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教えて先輩! 第148回

地域の関係性が生む、『あんしん』と『挑戦』
- 村上らしい仕事と暮らしを楽しむゲストハウスオーナー -

2020.04.30 掲載

素泊まりの宿「よはくや」オーナー

髙橋典子さん

村上市

\高橋さんってこんなひと/
◎出身など   村上市出身、東京都からUターン
◎移住年月   2010年秋
◎職業     広告代理店(東京)2社→株式会社きっかわ(村上市)→
        素泊まりの宿「よはくや」を開業(村上市)
◎家族構成   本人・息子
◎にいがた暮らしのおすすめポイント 
 地域全体で子どもの成長を見守ってくれている感覚。息子が自転車を練習しているときに「お、上手になったね!」と近所の人が声をかけてくれることも。

※「よはくや」は、6月から新潟県内在住者に限定して予約の受付を再開しています。
詳しくはホームページをご覧ください。
https://www.yohakuya.com/

外の世界を見たい!村上を飛び出して東京へ

 小さい頃から「もっと外の世界を見たい」という想いがあり、高校進学をきっかけに新潟市で一人暮らしをはじめました。関東の大学に進学し、就職活動の中で、「広告は人の心を動かし、行動を促し、お金を生み出すもの」という考えに惹かれて、東京の広告代理店に就職しました。
 はじめての職場は、終電に間に合わないほど遅くまで働く日々で、身体を壊してしまい退職することに。2社目もウエディング関係の広告代理店に転職。営業や取材、執筆、企画などさまざまな仕事を経験しました。やりがいを感じる一方で、クライアントと上司の間に立ち、調整役として企画提案する立場に「誰を喜ばせるために仕事をしているの?」という疑問も。また、通勤時の満員電車、隣に住む人の顔もわからない、昼か夜かもわからなくなる地下鉄、といった都会の生活に疲れていました。そんな環境でも、同期の子達がバリバリ仕事をして、週末はちゃんと遊んでいる姿を見て、「わたしって、やっぱり田舎の子なんだな…」と、痛感しました。

村上らしい仕事で、自分が必要とされる嬉しさを実感

 そんな生活を続けていた中、母が急逝。都会の生活に疲れていたことに加え、母が亡くなったことで「ずっと離れて暮らしていた家族をそろそろ大切にしなければ」と、Uターンすることに。戻ってからは「村上でしかできない仕事がしたい」と、ハローワークを通じて、鮭の加工食品を製造販売し、町屋を使ったまちづくり事業にも取り組む株式会社きっかわに転職しました。
 村上で働いてまず感じたのが、商品を直接お客様へ届けられる喜びです。広告代理店ではクライアントに向けて提案する仕事でしたが、きっかわでは直接お客様に提案できます。代理店時代の同僚が村上市に遊びに来た時に、「自分のアイデアがそのままお客様に届くって羨ましい」と言われました。
 また、当時20代だった私でも重要な仕事を任せてもらえることに驚きました。老舗企業は、よくも悪くも古いやり方がそのまま残っています。入社時に「どう変えて良いかわからない。だからどんどん意見を聞かせて欲しい」と言われたんです。それで、受注伝票の書き方から始まり、受発注管理の改善などに取り組みました。自分の意見や、やったことがすぐに形になる楽しさ、周りに必要とされる嬉しさは、地方ならではだと思います。

観光地化する村上の商店街に違和感を持つように

 私がUターンする前から、村上市では、先祖代々伝わる人形や屏風を町屋で公開するイベントが開催され、訪れる観光客が徐々に増えてきていました。子どもの頃は普通だと思っていた地元の商店街を、外から来たお客様に「すごく良い町ですね」と褒めていただく機会も多く、誇らしい気持ちになりました。
 ただ、観光地化してくると、大型の観光バスで、短時間で一気に人が来て、さっと帰っていく団体ツアーが増えてきました。小さな事業者は対応が大変ですし、これで村上の良さがほんとうに伝わるのかな?と疑問に思うようになりました。
 私は、村上の普段の生活を良いと思ってもらいたかったので、じっくり地域に関われるような観光をしてもらうにはどうしたらよいかと模索していました。そんなときに、「ゲストハウス」という存在を知りました。粟島浦村や、その他何箇所かのゲストハウスに足を運び、素泊まり宿だからこそ、地元の人たちとの交流が生まれ、その町の暮らしを体験できると感じました。「村上にゲストハウスがあったら。」そう思うようになったのです。

