ちが重なって、転職を考えはじめました。そして、東京に転勤して1年後に、以前から興味のあったケータリングの仕事に就きました。ケータリングとは、会社や自宅に食事をお持ちする外食と内食のいいところを合わせたようなフードサービスです。料理教室時代は、教室で授業をすることもありましたが、生徒さんを増やすための体験会の運営や、通っている生徒さんのフォローが主な業務でした。その中で、もっとひとりひとりと向き合った仕事もしてみたい、料理についてもっと深く知って実践してみたいという気持ちが湧いてきたのでした。なので、自由度の高いケータリングの仕事はわたしにとって非常に魅力的でした。

都会との別れ

 しかし、理想と現実は違っていました。好きだったはずの料理を作ることが、大量の仕込み作業で毎日ヘトヘトになってしまい「わたしにはこの仕事向いていないかも」と思うようになりました。そんな時、家庭の事情で新潟に帰ることになったのです。正直、もう新潟には住まないと思っていましたし、何よりも急だったため、「どうしたらいいのだろう?」と落ち込みました。結局、特に答えの見つからないまま、新潟に帰る日がやってきました。帰りの新幹線の窓から見えるのは見渡す限りの田んぼ―田園風景が美しいという気持ちよりも「帰ってきてしまった」という、悲壮感を感じたことを覚えています。

わたご酒店との出会い

 月日が経つに連れ「やりたい仕事や楽しい事がないなら、自分で作ればいい」と思えるまでに気持ちは回復しました。家庭の事情で新潟に戻ってきたけれど、人生をもう一度自分ごとと考え直してポジティブに生きたいと思ったのです。やるからには、自分のキャリアを活かせる仕事で、新潟に誇りを持てる仕事をしたい。そして、いきいきと働きたいと考えました。そんな時、小・中学校の幼なじみの友人である寺田菜々子さんがわたしに声をかけてくれました。寺田菜々子さんは、夫の和広さんと新潟市江南区でわたご酒店という酒屋を営んでいます。わたご酒店では、お酒を飲まない人でも楽しめる食のイベントを開催しているという話を聞き、何度か料理を提供する出店者のひとりとして参加させていただきました。おかげさまでそのイベントでは、寺田夫妻から同世代で頑張っているさまざまな業種の方を紹介してもらい、人脈が広がり、刺激をたくさんもらいました。

新潟起業チャレンジで優秀賞を受賞

 さらに、わたしが「いつか起業したいと考えている」という話をすると和広さんがアドバイスをしてくれ、「新潟起業チャレンジ」にエントリーすることを勧めてくれました。「新潟起業チャレンジ」は、自分のビジネスプランをプロに審査していただくコンテストです。正直「いつか起業したい」というレベルだったので、とっても急な話で最初は戸惑っていましたが、次第にこれもまたいいタイミングという気がしてエントリーをしたのです。結果、ありがたいことに優秀賞をいただくことができました。「ならば、すぐにでもスタートしよう!」と思い立ち、飲食店や料理スタジオなどのキッチンを間借りして、菜々子さんとふたりのユニット形式でFOOD&ETHICAL(フード&エシカル)という名前でケータリング業をスタートさせました。私がメニュー構成や調理を担当し、菜々子さんが営業や広報活動。幼なじみとの二人三脚で行っています。
 わたしは本当にいつも人に恵まれていて、さまざまな人の協力のおかげで、新潟で起業することができました。地元の人ももちろんですが、他県から新潟に移り住んで新潟を楽しくするために頑張っている人がたくさんいることも分かり、そういった人たちとのつながりも生まれ、充実した毎日を過ごしています。悲壮感を誘った田んぼの風景でさえ、今では車を停めて写真を撮るほど(笑)、どの季節も美しく感じますし、そう感じていることを「新潟には、なーんにもない!」と思っていた昔の自分に教えてあげたいです。

これからの夢

 現在はケータリング業を中心にして、時々料理教室も開催しています。 前職の経験を通して、わたしがやりたかったのは、単に決まったメニューを作るだけではなく、お客様のニーズに合った料理を届けることだったんだ、と気づくことができました。お客様の希望をヒアリングし、それを叶えるためにどんな食材を使うか?どんな組み合わせがおいしくて見た目にもワクワクするのか?を考えることが、とっても楽しいのです。
 仕事面の目標は、早く事業を拡大して一緒にやってくれるスタッフを雇えるようにすることです。新潟ではまだ普段の暮らしの中でケータリングを利用すること自体が定着していませんが、ビジネスとして伸びるチャンスはあると考えています。小さい子どもやお年寄りと暮らしていて外出しづらいと感じている人には、ぜひ利用していただきたいサービスです。また、都内では、勤務時間外に飲食店で忘年会や歓送迎会をするのではなく、ワーク・ライフ・バランスを重視して、昼休みや夕方からの時間を利用して料理をケータリングし、食事会を行う企業も徐々に増えています。そういった提案を新潟でも広めていきたいと思っています。食材も新潟県産のものにこだわり、安心・安全で“エシカル”な(※社会的模範となる)価値の提供をしていますし、食事をみんなで囲むきっかけ作りをケータリングというサービスを通して叶えたいと思っています。 ほかにもやってみたいことはたくさんあって、日本はもちろん世界の郷土料理を知りたいし、実際に現地で食べたりまだ知らない料理のことを学ぶ時間を作ったりしたいとも思っています。
 これまでのわたしは「新潟じゃできない」と思っていることがたくさんありました。でも、今では「新潟だからできることがある」と思えるようになりました。新潟に戻って暮らして、たくさんの人と関わるようになったことで新しい発見がありますし、何より自分の価値観が広がったと思います。わたしのように新潟にUターンやIターンした人もたくさんいるので、そういったコミュニティを活かしながらケータリングという仕事で笑顔を届け、新潟に貢献していきたいと思っています。

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