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新潟で夢にチャレンジ 第122回

農業で地域の未来を切り拓く
- 若者が笑顔で暮らす地域を目指して -

2019.07.19 掲載

ひらくの里ファーム 代表取締役社長

青木 拓也さん

南魚沼市

 1990年生まれ。南魚沼市出身。高校までを地元で過ごし、大学進学を機に上京。東京農業大学で途上国への農業支援などを学ぶ。在学中にタイやバングラデシュへの短期留学を経験し、日本国内でも20軒ほどの農家に住み込みで働き、各地の農業を体験。それらの経験から大学卒業後は地元南魚沼市で農業をすることに決めUターン。2年間の研修後に独立し、2017年には法人化。ひらくの里ファームの社長としてコシヒカリやスイカを生産している。

海外、そして日本各地の農業を体験した大学時代

 青木さんが東京農業大学に進学したのは、農業を志したというよりも、地元を一度離れ知らない世界を見てみたいという純粋な気持ちからでした。「祖父は専業農家でしたが、父は会社員として働きながら米作りをする兼業農家でしたので、“絶対に農業をやってほしい”という両親の強い希望があったわけではありませんでした」。
 大学では途上国の農業支援を学び、タイやバングラデシュでの短期留学を経験。現地の農業の現状を視察し、手伝いをするなどして充実した学生生活を送っていました。
 行く先々で現地の農業従事者から日本の農業について聞かれることも多かったそう。「その時の私は、それに対して全然答えられず、これじゃダメだと全国の農業を自分の目で見て経験することにしました。2年生から3年生にかけて日本各地20軒くらいの農家さんにお邪魔して、住み込みで働かせてもらったんです」。
 北海道から四国、沖縄まで、さまざまな農業のやり方を学ぶうちに、次第に自分の生まれ育った南魚沼市の良さを感じるようになりました。「南魚沼産コシヒカリという新潟を代表するブランド米があって、スキー場もたくさんあって、東京からも近い。各地の農業の現場を巡ったことで、自分の生まれた場所が持っている価値に気づくことができました」。

地域と農業とのつながりについて考えるように

 また、地域活性化を主とする学生団体の活動にも参加。静岡県島田市の伊久美地区を訪れたことが、地域と農業とのつながりについて考えるきっかけになったと言います。「もともと5~6軒しかない小さな集落だったのですが、ひとりの住民の方がヤマメの釣り堀を作ったそうです。するとそれが観光客などの人気を集め、年間3万人もの人が訪れるように。集落に仕事ができ、地域が活性化したんです。そこはコンビニまでクルマで1時間以上かかるような山の中。でも、魅力さえあればたくさんの人に来てもらうことができ、そこに住む人たちに喜んでもらえる、ということを実感しました」。

生まれ故郷で農業をすることを決意

 大学3年生だった2011年3月、東日本大震災が発生。「地元で中越地震、中越沖地震を経験した時は、近所の人同士で声を掛け合って避難したり、炊き出しをしたりと、みんなで助け合っていましたし、少なくとも食べ物に困った記憶はありません。けれど、東日本大震災の時は物流がストップし、スーパーやコンビニから食料品がなくなっていくのを目の当たりにしました。東京の弱さやもろさに大きな不安を感じたと同時に、安全な食を人々に届ける農業の重要性を実感した経験でした」。

 大学卒業後の進路を考えたとき、大学での学びを活かして企業に就職するか少し悩みましたが、東日本大震災の体験や、自然豊かな場所で暮らしたいという気持ちもあり、地元に戻って農業をやることを決意。「両親は自分たちの代で農業は終わりだと考えていたようで、少し驚いていましたが、“好きなようにやってごらん”と言ってくれましたし、誰よりも祖父が喜んでくれました」。
 地元での就農を目指し、まずは県の南魚沼地域振興局に出向いて相談をした青木さん。「担当の方が非常に親身になって相談に乗ってくれて、色々とサポートしてくれました。新規就農者のための研修制度があることも分かりました」。そして、卒業後最初の2年間は研修生として実家から近くの農業法人に通って、米作りを中心とした農業の基本を学びました。
 生まれ故郷に戻って感じたのは、やはり自然の素晴らしさ。「こっちは一年が色鮮やかですよね。夏は暑く冬は雪がたくさん降るけれど、それがずっと続くわけではないし、この気候がおいしいお米を育ててくれています。そういう考え方ができるようになったのも、ここで農業をやっているからこそ。自然の恵みを日々感じています」。

独立、そして会社設立へ

 研修修了後に独立し、3年が過ぎた2017年3月、ひらくの里ファーム株式会社を設立しました。「海外留学や静岡での経験から、いい意味で周りの人や地域を巻き込みたいという考えはありました。自分ひとりで農業をやって、自分のことだけを考えて生きるのではなく、地域の産業というとらえ方で農業をしたい。そのためには、この地域で若い人が農業という仕事を選択し、将来にわたって持続していける仕組みが必要だと考えました。こうして、地域の人たちの支えもあり、会社設立に至りました」。

スイカの育苗やトマトの生産にもチャレンジしたい

 ひらくの里ファームは青木さんを含め常勤は3人ですが、農繁期には近隣のシニアの方や高校生がパート社員やアルバイトとして働いています。会社組織にすることで雇用を生み出し、農業という地域産業と自然環境を守っていくことにつながっているのです。
 「お米はコシヒカリを中心に、新潟県の新ブランド米、新之助も作っています。畑作ではスイカやカリフラワーなどの野菜を生産し、今の時期は会社の敷地内にある農産物直売所で販売しています。次の展開としてはハウスを建てて、スイカの育苗やトマトの生産にもチャレンジしたいと考えています。事業の拡大にあたり、私と一緒に農業で地域を盛り上げてくれる若い人も積極的に雇用していきたいです」。
 農繁期以外は比較的自分の時間が持てるのも農業の良さだという青木さん。「スキーもスノーボードもやるので、冬はそれが楽しみですね。平日の午前中だけ滑ったりもします。朝の天気を見てから一番雪質のいい時を狙ってスキー場に行けるのは、ここに住んでいる人の特権です(笑)」。
 自然豊かな暮らしをしながら、東京に近いというメリットもあります。「南魚沼は東京へのアクセスが抜群。新幹線の駅があるので、家を出てから2時間で都内に着きます。農業研修や営業で都内に行くこともありますが、ほとんど日帰りできるのはラクですね」。

この地域を農業で元気にすることが目標

 青木さんにこれからの目標をお聞きすると、農業、そしてこの地域に対する熱い思いが返ってきました。
 「自分のような若い世代で農業をやりたいという人たちにどんどん来てもらえるような環境を作ることが大事だと思っています。その第一歩が法人化でした。まずは会社をしっかりと軌道に乗せて事業を拡大していきたい。そして、この地域を農業で元気にするという大きな目標に向かって、挑戦し続けたいです。農業という仕事は、自然のサイクルに合わせながら、自分のペースで取り組めるのが魅力だと思うので、南魚沼ならではのアウトドアやウインタースポーツを楽しみながら自分らしく働きたい、という若い人たちが増えてくれたら嬉しいです。農業にトライしたいと思ったら、ぜひ、私に連絡をください!」。
 “地域の未来を切り拓く”は青木さんが掲げたひらくの里ファームのモットー。農業を通じて、地元の明るい未来を担っていく若き社長のチャレンジに期待が膨らみます。

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