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ニイガタビト

「魚沼ならでは」の遊びのサイクルを発信!
- スケートボードやスノーボードの楽しさを通じて地域を盛り上げたい -

2019.12.17 掲載

SEASON店主

櫻井一崇さん

魚沼市

1988年生まれ。魚沼市出身。高校卒業後に大学進学のために上京。在学中にワーキング・ホリデーで1年間カナダに滞在したことをきっかけに、将来地元を活性化させたいと思うようになる。大学卒業後は都内の旅行代理店に就職し、5年ほど働いた後、2015年に生まれ故郷の魚沼市にUターン。学生時代からの趣味だったスケートボードのパークを造ったりイベントを開催したりして、地元の若者カルチャーを形成した。2018年春には魚沼市本町にスノーボードやスケートボード、洋服や雑貨を扱うショップ、SEASONをオープン。2019年10月には第一子が誕生し父親に。スノーボードやスケートボードを通じて、地域を活性化しようとイベントの企画・運営など積極的な取り組みを行っている。

\インタビューのポイント/
●1年間のカナダでの生活が自分を変えた
 環境ではなく自分の気持ちで物事は変えられることを実感
●好きなことで地域を活性化
 魚沼市に手造りのスケートパークを造った
●お店を開業し、若者が集う場所を生み出した
 スノーボードのおもしろさを通じて新潟の魅力に気づいてほしい

魚沼市から東京。そしてカナダへ

 魚沼市出身で高校を卒業するまでの間を地元で過ごした櫻井さん。スポーツが好きで、高校時代は野球部に所属。3年生の夏が終わり部活を引退してからは本格的にスノーボードを始め、スポンサーが付くほどのレベルになりました。しかし、高校卒業後は大学進学を選び東京へ。
 「ずっと新潟にいてもつまらないし、とりあえず東京、と思っていました。けれど、実際のところ大学での明確な目標もなく、入学したものの大学生活が全然おもしろくなかったんです。それもあって2年次が終わった時に休学してワーキング・ホリデーでカナダのトロントに行きました」。
 “何もかもおもしろくない”――当時のそんな心の内を払拭しようと向かったカナダ。日本食レストランで働き、時にはアメリカやヨーロッパを旅しながら暮らすうちに友達も増えてきて、それまで感じていた空虚感がなくなったそうです。「今振り返ると、東京や大学がつまらなかったわけじゃなくて、自分自身がつまらない人間だったんだと実感しています。いろんな環境のせいにしていたけど、そうではなくて自分が何ごとに対しても冷めていたからだとカナダに行ってはっきり分かったんです」。
 1年間のカナダでの生活を経て帰国。大学に復学して、積極的に講義を受けて猛勉強。そして、卒業後は都内にある旅行代理店に就職しました。

自分自身が楽しいことで地域を盛り上げる

 「いつか地元を盛り上げたい」――櫻井さんが旅行代理店で働くことを決めた背景には、ぼんやりとですが、そんな思いがありました。「カナダでの生活を経て、何かおもしろいことを企てたり自分らしい生活をしたりするためには、置かれた環境のまま過ごすのではなく、いかに自発的に動いてチャレンジできるかどうかだと思うようになりました。旅行代理店に入って全国のさまざまな場所の状況を知れば、いずれ地元を盛り上げることにつながるヒントをたくさん得られると思い就職したのです」。
 そこから約5年、社員として旅行商品の企画から宿泊や交通の手配、アテンドなどさまざまな業務を経験しました。「旅行の仕事は好きでしたしスキルも身に付きました。ただ、全国のいろいろな地域を見てきた中で、観光地として賑わいを見せ、観光客たちが楽しそうに過ごしている場所でも、そこに住んでいる人たちが笑顔で暮らしていないと意味がない。そう自分の考えが変わっていきました」。
 旅行業界で働くことで賑わいを生み出すのではなく、ひとつの地域に住みながら、そこで暮らす人たちのために内側から地域を盛り上げたい――櫻井さんはそう考えるようになりました。「自分自身が楽しいこと、テンションが上がるようなことをやれば、それが自然と地域の活性化につながると思えたんです。あとは、やっぱりスノーボードがしたくなりました(笑)」。