ゲストハウスで、普段の村上を感じてほしい

 ちょうど社内では、空家になってしまう町屋の活用方法を話し合っている時だったので、ゲストハウスにできないかと提案。残念ながら採用されなかったのですが、諦めきれなかった私は、自分で宿を立ち上げたいと社長に伝え、理解していただくことができました。働き方も融通してもらいながら物件探しなどの準備をすすめました。個人がやりたい事を会社が支えてくれ、地域の人も「“○○さんの子どもの髙橋さん”、“きっかわの髙橋さん”がやるなら」と応援してくれたのは嬉しかったですし、地元出身であるUターン者の特権だと感じました。
 2年ほどかかって今の物件に出合い、2018年9月に素泊まりの宿「よはくや」をオープン。 宿の名前には、「宿はよはくで、まちやあなたが主役になれるように」と願いを込めました。宿の中にバーなどは併設せず、宿泊客には近くにある飲食店をおすすめしています。日本語が話せない外国人の場合はお店まで一緒に行って、注文を手伝い、お店の人につなぎます。その後私は帰るのですが、しばらくするとお店の人との会話が楽しかったようで嬉しそうな笑顔で宿に帰ってきます。「普段の村上を楽しんでほしい」という私の想いが実現していることを実感します。

地域の関係性が、安心感につながる

 ここでは顔の見える関係の中で生活することになります。それを嫌だと思う人もいるかもしれませんが、私にとっては得られる安心感の方が大きいです。休みの日は小学生の息子と一緒に少し車を走らせて公園に行ったり、同年代の子どもがいる友人の家に遊びに行ったりしています。ほとんどの人は息子を「髙橋さん家の子」と認識してくれ、道の脇で自転車を練習しているときに「上手になったね!」と声をかけてくれることも。1時間だけ出かけたいときは近所の人に息子を預かってもらうこともあり、地域のつながりに助けられています。
 また、市民にとって最大のイベント「村上大祭」では、子ども達が学年を越えて集まって準備をするので、一人っ子の息子にとっては、人間関係を学ぶ機会になっています。小さな子も地元の祭りには誇りを持つようで、最近は頼んでもいないのに宿のお客様に村上大祭の本を持って行って、説明したりもしていますよ(笑)。

価値観の多様性を若者に伝えたい

 私はUターン者として、地域の人たちにすごく支えてもらっていると実感しています。ゲストハウスという挑戦も、子育ての安心も、地域の人たちとの関係性があるからこそできていると思います。
 これからは、都会でも地方でも暮らした経験を活かして、村上と外の世界をつなげる役割を果たせるようになりたいです。村上市内の高校生と話しているときに、「好きなことは諦めて、安定した仕事に就いたほうが良いですか?」と相談をされたことがありました。話してみると、本当はやりたいことがあるのに、昔ながらの「良い大学に行って一流企業に就職するのが良い人生」という固定観念が選択を狭めているように感じました。変化をこわいと思ってしまう気持ちも分かります。でも、私自身、都会での暮らしを経て地元にUターンしたからこそ、新しいことに挑戦できました。そういう経験を伝えたり、地域内外で活躍する人を紹介するトークイベントを企画したりして、若い人たちに価値観の多様さを伝えていきたいです。そして、「よはくや」も、泊まった方に村上の暮らしを感じてもらい、新しいつながりや交流を生み出す場になれたら嬉しいです。

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