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教えて先輩! 第104回

無駄なことなんて、何ひとつない

2016.03.03 掲載

作家

笹川永礼(ささがわながれ)さん

24歳 村上市(旧山北町)

 高校卒業後、俳優を目指し都内の俳優養成学校に進学。「卒業生は入学時の半分以下」と言われる厳しい世界で、無事卒業を果たした。しかし、人によって評価の変わる日常と、輝きを放つ同期生を目の当たりにした生活に心身は擦りきれ、卒業後は、地元村上市にUターンした。Uターン後、執筆した絵本「きちきちだらり」が2015年に出版され、現在は執筆活動と地元の学童活動に携わっている。

俳優を目指したきっかけ

 高校2年生の時、そろそろ進路を決めないといけないなと思っていました。大学進学を決める友人が多いなか、修学旅行が終わった頃、ふと「人間らしい仕事がしたい」と思い、表現者である俳優を目指すことにしました。
 学校では反対されましたが、両親は「子どもにはやりたいことをやらせたい」という考えでしたので、反対することなく応援してくれました。姉と兄は会社勤めをし、友人も大学進学する人が多いなかで、理解してくれた両親がいることは心強かったですね。

心身の擦り切れる生活

 期待をもって進学した俳優養成学校での生活は、まるで異世界に迷い込んでしまったのかと思う日々でした。演技の勉強だけではなく、体づくり、ダンス、オーディションやエキストラとして現場に派遣される実践型のカリキュラム。300人近い入学生がいても、卒業するときには半分以下になる現実。周りの輝かしい同期と自分を比較し実力の差を思い知らされ、自分の個性は何なのだろうと悩む日々。そして、一番辛かったのは、正解が無いことに点数をつけられて、評価されることでしたね。何を信じて良いのか分からず、心はぼろぼろでした。

地元村上市に戻ってきて

 なんとか学校は卒業したものの、このまま進んでいけるか自信が持てず、事務所に所属する道は選びませんでした。そして打ちのめされたような失意の中、村上市にUターンしました。
 帰ってきたことは、地元にいる友人や近所の人にはなかなか言えませんでしたね。何も考えられない日々が半年くらい続きました。
 そんななか、偶然養成学校時代に撮った自主映画を観たんです。自分の演技向上になるかと思って家族総動員で撮ったものなので、人に観てもらうようなものではないんですけどね。
 でも、これを観たことがきっかけで、改めて自分の「表現への思い」を考えることになり、「誰かの思いを表現すること」よりも「自分の思いを表現したい」「自分にしか出来ないことをしたい」と思ったのです。

今、そしてこれから

 自分にしか出来ないことの表現方法として、本を書いてみようと思いました。
 そして、デビュー作「きちきちだらり」を執筆し、2週間ほどで書き上げました。
 書き上げた後、気付いたら文芸社の原稿応募フォームに投稿していました。
 基本的に恥ずかしがり屋な性格で、人に見せたい!と思う方ではないのに、その時は躊躇なく投稿ボタンを押していたんです。1週間ほどして、文芸社から「ぜひ出版させてほしい」と連絡が来た時は、自分の表現が評価されたのだと実感し、本当に嬉しかったです。帰ってきたことを周囲になかなか言えなかったのですが、新聞に載ったことで自分のことを知ってくれて、地元の人達や友人が本を購入してくれました。すごく嬉しかったですね。多くの人に応援してもらい、自分はその人たちに支えてもらっているのだと、改めて気付かされました。
 今は、執筆活動を続けながら、地元の学童活動のボランティアをしています。3月上演予定の舞台脚本と演技指導のお手伝いをしているのですが、自分にとっても初めてのことで、とても楽しいです。子どもたちより楽しんでいるのではないかと思ってしまうくらい、充実しています。
 表現に悩んでいた時期に撮った映画、心が擦り切れながらも取り組んだ演技の勉強、居心地の悪さを感じていたUターン。そのどれもが、「無駄だったのかもしれない」と思っていたけれど、決して無駄ではありませんでした。全部、今の自分につながっていました。本当に幸せです。
 これからは、執筆活動だけではなく、村上市内で劇団を作ってみたいですね。山北の昔話を語り継ぐような活動にも興味があります。地域とつながる活動にしていきたいと思っているので、興味を持ってくれる方がいたらぜひ声をかけてほしいです!

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