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ニイガタビト

ものづくりの仕事に憧れて。“生の現場”を見て移住を決めた!

2020.08.28 掲載

株式会社 大泉物産

柴山 匠さん

燕市

\柴山さんってこんなひと/
◎出身など 1991年生まれ、埼玉県出身。母親の実家が燕市にあり、小さい頃からよく遊びにきていた。
◎移住年月 2020年3月
◎経歴 埼玉県「ものつくり大学」で建設を学ぶ→重要文化財を修復する仕事(栃木県日光市を拠点)→ホームセンター勤務(埼玉県) →燕三条 工場の祭典・ツバメビト移住ツアーをきっかけに、株式会社大泉物産に就職(燕市)
◎にいがた暮らしのおすすめポイント
背脂ラーメンですね!移住してからはいつでも食べられるようになって嬉しいです。

ものづくりの仕事に興味を持ち、文化財を修復する仕事へ

 高校生のころからものづくりに興味を持ち、埼玉県にある製造業や建設業を専門とした「ものつくり大学」の建設学科に進学しました。クラスメート30人で東屋を組み立てるなど、実技を重視する学校で建設の基礎を学び、卒業後は、宮大工として重要文化財を修復する仕事に従事。栃木県日光市を拠点に全国の現場を転々と移動しながら働いていました。最初の頃はわからないことも多く、「なんでやってねぇんだ!」と棟梁に怒られる毎日。ですが、忘年会の最中に突然「お前は俺の弟子だ」と言っていただけたことがありました。厳しい世界ですが、良い棟梁に恵まれたと思っています。しかし、1年ほど経った頃に家庭の事情で退職することになり、その後は、ホームセンターのアルバイトとして働いていました。その間も正社員の求人を探しましたが、やりたい仕事を見つけることができませんでした。
 そんな時に、母親の実家がある燕市で、工場を直接見学できる『燕三条 工場の祭典』というイベントがあると教えてもらったんです。

「燕三条 工場の祭典」と移住体験ツアーが転機に

 燕市には小さい頃から何度も来ていて、田んぼと工場が点在する風景が印象に残っていました。また、JR燕三条駅にあるカトラリーや包丁、タンブラーなどを展示するショールームを見て金属加工にも漠然と興味を持っていたこともあり、『燕三条 工場の祭典』に行ってみることにしたんです。金属加工の会社を中心に、実際の製造工程を見学。初めて現場を見たことで、漠然とした興味から「金属を加工する会社で働きたい」という明確な目標に変わっていきました。
 この時に燕市が「ツバメビト移住ツアー」を実施していると知り、早速申し込みました。自分の希望に合わせて日程や見学先をカスタマイズしてくれる移住体験ツアーです。ちょうどその翌月に、東京で新潟県の移住フェアが開催されたので、燕市の担当者にお会いして、ツアー内容を相談。働く現場も見られるように見学先を選定してもらいました。
 ツアー当日は、転職支援会社での面談や、金属研磨の後継者育成も行う「燕市磨き屋一番館」、カトラリー製造で国内外から高い評価を得る「株式会社 大泉物産」などを訪問。現地への移動には、燕市の「移住希望者交通費補助金」を利用することができ、助かりました。
 大泉物産では、イベントでの魅せる演出とは異なる、“生の現場”を見せてもらい、金属を磨いてきれいにする研磨の作業に興味を持ちました。ツアーで見た研磨作業が忘れられずに、「自分も美しいカトラリーを作りたい」と大泉物産への就職を志望。2019年12月に東京で開かれた燕市の交流イベントで社長と再会し、翌年2月に本社で面談。無事、4月から働けることになりました。

『磨き』職人としてのはじめの一歩

 大泉物産では、カトラリーの「磨き」の現場に入っています。私が担当しているのは、一度に大量の研磨ができる自動研磨機の操縦と、手磨きで細部を整えるレース台での磨き。カトラリーはさまざまなカタチがあり、その種類ごとに磨き方が変わります。自動研磨機でも、種類に合わせてバフ(研磨剤を塗った円形の布)の種類や、機械の設定を変える必要があります。細かいマニュアルがあるわけではないので、先輩に聞いて都度調整しながらの作業です。スプーンの窪んでいる箇所が磨けていないときに、設定数値を変えてきれいに磨かれていたら嬉しいですね。
 磨きの工程で失敗すると商品にはなりません。特に手磨きは慎重になってしまいますが、先輩からは「スピードが遅い。プロと同じスピードでやるから上手くなるんだ」と言われます。ただ、はじめて数ヶ月の私にはまだ難しくて、悪戦苦闘しています。今は目の前の仕事の質とスピードを追求し、一つずつできるようになるしかないと思っています。

燕のソウルフードは、職人のエネルギーの源!

 4月に入社して約3ヶ月経ち、暮らしにも余裕が出てきました。現在はアパートで一人暮らし。U・Iターン者向けの家賃補助金制度を使っています。こういった制度を教えてもらったり、移住の検討段階から相談にのってもらったりと、燕市には本当にサポートしてもらいました。
 休日は好きなマウンテンバイクで出かけることが多いです。先日は弥彦の一歩手前の吉田まで足を延ばしてみました。もう少し自由に旅行できるようになったら、弥彦神社と、その先の海にまで行ってみたいですね。
 食の面で言うと、燕に来るたびに出前をとっていた背脂ラーメンは今でも大好きです。杭州飯店や、福来亭 白山町店などのラーメン屋さんによく行っていますよ。背脂ラーメンは、燕の職人に長年愛されてきたソウルフード。自分もそのラーメンを食べながら、立派な職人になれるよう一歩ずつ進んでいきます。

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