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新潟で夢にチャレンジ 第136回

料理人としての夢を津南町で叶えた!
- 家族や地域に支えられた津南の暮らし -

2021.03.31 掲載

蔵 Kura Cafe オーナー

ジャックマン秋山望さん

津南町

\ジャックマン秋山さんってこんなひと/
◎出身など 上越市出身、津南町在住
◎移住時期 2018年5月
◎経歴   高校卒業後、栄養士の専門学校に進学(東京)→栄養士、料理人として働く(東京)→英語を学ぶため、カナダへ。仕事のためイギリスへ→実家に戻り出産→夫の仕事の関係で、東京へ→蔵 Kura Cafe立ち上げに伴い、津南町に移住
◎暮らし  夫、子ども2人との4人暮らし
◎にいがた暮らしのおすすめポイント
 人の温かさが一番。冬場の雪かきは大変ですが、地域の人との総力戦。お店にくるお客さんが手伝ってくれることもありました。

「おいしかったよ」の声が嬉しくて、料理人の道へ

 中学校のときから夕食づくりを担当することが多かった秋山さんは、上越市の高校を卒業後に東京の栄養士専門学校に進学。栄養士として就職し、社員食堂のカロリー表作成や在庫管理、調理まで幅広く携わりました。「おいしかったよ」と感謝の言葉をかけられることが嬉しく、調理の仕事に専念したいと考えるように。そこで、終業後に飲食店で調理・接客のアルバイトをすることにしました。
 「日中は食堂で栄養士として働きながら、夜はレストランでアルバイトをしていました。しばらくするとレストランから転職のお誘いをいただいたので、『やりたいことができる!』とそのまま転職。当時は、店長と一緒に、調理も接客も店舗管理も全て担当していました」。

英語ができない!カナダやイギリスで英語と調理の武者修行

 料理人としての道を歩み始めた秋山さんでしたが、ひょんなことから海外に行くことを決断しました。「趣味で通っていた英会話教室の先生が、レストランに来てくれたんです。でも、英語で接客できなくて……。英語を学ぶなら、海外に行かないとダメだなと痛感しました」。すぐに、カナダへ語学留学。さらに「せっかく覚えた英語を使って働きたい」とイギリスへ向かいます。お客さんの目の前で調理するパフォーマンスが人気の鉄板焼きレストランで3年間、五つ星ホテルのメインレストランと朝食レストランで4年間、料理人として腕を振るいました。その間にイギリス人のマシューさんと結婚。出産後も育児をしながら仕事を続けました。

日本に住むなら最後のチャンス!

 イギリスでの生活も7年目に差し掛かったころ、2人目の子どもが生まれるタイミングで、日本に帰国するかどうか夫婦で話し合いました。「このタイミングで日本に住まないと、この先一生住むことはない気がして。それなら日本に行きたいという夫の提案で帰国することにしました」。
 上越市の実家に戻り、出産。マシューさんはその間、上越市内でIT関連の仕事を探しますが、言語の問題もあり、就職先はなかなか見つかりません。結果、東京のIT企業で働くことになり、単身赴任で東京へ。秋山さんも後から子どもを連れて東京へ行くこととなりました。子どもの保育園が決まり、暮らしが一通り落ち着くと、レストランでの料理人だけでなく、興味のあった学童保育での英語の先生、マーケティング会社の事務職などにも挑戦。6年近く東京で生活することとなりました。

蔵 Kura Cafeの立ち上げに伴い、津南町へ

 蔵 Kura Cafeと出会いは2018年2月。津南町でカフェ運営を任せられる人を探していると知人から連絡がありました。オーナーはアメリカ人。料理経験があり、英語もできる人がいいとのことで秋山さんに声がかかりました。
 「もともと、いつか自分で飲食店を経営したいという夢があったので、やりたい気持ちはありました。でも、7月から始まる大地の芸術祭にオープンを間に合わせたいとのこと。逆算すると4月頃には引っ越して、開業準備を始めなければならない……。急な話でしたが、オーナーの『津南町を良い地域にしたい』という想いに共感したこと、自身の夢へのステップアップにもつながることもあり、えいやっと移住を決めました(笑)」。
 カフェや町の状況を少しでも把握しようと、引っ越しの前に何回か津南町に通い、地元で活躍する人たちとも交流を重ねたり、子どもの小学校経路を把握したりとできる範囲で動くようにしていました。ただ、気がかりは家族のこと。「急なことでしたし、夫の仕事は続ける必要があると判断して、夫は東京に残り、私が子ども2人を連れて3人で移住することにしました。家族が離れる生活は、必要だったとはいえ、苦渋の選択でした」。

