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ニイガタビト

リモートワークで、にいがた暮らしの良いとこドリ
- 仕事以外の居場所があり、子育てもしやすい環境ではたらく -

2020.05.15 掲載

WEBディレクター

田中啓子さん

新潟市

\田中さんってこんなひと/
◎出身など   新潟市出身、東京都からUターン
◎移住年月   2013年3月
◎きっかけ   東日本大震災を機にひとり暮らしに心細さを感じて
◎職業     デザイン会社(新潟市)→大手IT企業(東京都)→一般企業でECサイトの管理やWEBディレクションなど(新潟市)→東京のマーケティング会社でフルリモート勤務(新潟市)
◎家族構成   本人・夫・息子(5歳)
◎にいがた暮らしのおすすめポイント
お店のオーナーやスタッフさんと仲良くなりやすいこと。通っていると顔を覚えてくれるし、雑談にもつながります。リモートワークの気分転換になりますよ。

紙からWEBへ!情報が集まる東京へ飛び出す

 幼いころから本が好きで出版業界を目指していた私は、大学時代に新聞社のインターンに参加しました。そこで初めて取材や執筆を経験し、文章を書くことに楽しさを感じました。卒業後は、県内のデザイン会社で街ネタを掲載するフリーペーパーの企画や営業、取材などを経験。3年目には住宅関連のフリーペーパーの編集長になりました。しかし、当時は紙からWEBへとメディアが切り替わりつつある時代。「もっとWEBに詳しくなりたい」と、東京にある大手IT企業へ転職することにしました。転職先では、ECサイトのWEBディレクターとして勤務。同僚にも恵まれ、平日夜は飲みに行ったり、長期休みになると旅行に行ったりと充実した日々を過ごしました。テレビや雑誌で取り上げられたお店にすぐに行けたり、自分の好きなイベントにも気軽に参加できたりと、都内での生活は毎日が楽しく、正直新潟に帰ることは考えていませんでした。

震災を機に、ひとり暮らしに心細さを感じるように

 その気持ちを大きく揺るがしたのは、東日本大震災でした。震災当日は会社から自宅に帰るのに何時間もかかった上に、その後は出社が変則的になり、自宅でリモートワークをする生活。家で過ごす時間が増えましたが、アパートの近くには知り合いもおらず、東京でのひとり暮らしに心細さを感じるようになっていきました。
 この不安を解消するためには「暮らしの基盤を固めるしかない」と考え、実家や友人が身近にいる新潟へのUターンを意識するように。その後、新潟に住んでいたころに出会った新潟在住の現在のパートナーと付き合うことになり、結婚。戻ってきてからはデザイン会社のディレクター職や、新潟市内の菓子メーカーでECサイトの企画運営を経験し、その後知人の紹介で東京にあるマーケティング会社のWEBディレクションを手伝うようになりました。しかし、もともと正社員での仕事を探していたため、長くは手伝えないことを伝えると「それなら、完全リモートワークで正社員雇用しますよ」と、ありがたいことに正社員の誘いをいただきました。こうして2018年5月から東京のマーケティング会社に籍を置き、ほぼフルリモートでWEBディレクターとして働いています。

遠隔でもコミュニケーションを円滑にするために

 実は会社としても、リモートワークでの採用は初めての経験。お互い手探りでのスタートでした。私の場合、入社当初から自宅でのリモートワーク勤務だったので、他の社員がどんな人なのか知らないまま勤務がスタート。チャットで素っ気ない返答が来たり、返信が遅かったりすると、「言い方がまずかったかな」と心配になることもありました。
 そこで、絵文字や「!」などの感嘆符を活用して文章に感情が見えるようにしたり、仕事を依頼するときは背景まで書いたりと、こちらの意図がしっかりと相手に伝わるように書くことを心がけました。また、会社では週に一度、チームメンバーとビデオ通話をつなぎながらWEB会議をしていたのですが、そのときにプライベートの話をして、お互いのことを知るようにも工夫しました。
 ただ、人って案外、表情や声色、手振りなど言語以外の情報を頼りにコミュニケーションをしているので、どうしてもオンラインだけだと限界があります。そこで、意識したのがオフラインでのコミュニケーション。週に一度東京の本社に出社した際に、上司や同僚はもちろん、他の部署の人とも積極的に話すようにしていました。リモートワークだと、相談したくてもいまの相手の状況が分からず、連絡をためらってしまうこともあります。そんなときに相手との関係性ができていれば、連絡するハードルも下がるし、SOSも出しやすくなりますよね。リモートワークを経験したことで、直接会って話すことの重要性を実感しました。

新潟で見つけたつながりが心の支えに

 とはいえ、リモートワークは基本的にひとりでの作業。コミュニケーションをとる工夫をしていても、小さなストレスは積み重なっていきます。そんなときに心の支えになってくれたのが、新潟でのお気に入りのカフェでのひとときでした。こだわりのコーヒーを提供する「Hoshino koffee & lab.」さんや、食事やカフェメニューも充実しているブックカフェ「Blue Cafe」さん、写真集を中心に新刊・古書を扱う「BOOKS f3」さんなど、好きなお店に通っているうちに気づけばお店の人と仲良くなり、オーナーと話すことが楽しみのひとつになっていました。新潟のお店は、何度か行けば顔を覚えてもらえるので、仕事以外でだれかと話せる居場所がほしいときにはぴったりですよ。
 また、実家がある新潟市は私にとって子育てもしやすい環境です。リフレッシュのために近くに住む両親に子どもを預け、自分だけの時間を作ることもあります。他にも、思い立ったら近場の山に登ったり、海で水遊びをしたり、大きな公園で遊んだりと、休みの日に子どもを連れていける場所はたくさんありますよ。そこまで遠いところに行かなくても、近場のやすらぎ堤でアウトドア用の椅子を持ってきて家族みんなで夕飯をとることも。休日の過ごし方もバリエーションがたくさんあるので、その時々の子どものやりたいことに合わせながら楽しく暮らしています。

地方でのリモートワークも選択肢のひとつに

 新潟という暮らしやすい環境で東京の正社員として働く形態は、大手企業に関わる仕事ができたり、専門性の高い最新の情報をキャッチアップできたりと、勉強になることもたくさんありました。新潟―東京間であれば新幹線で2時間ちょっとで行けてしまうので、東京本社に出社するときもあまり負担にはなりません。むしろ、出張帰りに東京の友人とご飯に行くこともあり、良い気分転換になりました。
 また、リモートワークは上司や同僚と離れている分、仕事の内容や質が評価の判断軸となります。私が前職で働いていたころは、定時までに仕事を終わらせること自体は、ほとんど評価につながりませんでした。一方、リモートワークは同じ職場で仕事をしていない分、成果に重きが置かれます。「長時間働いたから頑張った」という考え方ではないので、子育てや介護など時間に制限があるひともきちんと評価される働き方ではないでしょうか。
 東京の仕事を進めつつ、子育ても親と協力しながら暮らせる良いとこドリができる新潟。働き方も変わりつつある今、地方でリモートワークをすることも選択肢のひとつにいれてみてはいかがでしょうか?

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