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ニイガタビト

同じ目標を持つ仲間同士で

2014.08.06 掲載

農業

塩原悠一郎さん

33歳 五泉市

 五泉市生まれ。高校卒業後、大学進学のために上京。実家の農業には当時まったく興味がなく、子どものころから歴史が好きで、文学部史学部へ進学。卒業後は電気化学工業に営業職で就職。本社勤務を経て4年前に地元、五泉市に戻る。

農業には、興味がなかった

 実家は農家。両親祖父母が農業をしていて、幼いころから近くで仕事を見ていたのですが、家族には本当に申し訳ないくらい興味がありませんでした。時間があれば、本を読んでいる。歴史が大好き。調べることも好きという学生で、むしろインドア派でした。早くから進学先は史学科のある大学と決めていました。4年終了後も学びたい欲求と、歴史への興味がどんどん生まれ「大学院」に進みました。在学中に2社から内定をいただいたのですが、将来的に新潟に戻りたいという気持ちがあり、新潟にもゆかりのある電気化学工業にお世話になることにしました。電気化学工業では本社の営業部に配属。電機メーカーの商品につかう電子基板の営業を主に行っていました。会社は、バリバリの体育会系で、上司に呼ばれれば小走りで向わなければならない。そんな緊張感があり、いままでそういった経験がほとんど無かったので、最初は戸惑いました。まわりの先輩は理系出身で専門的に学んできた人がほとんどで、ついていくのに必死でした。 

そんな中で、メーカーから数社のコンペで最初に受注したのが電球型のLED照明の基盤でした。当時の商品価格は高価なモノでしたが、電器店に並んだその商品を見つけ、おもわず買ったことを今でも思い出します。

新潟に戻った理由

 ずっと首都圏で暮らすつもりでしたが、入社4年目で配属先の異動があったため、今までの職場環境が大きく変わり、新潟に戻る決心をしました。その時も、まだ実家の農業を継ぐという実感はなく、家の仕事を手伝うくらいの感覚がしばらく続きました。父親から仕事の仕方を教えて貰っていたのですが、教わるという感じではなく感覚や目分量で言われるので、自分の中でしっくりこない部分が多く、一度きちんと勉強しようと、翌年、新潟県農業大学校の「やるき農業塾」の野菜コースを受講しました。野菜コースに参加した受講生は年齢もさまざまで、農業を学びたいという意識が高い方ばかりでとても刺激を受けました。そこでさまざまなことを学び、野菜を育てる、農業を行う意義が自分自身の中に生まれ始め、そのときに有機栽培や自然栽培など、農薬や肥料を最低限にして行う農業や、農薬や肥料を使わない自然の力で育てる方法などを知り、「自分のやるべき農業」の具体的なイメージ持つことが出来ました。

農地を借りて

 週3日、4日の学生生活は、農作業を続けながらなので、体力的にもキツイものがありましたが、知りたい欲求が強く続けることが出来ました。自然栽培を試したかったのですが、自宅の農地は、親が使っていたので、そこから少し離れている休耕田や近所で使っていない農地を借りるかたちで始めたのが、1年程前です。
 とにかく、周りには自然栽培を行っている人がいないので手さぐりで始めたのですが、最初は芽が出ではするのですが、成長する気配を感じない。かと言って肥料を使わない農法なので、見守ることしかできなく不安でなりませんでした。
 そこで、埼玉県で自然栽培を行っている方のところへ視察に行き、方法さえわかれば、野菜がちゃんと出来ることをあらためてわかり、不安が薄れ、すこし気持ちが楽になりました。

これからの夢

 まだまだ、安定した生産体制にはもう少し時間と経験が必要だと思いますが、私のまわりに、自然にやさしい生活を提案する仲間が増えてきました。五泉市内でも、同じ目標を持つ仲間同士でさまざまなコラボレーションが出来ると嬉しいです。まだまだ試行錯誤の連続ですが、オリジナリティあふれる、6次産業が生まれていけば、もっともっと魅力的な地域になると思います。
 私は、たまたま実家が農家だったので「家を継いだ」カタチになっていますが、自分らしい農業の在り方を実践したいと考えているので、起業したと考えている部分もあります。
ただ、耕作地を確保できたことには、本当に感謝していますし、どうしてもひとりで出来ない作業に、母親から手伝って貰うときはありがたいと思っています。
 私自身は新潟に戻ることに抵抗感はなかったのですが、10数年ぶりに新潟で生活を始めて、あらためて新潟の良さを感じています。自然が豊か、海、山、川などに恵まれている。
なんといっても、食べる物が美味しい。この自然に支えられているからこそ、農業が成り立っているという当たり前のことに、気がつきました。休みは仕事が仕事なので、特にはないですが、ボーっと成長していく農作物を眺めていると、いままでの疲れがとれていくので、それが自分にとってストレスを発散させる休みのようなものです。
 もっともっと、やらなければならないことがたくさんありますが、少しずつ前進していきたいと考えています。

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