津南町の人が気軽に立ち寄れる場所に

 2018年5月に津南町に移住した秋山さんは、準備期間を経て7月に蔵Kura Cafeをオープン。何とか大地の芸術祭に間に合い、地域内外から多くの人がカフェを訪れてくれました。
 カフェができる前は、町の人たちがちょっとした話し合いをしようと思っても、気軽に集まれる場所があまりありませんでした。それが今では「打ち合わせするなら、蔵 Kura Cafeに行こう」、「集まれる場所があって嬉しい」といった声が聞こえるように。近所の人たちがお茶をするために、打ち合わせをするために、秋山さんの顔を見に、蔵 Kura Cafeは多くの人が立ち寄る場となりました。そして、2020年12月、秋山さんはオーナーから経営権の譲渡を受け、独立の道を歩むこととなったのです。

持ちつ持たれつ。サポートし合う、家族との関係性

 移住当初はマシューさんだけ東京に残って離ればなれの生活でしたが、現状はリモートワークで働きながら津南町で一緒に暮らせるようになりました。秋山さんは「家族のサポートがあったからこそ、移住できたし、今も生活できている」と家族への感謝を口にします。
 イギリスにいたころはマシューさんがITの資格を取るために学校に通い、秋山さんが働きに出ていたこともあるそう。だからこそ、津南町に移住するときは「今度はきみの番だね」と快く送り出してくれました。週末は秋山さんが仕事なので、マシューさんが子どもと買い物に行っています。「こうした関係性を築けるのは、生活する上でお互いサポートが必要だから。彼は私が忙しいときに何を言うでもなく、自然と料理をしてくれています。逆に彼は日本語をうまく話せないので、病院などでは私が付き添う。お互いが不完全なところを補い合っているような関係です」。こうした日常を見ているからか、子どもたちも忙しい秋山さんの様子を見て「何をしたらいい?」と声をかけて、お手伝いをしてくれることもあるそうです。

雪を楽しむ、豪雪地・津南での暮らし

 日本有数の豪雪地として知られる津南町ですが、秋山さんは「雪を理由に移住をやめることは考えなかった」といいます。「もともと上越市の安塚出身で雪の多さには慣れていたし、雪が多いから行かないというのはもったいないなと」。津南町に来て最初の2年は秋山さんと子どもたちだけの生活。カフェの常連さんや農家さんなど周りの人に声をかけ、雪かきを手伝っていただいたこともありました。雪深い地域だからこそ、協力して助け合うことが当たり前になっているそうです。そんな秋山さんは「雪かきが楽しいと思えたんです!」と笑って教えてくれました。「雪がキレイになくなると、それが達成感になって。夫と協力してできたことも楽しかったです!また雪が降ってほしいくらいですね(笑)」と、雪も楽しみに変えて、津南での暮らしを満喫しているようです。

若者が戻って来たいと思える津南町に

 秋山さんはカフェ運営だけでなく、地元旅館の女将らと協力し、規格外の野菜を使った料理提供や収穫体験を行う「つなベジ」や、小学校で英語の本を読み聞かせをするボランティアに参加するなど、地域での活動の場も多いそうです。
また、「若い人が町に戻ってきてから活躍できる場をつくっていきたい」と津南町で叶えたい未来も教えてくれました。「外で経験を積んできた人たちが、『ここで働きたい』と思える場が必要なんじゃないかなと。津南町はやりたいことを声に出すとみんなが協力してくれる、チャレンジしやすい地域。蔵 Kura Cafeもそのチャレンジを応援したいし、戻ってきたときに働きたいと思える場所の一つになりたいです」。
 津南町で自分の店を持つという夢を叶えた秋山さん。今度は他の若者の夢を応援し、若者が帰ってきたいと思える津南町をつくっていきたいと語ってくれました。

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