2013.11.27 掲載
G.F.G.S.代表、ウェブデザイナー
小柳雄一郎さん、石丸英宜さん
加茂市
オフィスファム 代表
木村ユウさん
新潟市
県内には、あっと驚く意外な事業を手掛けている企業があり、幅広い分野に挑戦する姿には特別なパワーを感じます。
今回お話を伺ったのは、多彩なビジネスを展開する県内の若手経営者の方々。多くのお客様のニーズに応えるため、独自の手法で経営に取り組む姿をご紹介します。
加茂市にある『G.F.G.S.』は、メディアを活用した情報発信を意識した洋服メーカーです。代表の小柳雄一郎さん(写真右)、ウェブデザイナーの石丸英宜さん(写真左)にお話を伺いました。
「縫製業者の中でも、今までと違う面白いことがしたいという思いから『G.F.G.S.』を立ち上げました。そのため、製品の受注にとどまることなく、新しいネットメディアの活用、TV・ラジオへの出演など、自ら発信することにも力を入れています。」
「以前から、“本”という形でお客様にメッセージを伝えたいと考えていたので、今年7月に雑誌「G.F.G.S. MAGAZINE」を発行しました。創刊号では、県内で活躍する3名の方へのインタビュー記事をメインに据え、服に関する記事は全くと言っていいほどありません。
紙媒体の制作は初めてだったので、編集ではボランティアを募り、原稿作成やページのデザインを協力してもらいました。大勢の力を結集させた“洋服メーカー発行の雑誌”は、多くのお客様から反響があり、出版業界や県外在住の方からもご好評をいただいています。」
「自分が楽しんで作ったものでなければ、お客様に魅力が伝わらないので、仕事では常に“面白さ”を大切にしています。新しいメンバーが加わると新鮮な気持ちで仕事ができるため、製品をPRする写真や動画は、友人や知人など色々な人を巻き込んで制作しています。
また、予測不可能な発想も“面白さ”を生む大事なポイントなので、モデル役の人には日程を予告せず、当日いきなり動画の撮影を始めたこともあります。「G.F.G.S. MAGAZINE」も、内容に関して決まりごとを作りたくないので、今後はどのようなテーマで制作していくかは未定です。」
「加茂の縫製業は職人の年齢層が高く、人材不足に直面しています。服作りはお洒落なイメージが強いですが、地道な手作業も多いので、それを理解した上で一緒に働きたいと思ってくれる若者と出会えると嬉しいです。服が好きな若者が仲間に加わってくれれば、既存の技術に新しい感性やセンスがプラスされ、地場産業がもっと元気になると思っています。」
新潟市中央区にある『オフィスファム』は、看板製作や建物のリフォーム等の他に、店舗経営のサポートも手掛けています。そこで、代表の木村ユウさんにお話を伺いました。
「実家は看板屋を営んでいるのですが、同業の仕事に就かず、外資系企業の営業として全国各地で勤務しました。その後はUターンしてカイロプラクティックのサロンを起業し、約3年間、店舗経営の経験も積みました。ですから、起業されている方、これからしようという方の不安やお金の面での苦労もよくわかります。お客様とは、事業計画やマーケティングもきちんと相談させて頂いてから、施工させて頂いています。」
2009年には、ご主人と共に『オフィスファム』を設立。看板製作等の屋外広告業に興味を持ったことが、設立のきっかけといいます。
「今までに提供した看板の中には、私が自らデザインしたものもあります。また、サロンを起業した経験を活かして、『オフィスファム』では、お客様の店舗経営のサポートも手掛けています。
“永く無理なく経営できるお店作り”を支援するため、お客様の希望を丁寧にお聞きした上で、今後の経営プランを一緒に作り上げています。お客様のニーズに真に合うものを提案したいので、看板以外の宣伝手段が効果的だと判断すれば、他の広告業者を仲介することもあります。とにかく、店舗をオープンさせて、そのお店を継続させる努力をすることが、弊社の仕事だと思っています。」
「『オフィスファム』を立ち上げてからは、守成クラブ新潟など、経営者が集まるいくつかの団体に所属しています。団体の活動は、互いの経営を応援し合える雰囲気が魅力で、異業種のメンバーからお客様を紹介してもらうこともあります。
新潟には、他にも経営者が集まる団体が沢山あるので、県内で起業する方には是非そのような場に足を運んでほしいです。企業同士が応援し合う機会が豊富にあることは、新潟独自の良さだと思います。
また、どこに入ったら良いか分からない等、気軽に相談して欲しいです。」
「実店舗を持つお客様はもちろんですが、『店舗を持ってみたいけど、現実的に自信が無い』というお客様にも、まずは『屋号を持つ』という夢の一歩のお手伝いが出来るように、ホームページやSNSでの展開をオススメしておりますが、それをもっと広げて、『県北』や『新潟市と距離があるけれど、良い物、知ってもらいたい技術などを持つお客様』にお役立て頂けるように提案していきたいです。」
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