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ニイガタビト

起業も転職もしないIターン
- 幸せに暮らすための移住 -

2022.01.27 掲載

株式会社KUNO エンジニア/デザイナー

木下 博貴さん

長岡市

\木下さんってこんな人/
◎出身など:北海道札幌市出身、長岡市在住
◎移住時期:2021年9月
◎経歴:大学まで北海道で過ごす→就職を機に上京→エンジニアとして就職→その後転職し2016年に株式会社KUNOに入社。2020年からはフルリモート勤務になり、現在は移住した長岡市で、人の温かさを感じながら生活している。
◎暮らし:2021年5月に結婚した奥様と二人暮らし
◎にいがた暮らしのおすすめのポイント:食べ物がおいしいこと。特に野菜は格別!

効率を突き詰めてフルリモート勤務に

 木下さんは東京都八王子生まれ、その後北海道札幌市へ。大学生まで北海道で暮らした木下さんが上京したのは就職がきっかけでした。
「大学時代は遊んでばかりでまともに就活もしませんでしたが、エンジニアとして働いていくことを考えると就職の幅が広い東京へ行けば実現できそうだと思い、上京を決めました」。
 スタートアップベンチャー企業にエンジニアとして就職するもトラブルに見舞われて退社。その後、株式会社KUNOの代表・佐藤傑さんと出会い、その熱い人柄に惹かれ、2016年に入社を決めたそうです。株式会社KUNOは、最先端の技術を取り入れ、データ分析や地方のDX推進などを行っている企業で、木下さんはフロントエンドエンジニア兼デザイナーとして活躍されています。
 木下さんは、新型コロナウイルスの流行に伴い2020年からフルリモート勤務を開始しました。
「フルリモート勤務になった時は、仕事のオンオフを切り替えるのが大変でした。電車で出社することが意外にも仕事のスイッチになっていたと気づきましたね。それでも、移動時間が削減され、業務でもチャットを利用することによって、生産性は大幅にあがりました。」

東京よりも便利だと思える生活環境

 フルリモート勤務になったときから「いずれは地方移住をしたい」と考えていた木下さん。
「代表の佐藤が『故郷である長岡に貢献したい』と長岡支店を開設し、そこへ戻りました。そのタイミングで常々考えていた地方移住を実行に移そうと思いはじめました」。
 奥様と移住先について相談をはじめたのは、2021年5月の結婚後すぐのこと。夜な夜な話し合ったこともあったそうです。
「東京から1時間半の場所というのが2人で話した地理的条件で、
日帰りで東京に行けるなら北海道・広島の実家にも移動しやすいし、
東京での仕事が入っても対処できるだろうと考えていました。いろいろと挙がった移住先候補の中から長岡市に決めた最大の理由は、『長岡を盛り上げたい』という代表の力になりたいと思ったからです。
初めてJR長岡駅に降りて、周辺を見たときは街が閑散としていた印象です。しかし郊外へ出てみると自然豊かな街並みに加え、徒歩圏内にはスーパーマーケット、大型のショッピングモールや病院も近くにある。もしかしたら東京よりも便利なのではないか、と思える環境がそろっていました。『住むならこの街しかない』と思いましたね」。

リモート内見で思いがけないトラブル

 そんな長岡移住計画も順風満帆とはいかない事態に直面します。
「リモートで内見をして住まいを決めたのですが、思いがけない出来事に見舞われました」。
 エンジニアという仕事柄、インターネット環境が必須な木下さんが普段使用していた配線は多くのデータ量を一気に使用できる光配線方式。しかし、実際に移住先で用いられていたのは、光ファイバーケーブルと電話回線を使用するVDSL方式で、送受信できるデータ量はごくわずかで仕事で使用するには支障があります。担当した不動産屋さんと大家さんはこの違いを知らずに光配線方式を勘違いしていて、そのまま転居の話は進み、それに木下さんが気づいたのはなんと入居後のことでした。
「配線を用意するために、大工を呼び、ネット会社を手配して、大家さんたちに事細かに説明してもらいました」。
 その甲斐があって、床に穴を開け、直接室内に光配線を引き込み、なんとかネット環境を整えた木下さん。
「知人に聞いたら、私と同じようなトラブルは結構多いらしいです。移住の際の内見は、ぜひ現地に赴いて確認するのがおすすめです」。

あたたかい周囲の人たち

 移住先でのネット環境の一件は結果としていい作用をもたらしたと木下さんは話します。
「関わってくださった皆さんはとにかく優しいし、よく気にかけてくれるな、という印象を受けています。トラブルを通していろいろと話をしたことも一つの要因だと思いますが、一つ悩みを言ったら、それ以上のことを気にかけて返してくれる。こんな経験は東京で過ごした9年間にはありませんでした。長岡に知り合いがほとんどいない私たちにとって、近い距離で話を聞いてくれる人がいるのは、本当にありがたいです」。

起業も転職もしない移住スタイルを定番に

「現在は長岡市役所の方に相談しながら、移住の支援制度の申請をするための書類作りなどをしています。今までは支援制度を利用するテレワーク移住者がいなかったこともあり、助成金の申請方法を確立できていなかったそうですが、市役所担当者の方と必要な書類などを確認しながら一緒に手続きを進めています」。
 長岡市に限らず、多くの市町村では移住のための様々な支援制度が用意されていますが、移住者にとってはどう活用したらいいのか分からない制度も中にはあります。そんなときこそ、市町村役場の担当者に素直に相談してみるのがいいと木下さんは振り返ります。
「大好きな会社に勤めながら、もっと幸せに暮らすために住居を遠くに変えただけ。私の長岡移住は珍しいスタイルだと思いますが、会社との良好な関係性を築けてさえいれば、きっとこのスタイルは定番化し、地方で暮らす人も増えるのではないかと思っています。なので、自分でもリモートワーク移住についての情報発信に力を入れ、少しでも地方都市への移住に興味を持ってくれる人や企業が増えたらいいな、と思っています」。
また、都内に住んでいたころは、エンジニアの勉強コミュニティに参加していたという木下さん。「都内にいたころはエンジニアのコミュニティが身近にありました。移住してきてからは、身近にそういったコミュニティが少ないため、長岡でもコミュニティ作りに力を入れて仲間を増やしていきたいです」。

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