2015.02.04 掲載
しばうま本舗 勤務
山口健太朗さん
新潟県には、「ル レクチエ」や「越後姫」など、おいしい特産品が数多くあります。この特産品をできるだけ大勢の方に知ってもらいたいものです。今回は、これらの地元食材を使ったお菓子づくりに取り組んでいる「しばうま本舗」の山口健太朗さんにお話を伺いました。
福岡市出身。高校時代、食に興味を持っていたことから料理人を志す。いち早く現場で、しかも東京で技術を学ぶべきとのアドバイスを受け、高校卒業と同時に都内の大手ホテルに就職。約8年間、洋食調理のシェフとして腕をふるう。5年前、聖籠町にある「しばうま本舗」の立ち上げに加わり、工場長に就任。
「東京のホテルでは、レストランや宴会部門を担当するなど、洋食のシェフとして充実した日々を過ごしていました。そんな時、面識のあった現在の社長から、「しばうま本舗」設立のスタッフに加わって欲しいとの依頼を受けました。社長は、新発田市で工務店を経営している傍ら、建設業以外の新たな分野への進出を考え、お菓子作りに着目したとのことでした。
洋食のシェフからお菓子作りに転向することに不安はありましたが、責任ある立場として仕事ができるというやりがいと、行動力や決断力のある社長の人柄に魅せられて、新潟に来る決意をしました。」
「会社を立ち上げた時の中心メンバーは7人でしたが、直接、お菓子作りを担当したのは私を含めて2人でした。2人ともお菓子作りの経験はなかったので、最初の2ヶ月間は社長の親戚である埼玉県のカステラ工場で研修を受け、お菓子作りの基礎を学びました。その後、新潟に戻っても試行錯誤を続け苦労しましたが、「やると決めたからには何とかしなければ」との思いから頑張ることができました。また、最初の2年間は、埼玉県の工場の手伝いをしていたのですが、このことがスキルアップにつながりました。カステラ作りのノウハウが蓄積され、今では、商品開発においてもイメージ通りにつくれるようになっています。」
「現在、商品の中心はカステラと焼きドーナツです。新潟県産の食材を使ったものだけでも、カステラで10種類、焼きドーナツで7種類あります。新潟県産の食材を使うことは会社の設立当時から考えていました。「しばうま」の名前には「新発田のうまいものを広めたい」との思いが込められています。「新発田」の「新」は「新潟」の「新」でもあります。商品を購入してもらうことが、多くの人に新潟のおいしいものを知ってもらうきっかけになればと思っています。
最近では、焼き菓子やプリンなども作っていますが、今後も、新商品の開発を積極的に行っていこうと考えています。新潟県内には食材となるおいしいものがたくさんあります。お菓子の材料に使えそうな、ピューレ状やジャムなどの食材探しなどには苦労しますが、様々な食材に挑戦して、おいしい商品をお客様に届けたいと思っています。」
「会社設立から5年目になり、おかげさまでスーパーや高速道路のサービスエリア、東京のネスパスなど、新潟県内外いろいろなところで商品を販売させてもらえるようになりました。また、大手デパートのギフトカタログにも掲載させてもらっています。しかし、県内での「しばうま本舗」の知名度は、まだまだだと実感しています。まずは、取引先の店舗を拡大していき、いずれは新潟では知らない人がいないくらい有名になり、「しばうま本舗」の商品が新潟を代表する銘菓になればと思っています。
プライベートでは、これまで仕事優先できたので、なかなか新潟を楽しめていませんでした。これからは、職業柄気になっている、新潟のおいしいものを食べ歩いたり、子どもの成長に合わせていろいろなところに出かけて、新潟を楽しみたいと思っています。」
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