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仕事の軸を広げてきたこれまでと、いま
- 妙高で実践する、二拠点ワークという選択 -

2026.02.25 掲載

特定非営利活動法人しごとのみらい理事長、サイボウズ株式会社 マーケティング本部 ブランディング部/ソーシャルデザインラボ

竹内 義晴さん

妙高市出身。高校卒業後、神奈川県の自動車メーカーに就職し、約 10 年間自動車の開発業務に従事。その後、新潟県へUターンし、IT 企業 2 社での勤務を経て管理職を経験する。チームビルディングの実践をきっかけに、2010 年に組織づくりや働き方を支援する NPO 法人を立ち上げ、2017 年からはサイボウズ株式会社で複業にも取り組んでいる。

つながりを広げ、地域に還元するために選んだ二拠点ワーク

【Q.現在取り組んでいる二拠点ワークについて教えてください。】

2010 年に立ち上げた「特定非営利活動法人しごとのみらい」(以下、「しごとみらい」)では、企業研修や講演を通じて、組織づくりや理想の働き方の実現に向けた支援を行っています。また、自身の経験をもとに、複業をはじめとした多様な働き方の推進にも取り組んでいます。

一方、サイボウズ株式会社では週 2 回のフルリモート勤務で、オウンドメディア「サイボウズ式」の編集を担当しています。あわせて、kintone(キントーン)をはじめ、サイボウズ製品を活用して社会課題の解決を目指す「ソーシャルデザインラボ」にも所属し、人口減少に伴う人材不足の課題解決に向けた活動に関わっています。

しごとみらいの業務では、企業研修や講演のため県外に出向くこともありますが、基本的には妙高市の事務所で勤務しています。生活拠点は妙高市に一本化しており、自分らしい二拠点ワークを実現しています。

【Q.二拠点ワークという働き方を選んだきっかけを教えてください。】

きっかけは、自身のつながりを広げ、活動に活かせるリソースを増やしたいと感じたことでした。しごとみらいでは企業研修や講演のため県外へ出向く機会が多くあります。一方で、妙高市には魅力的な地域資源が数多くあり、「人に来てもらう形」で活かしていきたいという思いもありましたが、思うように実現できない時期が続いていました。

そんな中、SNS でサイボウズ株式会社が複業採用を行っていることを知りました。どういった形で働けるのか不安もありましたが、「チームワークあふれる社会を創る」という理念に強く共感したことが、大きな決め手でした。東京の企業に所属して働くことで新たなつながりが生まれ、その経験やネットワークがしごとみらいの活動にも良い影響を与えるだろうと感じ、二拠点ワークという選択を決めました。

個人のスピード感と法人のリソースを組み合わせた課題解決

【Q.実際に二拠点ワークをしてみて感じる良さや魅力は何ですか?】

良さは本当にたくさんありますが、最も大きいのは、しごとみらいや地域における個人としての立場と、サイボウズの社員としての立場を切り分けるのではなく、統合して考えられるようになったことです。何かしらの取り組みに関わる場合「どの立場で関わるのが、もっともよい影響を与えるか」を考えるようになりました。

地方では、個人同士の関係性を起点に物事が動く場面が多くあります。だからこそ、入口はあくまで「個人」としてしっかりと向き合い、必要に応じて関わりを変えていく。このように振舞うことで、以前よりもスムーズに物事を進められるようになったと感じています。

【Q.一方で、二拠点ワークならではの大変さや難しさはありますか?】

正直そこまで大変だと感じることはないのですが、強いて挙げるとすれば、複数にわたる仕事の調整が必要な点です。サイボウズでの勤務は週 2 日ですが、自身の都合で、他の同僚の業務を止めたくありません。そのため、グループウェアは定期的に確認し、業務が滞らないよう心がけています。

しごとみらいとサイボウズ、両方の仕事に向き合っていると、考えることも多く、扱う内容も自然と幅広くなります。正直、大変だと感じることもあります(笑)。

ただ、私の場合は一方が個人で経営している法人であるため、比較的融通が利く面もあります。どうしてもサイボウズの勤務時間中に個人の対応が必要になる場合は、嘘をつかずに「複業のため一時的に離れます」と伝え、前後で業務を調整しています。自分自身を律し、周囲への配慮を欠かさずに働くことは簡単ではありませんが、そうした点も含めて二拠点ワークの面白さだと感じています。

