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ニイガタビト

農閑期はバーテンダー?
- 日々の生活の中で地域とつながる -

2019.03.22 掲載

vol.2

有限会社穂海農耕(ほうみのうこう) 生産および総合管理職

町田 伸之介(まちだ しんのすけ)さん

上越市

vol.2

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Key word

1988年生まれ、上越市出身。小中高と野球一筋に学生生活を過ごす。
高校卒業後は、学生野球の聖地と呼ばれている神宮球場でプレーするという憧れがありながらも、考え抜いた末に就職するために上京。
東京では憧れの神宮球場での仕事に加え、様々な仕事を経験。10年ほど経った頃にUターンを意識し、2016年、地元に戻る。有限会社穂海農耕(ほうみのうこう)に入社し、新しいスタイルの農業に挑戦している。

(第1回は、新しいスタイルの農業現場とはどのようなものか、そしてそのやりがいについてご紹介しました。第2回の今回は、会社の副業制度を利用した町田さんの新しい働き方をご紹介します。※全2回の最終回です。)

他にはない新しい働き方

 僕たちの会社には「自己研鑽(けんさん)休職制度」という制度があり、冬の農閑期の間、申請さえすれば好きな事をするために休職することができます。さらに、一年を通して、副業OKなんです。

 実は僕も冬の期間だけ他でアルバイトをしています。同僚の場合は12月から3月まで「休職制度」を利用してスキー場のゲレンデ整備や除雪の仕事を行っていますし、以前はスキーやスノーボードのスクールのインストラクターをしている人もいました。

 休職中の社会保険や福利厚生は会社がサポートしてくれるので、冬の間は趣味や他の仕事をして、春になったらまた会社で働く、といったことができます。僕はまだ使ったことはありませんが、長期で旅行とかも良いかもしれませんね。冬の時期は勤務時間も少し短くなったり休みも取りやすくなるので、その時間を利用して他の環境で働くことで知見を広げて、今の会社に活かせることができればと思います。こういった制度のある会社はなかなか無いと思うので、働き方の自由度が高い場所だと感じます。

副業を通して新たな出会い

 僕がアルバイトで働いているのは、昼は喫茶店、夜はバーになるお店で、そこのオーナーと以前から知り合いだったので、夜の間バーカウンターに立って接客をしています。違う仕事をやるのは楽しいですね。2017年の冬から始めています。冬の間の空いた時間を使って副業できる、そのような制度が会社にあることもとても良いと思っています。

 お店に来るお客さんも、中学の時のつながりであったり、地元の同級生であったり、知らないお客さんでも共通の知り合いがいたり…。地元で暮らしていた時とは別の新しい出会いがあり、都会と違って小さな地域なので、一つの出会いからの次の新しい出会いへつながる。そこが面白いですね。Uターンしたからこそ感じた地元の魅力かな、と。

 高校時代の僕を知っている人たちからすると、農業をやったり、バーに立っていることが意外だ、と言われます。ごく普通に進学して、就職して、普通の生活をする人間だと思われていたみたい。「お前が農業なの?」「お前がバーやってんの?」という反応が多いです。相当アグレッシブな方向に向かったな、と。

 自分でも自覚はあるんですけど、確かに高校を卒業する頃には想像もしなかったことをやっていると思います。不思議なんですが、こういった働き方ができる事も、今の会社と地元の魅力かもしれません。

野球を通して子どもたちの成長を支える

 今年の冬から、地元の野球チームにコーチという形で携わらせてもらうようになりました。春の田植えが始まる前の間ですけど。ずっと前から、「Uターンしているのならやってみたら?」と言われていたんです。

 どちらかというと僕は、教えることよりは、褒めて伸ばすサポーターのような役割が合っているような気がします。少し大げさと言われても、いいなと思うところをひたすら褒めてあげる。子どもたちが楽しんで、興味を持った瞬間に、グッと練習効率が上がりますからね。

 勉強でもなんでもそうですが、やらされているとイマイチ良いパフォーマンスが出せません。けれども、ある瞬間スイッチが入ると、キラキラした目で動き出すので、それを間近に見ることができると嬉しいです。成長のきっかけに一役買えた、と。それだけでいいので、そっと背中を押してあげる人でありたいです。10年20年経った後で、町田さんがああ言ってたな、とその時の言葉を思い出してもらえるような、そんな存在になれればうれしいと思っています。

 自分自身にもそういう経験はあるし、その時の反省や後悔もあったり、今自分が大人として示せることは何かなと考えたりします。

地元の魅力

 上越は季節を感じやすいです。春夏秋冬、それぞれはっきり感じますね。春は高田城の桜、夏は蓮の花、高校の時の校歌が四季折々を感じさせる歌詞だったんです。秋は稲刈りの季節なので黄金の稲穂の景色、冬は真っ白な雪の景色。

 食べ物も、海の幸、山の幸もあって美味しいです。好きな食べ物は魚全般ですね。東京に住んでいた頃、友人から「新潟って食べ物おいしいよね」と言われて、確かにと思いました。社会人になりお酒を嗜むようになって、新潟の食べ物の美味しさに改めて気づきました。

 また、人との結びつきも温かいですし、小さなコミュニティなので、打ち解けたらすぐに仲良くできるところも魅力です。人との距離感が東京に比べたら近いので、思いがけない出会いがどんどんできると思いますよ。

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