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ニイガタビト

地域に住むということ

2015.07.30 掲載

NPO法人 やまぼうし自然学校 理事

太田明子さん

39歳 村上市在住

 東京都世田谷区生まれ。小学1年生の時に父の仕事の関係でスリランカのコロンボへ。
小学4年まで海外で生活し以降は、日本で生活。大学時代にインドやアフリカの地を訪れる。卒業後、外資系の会社に3年勤務した後、長野市のNPO法人のスタッフとして活動を始める。2年前に結婚し、村上市へ。現在は村上市内でさまざま地域活動に携わっている。

自然の中で考えたこと

 父の仕事の関係で、数年間海外で生活しました。スリランカの日本人学校での経験が大きかったのか海外に興味を持ち、外語大学に進学。専攻はインド・パキスタン学を学びました。学生時代にインドやアフリカでNGO活動などを経験。その時に出会ったインド人女性の生き方に感銘を受けました。その女性は女性の地位向上を世界に訴える活動を行っていました。大学卒業後、外資系の企業に勤めました。以前から自然学校の活動に興味があり、働きながら週末は森林インストラクター資格取得のための講座に受講生として通っていました。毎月通うにつれて、自然学校の仕事に興味を持ち、3年後の27歳の時に長野市のNPO法人やまぼうしでの活動を始めました。

自然学校で活動を始めて

 会社を退職し「やまぼうし自然学校」でインストラクターとしてさまざまな地域から来る子どもたちと日々、接していました。ちょうど自然に触れあうことが、良いこととされはじめた時期だったこともあり、連日多くの人たちが、自然学校を訪れてくれました。短い時間でも、自然の素晴らしさを伝える仕事はとても楽しく、毎日が充実していたことを覚えています。
しかし日々、子どもたちと接しいく中で少し悩む場面に出会うことがありました。多くの子どもたちが楽しそうにしているなかで、必ず何人かは楽しめていない子どもがいます。その子どもたちを見ていて「何か自分らしさ」を出せていないように思うことがあります。
その中で、同じカリキュラムを一方的に教えることが、果たして良いことなのか悩むことがありました。子どもたちの個性を生かした居場所をつくり、もっとイキイキとした子どもたちの笑顔に出会いたいと感じていました。

この地域で生活して

 夫とは、学生時代に児童館の活動を通じて出会いました。夫も私もボランティアスタッフとして児童館のお兄さん、お姉さんという立場で子どもたちと接していました。
知り合ったのは随分前になりますが、お互いが結婚を意識するようになり、夫が教員として、村上市に赴任が決まったことで、結婚とともに村上市で生活を始めました。
 東京出身ということもあり、あまり隣近所との付き合いを積極的に行ってこなかったので、村上市で地域の方との繋がりが生まれたように思います。
 朝の挨拶に始まり、地域の困り事を話したり、地域活動に参加することで、自分がこの地域の人にゆっくりとなっていくことに、新鮮さを感じて日々過ごしています。

地域で出来ること

将来的に、自然学校や児童館での経験を活かして、子どもたちが表現を通して自ら育つ、実践の場をつくりたいと考えています。多くの子どもたちと接した経験から、首都圏や地方関係なく「子どもたち」は、さまざまな悩みを持っていますし、自分自身で解決できない問題や将来の夢を話せる場をつくることで、子どもたちをサポートできればと考えています。実際に居場所をつくるには、まだまだ地域のことも知らなければならないと思っていますが、自分自身に出来ることで地域と繋がって行きたいと思っています。

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