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ニイガタビト

「にいがた子育てのススメ」先輩インタビュー第2弾
- 佐渡で幻のイチジクを育てて、農業を盛りあげたい! -

2023.03.20 掲載

農業

岩瀬 彰人さん

佐渡市

\「にいがた子育てのススメ」先輩インタビュー第2弾!/

◎岩瀬さんのプロフィール
神奈川県出身。東京の農業情報を発信する出版社で働いた後、「農業がしたい」という思いから、千葉県の農家で2年間経験を積み、2017年に思いを共有する妻と共に佐渡へ移住。小木・宿根木地区で2歳と4歳の男の子を育てながら、夫婦で農業を営む。

農業への思いから佐渡への移住を決意

【Q.佐渡へ移住した経緯を教えてください。】

私は神奈川出身で妻は大阪出身。お互いに学生時代から農業に興味があり、就職先に選んだ東京の農業関連の出版社で出会って結婚しました。ですから、2人とも移住前から「農業がしたい」という思いを心に秘めていました。

ある日、有楽町にある移住相談センターで、佐渡の羽茂で農業をしているご夫婦の話を聞く機会があり、「佐渡への移住」にぐっと気持ちが引きつけられました。偶然にも2人とも佐渡に行ったことがあり好印象を持っていたこと、佐渡市の受け入れ体制が充実していることに加え、佐渡に米農家の知人がいたことも後押しとなりました。2017年1月に移住し、妻は地域おこし協力隊としての活動を、私は農業を始めました。

宿根木集落の高台にある築150年の古民家を賃貸して暮らしています。冬は毎日、五右衛門風呂で湯を沸かし、薪ストーブで暖をとります。少しずつ手を加えながら、自分たちの暮らしに合う家にしていこうと思っています。

移住相談センター「にいがた暮らし・しごと支援センター」ホームページへのリンク

トウモロコシやイチジクを栽培

【Q.農業への参入はスムーズに進みましたか?】

前職で少しは農業についての知識があり、千葉県の野菜のハウス栽培農家で2年間働いた経験はあるものの、米や果樹についてはほぼゼロからのスタートなので、まず、農家で研修を受けることにしました。佐渡市独自の里親農家支援制度を活用して、1年間、宿根木の農家で地域に根差した農業をイチから教えてもらいました。独立後は田畑を借り、米、トウモロコシ、小麦、イチジク、みかんなどの作物を栽培しています。


【Q.多くの種類を栽培しているのですね。】

家族で作業をしているので、収穫期や繁忙期が重ならないようにスケジュールを考えて作物を選びました。また、ミカンやイチジクなどの果樹は植えてから出荷まで数年ほど掛かるので、それまでトウモロコシや葉物で賄っていこうという計画です。

その中で力を入れているのはトウモロコシです。佐渡には夏にゲリラ豪雨のような大雨が降ることが少なく好天が続くうえ、イノシシなどの大型の害獣がいないのでトウモロコシ栽培に向いているんですよ。甘くて柔らかく、生食もできるトウモロコシは、地元のJAへ出荷するほか、直売所でも販売しています。「島外の娘に送りたい」と出荷を待ってくれる人もいて、大きな手ごたえを感じています。幸い、2018年に植えたミカンやイチジクの樹々は順調に育ち、実をつけ始めています。

ウエルカムな雰囲気の中での子育て

【Q.佐渡での暮らしはいかがですか?】

移住後の2018年に長男が、2020年に次男が生まれて、我が家は4人家族になりました。農業をしていると地域とのつながりが生まれますし、妻は地域おこし協力隊の活動を通して交流を深めてきたので、地域の人たちとの距離は近いですね。地域の皆さんが声を掛け、手を貸してくれるので、暮らしでも子育てでも不安を感じたことはありません。宿根木の人たちはウエルカムな雰囲気で、温かな人ばかりだねと妻とよく話しています。気軽に子育てを手伝ってくれ、「これを使って」とおもちゃや子供服も持ってきてくれます。かつて宿根木には港があり、北前船の建造拠点として栄えた歴史も持つので、人を受け入れる風土や文化が根付いているのかもしれません。

困っているとしたら、冬に遊べる場が少ないことでしょうか。屋内の遊び場が増えるといいなと思います。とはいえ、都会と違って家々が離れているから、家で子どもたちが騒ぐ分には問題なし。そういう点では、子どもも親ものびのびと過ごせます。

農業を盛り上げる存在になりたい

【Q.これからの抱負を教えてください。】

私たちの佐渡での暮らしは6年目になります。宿根木では秋に伝統のお祭りが行われ、集落が一体になって盛り上がるのですが、子どもたちもその祭りが大好き。鬼太鼓や伝統芸能「ちとちんとん」の練習にも積極的に参加しています。

そして、今年からいよいよ果樹の出荷が始まります。大事に育ててきたイチジクは、フランス原産のビオレ・ソリエス。濃厚な甘さを持つ一方で、その栽培の難しさから「黒いダイヤ」と呼ばれるほど市場価値の高い、特別なイチジクです。小木がビオレの国内有数の生産地であることも、私たちがこの地区への移住を決めた理由の一つなので、思い入れのある作物です。ビオレの収穫が軌道に乗れば、農家としての経営がしっかりとしていきます。新規就農の受け入れも念頭に置いて、これからは小木・宿根木地区の農業を盛り上げていきたいと思っています。

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