Uターンしてスケートパークを作った

 2015年に旅行代理店を退職し、生まれ育った魚沼市にUターン。冬はスキー場で働きスノーボードパークの造成などに携わり、春から夏にかけては主に農業の仕事をしていました。その傍ら、スケートボードができる専用のパークを造りたいと仲間を集め、市内の空き地を利用して、手造りで『薬師パーク』を作りました。「子どもの頃、魚沼市内に地元の先輩たちが造ったスケートボードができる場所があって、そこでスケートボードの楽しさを知り、歳の離れた人とでもスケートボードを通じて仲良くなれました。だからこそ、今度は魚沼市に帰ってきた自分がそういう場所を作りたいと思ったんです」。パークができてからは、自らスケートボードのイベントを開催して、ストリートスポーツの面で積極的に地域に関わるようになりました。
 Uターンした翌年には、保育園の頃からの同級生であり、櫻井さんと同じく東京からUターンしていた現在の妻、悠(はるか)さんと再会。お互いスノーボードや音楽が好きなこともあって、お付き合いが始まりました。「自分の中で、大好きなスノーボードやスケートボードで魚沼地域を盛り上げたいという気持ちが固まりつつあった頃、彼女との結婚を決断しました」。

商店街の一角にショップを開業

 ある時、櫻井さんはパークでスケートボードを楽しんでいる人たちを見ながらこう思いました。「遊ぶ場所はできたけど、ボードや洋服を買えるお店も地元にあったらいいのに」。Uターンしてスケートパークを造った時までは、お店を始めるつもりはなかったそうです。「でも、自分もそういうお店が欲しかったし、この場所でやるなら自分しかいないかな、と思いました」。そして、2018年5月、悠さんと二人で魚沼市本町の商店街の一角にスノーボードやスケートボード、洋服やファッション雑貨を扱うショップ、SEASON(シーズン)をオープンさせました。「地元で暮らす人に誰でも来てもらえるようなお店にしたかったんです。だからスノーボードやスケートボードをしない人でも買える洋服や雑貨、CDなどの商品を幅広く扱っています。いろんな人たちが遊びに来てくれるのはとても嬉しいです」。

魚沼市は住む場所として文句なし!

 「春から秋はスケートボード、そして冬はスノーボード。この遊びのサイクルを自分の店から発信して、地元の人たちに楽しんでもらえたらと思っています。雪が降ってスキー場があるという環境を、そこで暮らしている人たちが積極的に楽しむことが大事だと思うんです。」
 2019年10月には、櫻井さん夫婦に第一子が誕生。「子どもが大きくなったら家族3人でスノーボードをしたいですね。子どもが生まれる前には妻と登山もしていましたし、豊かな自然に抱かれながら季節の変化に合わせて遊べるのは魚沼ならではだと感じています」。
 これからはSEASONというお店を通じて、新潟の人たちにスノーボードやスケートボードのおもしろさを伝えていくことが目標と語る櫻井さん。確かにそのことが改めて新潟のよさ・豊かさに気づくきっかけになるかも知れません。「僕はドライブという言葉が好きで、人生は常にドライブだと思っています。最終的な目的地だけを決めるのではなくて、今という時間を進みながら、時には回り道をしてもそこからまたハンドルを切って進めばいい。それは、暮らす場所を選ぶという場面でも、同じことが言えるのではないでしょうか。僕が選んだ魚沼市は食も最高で、空気もうまい。山でも川でも遊べて、海までだって車で1時間。東京にも近くいつでも遊びに行けますし、群馬や福島など近隣県にもアクセスしやすい。住む場所として完全に文句なしの場所ですよ!家族とともに、これからもずっとずっとここで暮らしていきたいです」。

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