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異業種への転職で新たな可能性を実感
- 新潟でチャレンジを楽しむ -

2024.03.12 掲載

小柳建設株式会社 統括経営管理部 兼innovation推進部

和田 博司さん

新潟市(旧新津市)出身。東京の大学に進学し、卒業後は情報通信業で大手クレジットカード会社の基幹システムの開発/運用に従事。子どもの誕生をきっかけに新潟ヘのUターンを決意。ITスキルを活かしつつ新たな挑戦がしたいと三条市の建設業に転職。妻と子ども3人の5人暮らし。

ライフステージの変化でUターンを決意

【Q. Uターンのきかっけは何でしたか?】

いつかは新潟に帰りたいなとは思っていましたが、就職活動時は「まだその時じゃない」と東京でチャレンジすることを選択。金融系と情報系で悩みましたが、自身のキャリア形成を考え、情報系に進みました。独立系システムインテグレーターに入社し、10年間、SEとして大手クレジットカード会社の基幹システムの開発/運用に携わりました。
仕事は面白かったし、プロジェクトリーダーとしてのやりがいも大きかったので、仕事面だけではUターンを決めることはなかったと思います。きっかけは、結婚してライフステージが変わったこと。長女が生まれ、妻が「頼れる人が身近にほしい」と言ったときにUターンを意識し始めました。実際に行動を起こしたのは、妻が2人目を妊娠したとき。子供と過ごす時間は限られており、その時間は、小学校卒業時点で半分以上経過、高校卒業時点で7割以上経過すると言われています。そのため、家族と過ごす貴重な時間を自分で意識的に「ON」にしないといけないと思ったことと、私たち夫婦はふたりとも新潟の出身なので、お互いの実家に近い新潟市近辺に帰ろうと決めました。

【Q. 具体的にどのような活動をされましたか?】

まず、新潟県に特化した転職エージェントに登録しました。最初は、それまでのキャリアを生かせるIT系の会社を考えていたのですが、事業・働き方・オフィスのすべて、今でいうDXを推進しようとしている建設会社があることを知り、興味を持ちました。エージェントからも、その企業が社内システムにかかわる人材を募集していると連絡が来て、話を聞いてみたいと思ったんです。
社長は同い年で、若くして経営をしていることに単純に「凄い」という気持ちと、そうした経営者のもとで働くことで自身のキャリアに絶対につながるという気持ちを持ちました。さらに会社、組織風土としてチャレンジングな姿勢に惹かれ、これまで培ってきたスキルだけに固執するのではなく、新しいことに挑んでみようと入社を決めました。2014年の夏から動き始め、2015年春に家族で引っ越してきました。

異業界に転職し、視野が広がった。

【Q. 現在の仕事内容を教えてください。】

総務部門、経理部門、システム部門などの管理部門を統括する立場として働いています。もともとはシステム部門での入社であったため、システム管理やアプリケーションの導入による働き方の整備が中心ですが、スマートフォンアプリ開発やMR(複合現実)技術で建造物の3次元モデルやデジタルデータを現実空間に投影する「ホロストラクション」事業の開発プロジェクトにもPMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)やPO(プロダクトオーナー)として参画しています。働く場はIT業界から建設業界へ変わったのですが、前職では経験できなかったデジタル技術に触れる機会ができ、また、海外視察や多くの外資系企業と一緒にお仕事をさせていただく中で、むしろスキルアップできたと感じています。都市部のSIer(エスアイヤー=システムインテグレーター)ではない、地方の建設業、建設会社ですけど、このような経験ができていることが驚きであり、本当にありがたいです。

【Q. やりがいを感じるのは?】

小柳建設のコーポレートメッセージである「変化を楽しもう。」のメリットを、入社から9年たった今、ひしひしと実感しています。当社は80年近い歴史を持つ企業ですが、現社長のもと、新たな事業への挑戦や慣習に縛られない働き方を進め、建設業の魅力を広く発信しています。さらに、デジタルの力を活用し、社員の提案を積極的に取り入れるなど、チャレンジする環境は今も進化中です。フルクラウド化やビジネスチャットなどの私の提案も受け入れてもらえ、やりがいにつながっています。システム部門からスタートしましたが、総務業務や経理業務にも携わる、触れることで常に学びがあることは大変うれしいことです。また、様々なことにチャレンジさせていただける環境は、自分の成長、価値につながっていると感じていますし、今の環境にとても感謝しています。

家族と過ごす時間が増えた

【Q. 働き方は変わりましたか?】

東京から新潟、IT企業から建設会社と変わったこと、ライフステージが変わったことで、生活のリズムは大きくは変わりました。朝型になりました! 東京では朝がゆっくりな分、帰りが遅く、勤務時間が長くなっていて、さらに通勤は片道1時間ほどかかっていました。今は、朝活含め、いいバランスでライフとワークの境目もないと感じるくらい楽しく働けており、何しろ、DXが進んできた結果、残業もほぼなく、家族と過ごす時間が増えました。キャリアアップをあきらめることなく、家族との過ごす時間を確保する、これはUターンを決断したときの目的の一つでもありましたので、それが実現できていることは素直にうれしいです。

【Q. 新潟での暮らしはいかがですか?】

東京では育休復帰に保育園を探すのはひと苦労でした。入園のための基準点数を気にして、戦略的に園を選んだりもしていました。Uターン時に長女は保育園の年少で、環境が変わることに親は少なからず心配していたのですが、親の心配もよそに、子どもはすぐになじんでくれてほっとしました。子どもがのびのびと育っていく姿をみて、私たち夫婦もうれしく思っています。
妻は本社が新潟にある企業の東京支店で働いていたので、転職ではなく異動という形で新潟へ。共働きという環境は変わりませんが、両方の家族の応援体制がある心強さで、気持ちにゆとりが生まれたのか「東京にいた時の自分より、新潟にいる今の自分が好き」。なんて言っています。地方では買い物や生活が不便かもしれないと思ったこともありましたが、地方の豊かさを公私で楽しんでいます。

帰ってこそできるチャレンジがある

【Q. Uターンを考えている方にメッセージをお願いします。】

Uターンして、キャリアは活かせるだろうか、収入は減るのだろうかなどいろいろな不安がありますよね。でも、技術は年々進化し、都市部と何も遜色のない働き方は、地方にいても可能となってきていますので、キャリアアップも収入アップも自分の考え方、行動次第で実現可能です。私は、「自分がどうしたいのか」、「どんな人生を送りたいのか」を考えて、それに合う場所を選択すること、また、「できる」、「できない」で判断するのではなく、「やるか」、「やらないか」で判断することが重要だと思います。Uターンしたあとからのビジョンや人生設計、つまりは、自分にとって価値のあるものが、何なのかを考えておくと、より地方での暮らし、過ごし方にも魅力を感じるかと思います。
子育てや共働きが大変だった東京時代の経験から、新潟にもニーズがあると読み、妻は退職して家事代行業を起業しました。これもUターンしたからこそかなえられたこと。帰ったからこそできるチャレンジがあることも知っていただきたいと思います。

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