人と地域資源に恵まれた、妙高市という選択

【Q.二拠点ワークをするうえで大切にしている考え方を教えてください。】

二拠点ワークをするうえで大切にしているのは、良い・悪いの判断をきちんと行い、嘘をつかずに仕事に向き合うことです。あわせて、周囲の状況や都合に自分を合わせる姿勢も欠かせないと考えています。特にフルリモート勤務では、物理的な距離があるからこそ、信頼関係を意識的に築き、保ち続けることが重要になります。

出社して働く場合と比べ、より強い意志をもって自分を律することが求められます。私自身は、単に収入を得ることだけを目的にしているのではなく、人口減少問題をはじめ地域の中で解決したい課題があり、その実現に向けて取り組んでいます。そうした明確な目的があるからこそ、二拠点ワークという働き方とも相性が良いのかもしれません。

目的意識を持って仕事に向き合える人であれば、二拠点ワークは十分に成り立つ働き方だと感じています。

【Q.妙高市で暮らすことの魅力を教えてください。】

私が身を置いているコミュニティは、とにかく人が温かいと感じています。チームワークを乱すような人がほとんどおらず、何かに取り組むときも「みんなでやろう」という前向きな空気が自然と生まれます。「いい人が多い」――その点は、妙高市の魅力だと思います。

また、妙高市は意外にも交通の利便性が高い地域です。長野駅や上越妙高駅が近く、新幹線に乗れば東京駅までも早ければ約 1 時間半で移動できます。企業研修などで東京へ出向く機会も多いため、このアクセスの良さは非常に助かっています。

そして何よりの魅力は、消費者にとどまらず、誰もが「生産者」になれる環境があることです。妙高市に戻ってからは、自分で野菜を育てたり、漬物を手づくりしたり、地域の人たちと「そば部」を立ち上げてそば打ちを楽しんだりしています。せっかく恵まれた環境に身を置いているからこそ、地域資源を活かし、楽しみながら関わることを大切にしています。

目的と自立心があれば、二拠点ワークは大きな武器に

【Q.二拠点ワークはどんな人に向いていますか?】

二拠点ワークは、明確な目的を持ち、自立して働ける人に向いていると感じています。将来のキャリアビジョンがあり、地域と関わりながら何かを実現したいと考えている人には、特に相性の良い働き方です。

二拠点ワークの大きなメリットは、つながりやリソースを広げられる点にあります。地域に根ざしながら解決したい課題がある人にとっては、その活動を前進させる有効な手段になるでしょう。また、今すぐでなくても、将来かなえたい夢や挑戦してみたいことがある人にとっても、可能性を広げるきっかけになる働き方だと思います。

一方で、フルリモートを前提とする場合には、依存的にならず、自ら考えて行動する自立心が欠かせません。目的意識を持ち、主体的に仕事に向き合える人であれば、二拠点ワークをより充実したものにできるはずです。

【Q.これから二拠点ワークを検討している方へアドバイスをお願いします。】

まずは、自分にできることから、無理のない範囲で少しずつ始めてみることが大切だと思います。人生 100 年時代と言われる今、自身のキャリアをより長期的な視点で捉えてみるのも一つの考え方です。今は現状に満足していたとしても、数年後・数十年後にどのような働き方をしていたいかを一度立ち止まって考えてみてほしいですね。

もし将来やってみたいことがあるのであれば、働き方の選択肢を広げる意味でも、まずはお試しでテレワークを取り入れてみるのもおすすめです。例えば、会社の理解が得られるのであれば、一泊二日ほど普段とは異なる場所で仕事をしてみる。そうした小さな経験の積み重ねが、自分に合った働き方を見つけるきっかけになると思います。

また、身近に二拠点ワークを実践している人がいれば、その人に話を聞いてみるのも一つの方法です。また、2025 年に「泊まれるキャリア相談所 晴耕雨読」を立ち上げました。二拠点ワークや今後のキャリアについて考えたい方がいれば、気軽に相談してもらえればと思います。これまでの経験をもとにアドバイスをしたり、必要に応じてつながりを紹介したりすることもできます。

いずれにしても大切なのは、自分なりの動機を明確にすることです。その動機があれば、二拠点ワークはきっと前向きな選択肢になるはずです。

泊まれるキャリア相談所 晴耕雨読へのリンク

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