2025.07.09 掲載
大陽開発株式会社 営業部営業主任
藤田 諒さん
上越市出身。神奈川県の大学で機械工学を専攻。卒業後は建設機械関連の企業に入社し、輸入機械の整備士を経て営業職として活躍する。2023 年に妻と子ども 2 人の4 人で上越市にUターンをして、現在は地元の総合建設業・大陽開発株式会社の営業職として公共工事の入札業務を中心に奮闘中。趣味はバイク。
【Q. 高校を卒業して、関東に進学されたそうですね】
実家が農機具を取り扱っていた環境から、漠然と機械工学に興味を持ち、神奈川県の大学への進学を決めたのが新潟県を離れたきっかけでした。もともと一度は県外に出てみたいという思いがあり、自動車に特化した学科があったことも大きな理由です。
大学卒業後も神奈川県に残り、アメリカから輸入した機械を日本企業のニーズに合わせて改良したり、定期整備や故障個所の修理をする整備士として働き始めました。数年後に営業職へ異動となり、生活が大きく変わりました。
【Q. Uターンを決めたきっかけを教えてください】
営業職への異動後は、四国・九州・沖縄など遠方のエリアをレンタカーで営業して回る日々が続き、家族と過ごせるのは週末だけ。27 歳で家を建てたものの、この生活スタイルが妻や子どもに大きな負担となっていることを感じ、Uターンを考えるようになりました。
もう一つの理由はコロナ禍です。人の多い首都圏では、公園に行っても遊べる場所が限られ、子育て環境として不安がありました。いずれは地元に戻りたいという思いがずっと心の中にありました。
そんな中、お盆に実家へ帰省した際、妻が「こっちで暮らすのもいいね」と言ってくれたことをきっかけに話が進み、半年後の 2023 年春にUターン移住が実現しました。
【Q. 遠隔で、Uターンのための手続きはどのように進められましたか?】
転職、転居、子どもの保育園の転園、自宅の売却と、半年の間に複数の手続きを同時並行で進める必要があり、正直とても大変でした。
平日は九州方面で仕事をしていたため、仕事探しや家探しの基本はインターネット。現在の勤務先も一次面接はオンラインで、最終面接だけ上越市にある本社で行われました。保育園や家の情報収集もオンラインでできましたが、実際の手続きや内見は両親の協力を得ながら進めました。結果的に希望通りの条件で移住できて良かったです。
また、上越市が行っていた移住者への家賃補助を利用することもできました。
【Q.転職活動ではどんなことを重視されていましたか?】
業種はこだわらずに、営業の経験を生かせる会社であることです。建設業には大変そうなイメージを持っていましたが、営業職の募集をしていた大陽開発株式会社のホームページを見た時に、雰囲気の良さや若い人が活躍している様子が伝わってきて、印象が変わりました。一次面接の時からワークライフバランスを気にかけてくれたこともあり、働きやすい環境だと確信して入社を決めました。
【Q. 現在は、どのようなお仕事をされていますか?】
主に公共工事の対応を担当しています。発注があれば工事の積算を行って入札に参加し、契約業務にも携わります。また、河川や地すべり対策設備の破損状況について現地で確認を行ったり、冬場は除雪業務にも関わっています。初めての建設業界ということもあり、最初は、専門用語や地図に載っていない昔の地名など、わからないことばかり。ひとつひとつ覚えながら、土木工事の積算や見積もり作成も上司に教わり、少しずつ感覚が掴めてきました。
【Q. 初めての建設業、どんなところにやりがいを感じられていますか?】
地域の役に立っているという実感が得られること、そしてその成果が目に見えることです。特に 2024年から今年にかけては降雪量が多く、除雪業務を通じて道がきれいになったときは、地域の暮らしを支えている実感がありました。
また、落札した工事が完了したときも達成感があります。道路の舗装工事で路面がきれいになり、道路幅も広がった完成形が目の前に現れると、やはり嬉しいものです。
【Q. ご家族との過ごし方に変化はありましたか?】
以前の生活では平日に家にいないのが当たり前でしたが、今は残業や出張、転勤のいずれもなく、毎日家族と一緒に過ごせています。夕食を一緒に食べたり、お風呂に入ったり、休日にはゆっくりとした時間を過ごせるようになりました。
最近は子どもと一緒にご飯を作るのが楽しくて、料理の時間も貴重なひとときです。趣味のバイクも、上越市は道が広くて交通量も少なく、出かける場所にも困りません。また、子どもを通じて地域で新しい友達もできました。
新生活に不安もありましたが、収入は以前と大きく変わらず、家族との時間が増えたことで精神的にも安定しています。今振り返ると、以前の生活は余裕がなかったと思います。
【Q. ご家族の移住生活への反応も教えてください】
子どもたちは移住当時 3 歳と 1 歳。神奈川県で育った妻と子どもたちが上越市に馴染めるか心配していましたが、まったく問題ありませんでした。自然が豊かで遊び場も多く、人混みもないため、むしろこちらの方が合っているようです。
実家の家族との関係も変わりました。以前はお盆や正月だけの帰省でしたが、今は体調不良時に子どもを見てもらったり、食事を用意してもらったりと助けてもらうことも増えました。父と一緒にお酒を飲む時間も、今では大切なひとときです。
【Q. Uターン移住して 1 年、変化や気づきはありますか?】
Uターン後の一番の変化は、自分の将来に目を向けるようになったことです。人口減少が進む地域で、子どもたちのために何ができるかを考えるようになり、それを悲観ではなくチャンスと捉えるようになりました。
また、会社の共用スペースにある本棚には、社長が用意してくれたビジネス書や小説、子育て本などが並んでいて、読書の習慣がつきました。会社の地域のイベントへの協賛・出店を通じて地域とつながる機会もあり、今後も積極的に関わっていきたいと思っています。
そしてもう一つの大きな変化が、土地の購入と家づくり。神奈川県では難しかった広い土地に家を建てることができて、いまは畑づくりに挑戦しようと考えています。友人を招いてバーベキューをするのも楽しみです。
【Q. U・Iターンを検討している方へ、メッセージやアドバイスをお願いします】
Uターンして本当に良かったと思っています。定時で帰れるようになり、家のことや子育てにもしっかり向き合えるようになりました。心にもゆとりが生まれました。
上越市には広くてきれいな公園があり、子どもが元気に遊んでも近所の目を気にする必要がありません。スキー場も近く、市主催のプールや体操教室なども充実しています。
ただし、車や防寒・防雪グッズなど、初期費用がかかる点は注意が必要です。賃貸住宅の場合、道具の保管場所に困ることもあります。
とはいえ、バイクやアウトドア、スキー、スノーボード、釣りなどの趣味がある方には最適な環境です。Uターン後に居酒屋に行くようになって、地元の肴や地酒のおいしさにも驚きました。上越市は、暮らしも趣味も満喫できる魅力的な地域です。
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