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ニイガタビト

ふるさとには、湧き上がるエネルギーがある

2014.02.06 掲載

vol4

笑顔写真家

かとうゆういちさん

27歳 三条市在住

vol4

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 新潟県三条市出身。青空をこよなく愛する27歳。高校生の時からカメラを持つようになり、独学で写真の道を切り拓く。
2009年3月に新潟大学教育人間科学部(現:教育学部)を卒業後、『日本一周 笑顔の旅』と題し、8年間をかけて日本中の幸せと出会う旅に出発。日々、日本の各地域の人たちや風景とふれあいながら、生きる中での幸せにシャッターを押している。現在、新潟をはじめとする各地の学校やイベントにて、講演会・写真教室・写真展を精力的に開催中。

ふるさとはいつも力をくれる

 日本各地を取材活動や仕事で訪ね続けていると、ふと生まれ育った町(三条市)のことを思い出す瞬間があります。そして、そういう時は必ずと言っていいほど、“のっぺ”が食べたくなるのです。これは自分でも不思議なこと。ずっと食べ続けてきた母の味だからでしょうか。
今年の大晦日・正月は仕事の関係で地元には帰れず、小正月を数日実家で過ごし、そこでもちろん食卓に出てくる“のっぺ”。その光景を見ると、『帰ってきたなぁ』と感じるのです。そして家族で乾杯して、少し遅くなった正月の時間を過ごしました。

 ちなみに、自分にはホッとする地元の風景があります。それは高速バスから降りた時に遠くの方に見える弥彦山の山脈。何気なく見ていた弥彦山も、各地へ出掛けることが多くなるにつれて、自分にとって大事な風景であることに気付きました。

 地元の風景や食べ物が、心を繋ぎとめてくれる。だからこそ、そこからエネルギーが湧き上がり、さらなる原動力となってくれる。正月に再確認した、ふるさとの偉大さ。
みなさんにもきっと、思い出の味や風景があるのではないかと思います。みなさんの大事なふるさとのこともぜひ教えてほしいものです。

ふるさとの魅力を発掘する

 『笑顔写真家として、まちにできることはなんだろう?』と考えた結果、その一つとして地域の中にある魅力を「笑顔写真」で発掘していくという答えに行き着いた。
今回、昨年に引き続きふるさと(三条市)から依頼を受け、第二弾目となる地産地消推進冊子『三条をいただきます!~常連さんが案内します~』を企画・取材・制作させてもらいました。この企画は、地域で暮らす人が“語り手”となって、一緒にふるさとを巡り、ふるさとの魅力を発掘し、発信していく。街はただ待っているだけでは廃れていってしまうから、そこで暮らす人・関わる人が手を合わせて、一緒になって自分の街を盛り上げていく。その一端を、「笑顔写真」が架け橋となり、人と人、地域と地域を結び、地域の魅力を再発見していく活動をこれからも続けていきます。

 こちらにて、冊子のPDFをダウンロードできるのでぜひご覧になっていただけたら幸いです。ふるさとを見つめ、一歩踏み出すキッカケとなるとさらに嬉しいです。

三条をいただきます!~常連さんが案内します~へのリンク

優しさ、ひとつまみ

 日本各地の暮らしを巡る旅『日本一周 笑顔の旅』に出発して、最初の年(2010年)のこと。“雪が深い中だからこそ、大切に育まれているものがきっとある”という予感の元、上越市高田に向かいました。
その年は例年にも増して積雪が多く、地元・三条駅から電車に乗って向かっていたのだけれど、大雪警報が出たため、電車は途中で打ち切りとなってしまいました。臨時のバスが出て、なんとか無事に目的地であった高田駅に到着。その日はおとなしく、駅近くのホテルに宿泊することに。

 次の日、高田の街中を散策している時に、せっせと楽しそうに雪掘り(雪国では“雪かき”ではなく、“雪掘り”と呼ぶことを教えてもらった)をしている一人の女性の方と出会いました。名前を竹田千晴さんといいます。
竹田さんは「米やのコシヒカリ弁当」を取り仕切っている方で、自分の店の前で名前の通り晴れやかに雪掘りをしていました。
「おはようございます」とこちらから声を掛けると、「おはようございま~す!雪が降って、空気が気持ちいいですね」と微笑んでくれました。
『なんて素敵な空気を身にまとった人だろう』と思い、一緒に雪堀りを手伝わせてもらいました。そこからの縁で、竹田さんと仲良くなり、僕はいつでも晴れやかな竹田さんのファンになっていました。

ハブ ア ナイス デー

 それから4年が経ち、改めて、近くを通るといつも必ず寄る「米やのコシヒカリ弁当」さんにじっくりと話を伺ってみました。店に通う度に、ここで働く従業員さんたちはみんな楽しそうで、“どうしてみなさん、こんなに明るいのだろう?”といつも疑問に思っていました。
みなさんの話を聴いていくと、大きく分けて、三つのことが浮かび上がってきました。
まず一つ目に、毎日朝礼でひとつずつ「今日のハッピー」を言い合うのだそうです。
そして最初の人が言うと「ハブ ア ナイス デー」と言って、隣の人にバトンを渡す。そして出番が一周すると、一日が清々しく始まっていくといいます。
二つ目は、従業員さんはそれぞれの従業員さん(お母さん方)を尊敬し、褒め合っていました。店中での愚痴は禁止だそうです。それぞれの仕事の持ち場があり、それぞれの従業員さんが「親分」のようだと笑っていました。
そして最後に教えてもらったことは、竹田さんが「お米がおいしいのはもちろんなんだけど、土台には“ありがとう”の気持ちよね。」と言った時、一人の従業員さんが「優しさ、ひとつまみね」とふいに言ったことでした。竹田さんは「わ~、それ素敵。メモしておきましょう」と言って、メモし始めました。
職場のあたたかさとごはんの美味しさに“優しさ、ひとつまみ”をプラスして、お店「米やのコシヒカリ弁当」は成り立っています。

 雪にも負けず、楽しく生きているお母さんたちがいる。
地域のなかには、こうしてきらっと輝く人が数多く暮らしている。
新潟のことをもっともっと知りたい自分がいる。
『日本一周 笑顔の旅』はこれからも続きます。

夢が叶った日

 僕は中学一年生の時に「映画監督になる」と決意しました。その思いはもうすぐ28歳になる心の中に灯り続けています。
その大事な通過点として、一冊の本を出版するという目標を掲げ、随分と動き続けてきました。『日本一周 笑顔の旅』を始めて5年目。ようやく写真集の出版が現実のものとなりました。

写真集『笑顔咲く。』
新潟県内を始め、日本各地29地域を巡ってきて、各地の暮らしの中にある『幸せ』と出会い続けてきた集合体です。昨年末、無事に発刊となり、今は続々と申込みと感想の声が届いてきています。
正直に言うと、これほど大変なことは人生の中でなかったように感じます。だけど、それ以上に、幸せを実感しています。こうして「夢は叶う」ということを自分の姿で見せることが次世代の希望になったらいいなと思い、ここまで貫いてきました。
この本を読みたいと思ってくださる方へ、この本で日本の暮らしとぜひ出会ってほしく思います。

『笑顔咲く。』申込みは、こちらからどうぞ
専用電話:080-4242-5670

『笑顔咲く。』申込みHPへのリンク

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