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新しい働き方 第130回

なにをしたら、肌がそんな色になるんですか?

2018.09.28 掲載

オーサム・ビーチ・アーキテクト、小竹屋旅館 他

杤堀 耕一(とちぼりこういち)さん

柏崎市

1970年生まれ、柏崎市出身。地元でハンドボールに熱中する学生生活を送り、大阪芸術大学へ進学。卒業後は東京のマーケティング会社でキャリアをスタート。領域は様々ながら、一貫して企画やマーケティング、事業開発等に携わる。サラリーマンとしては、誰もが知るキャラクター会社でキャリアを終え、2009年柏崎市にUターン。現在は地元の観光等に関わりながら、実家の新規事業の準備を進めている。
これから3回にわたってコラムを書かせていただきます。今回はその初回。まずは私が現在どんな仕事をしているのか、ご紹介させていただきます。

趣味のつもりで始めたシーカヤック

「本業は宿屋です」と自己紹介することが多いのですが、実はそれほど宿屋の仕事に時間を使っていません。主に海水浴のお客様を対象としているため忙しいのは夏だけなのと、そもそも家族経営で小規模なもので。
いま仕事で最も時間を割いているのは、シーカヤックのレンタル事業です。2009年、東京から柏崎にUターンする際に、新しい趣味でも始めようとシーカヤックを買って帰ったのがそもそもの始まりでした。

シーカヤックが気づかせてくれた価値

既に近隣の海でガイドをされていたインフィールドさんのシーカヤック教室に参加し、その後数回、宿の前の海をツーリングしただけで、「これは必ず海に新しい価値を与えることができる」と確信できたほど、地元の海は魅力にあふれていました。
長くなるので省略しますが、地元の海は「福浦八景」という景観が素晴らしい海域を有していて、明治時代から名所としてアピールをしていたのですが近年はそれを楽しむ手段が全く無くなっていたのです。シーカヤックで感じた海の価値は、海水浴というレジャーにすがっていては気づけないものでした。

真っ黒おじさんの作り方

翌年には、このシーカヤックの楽しさを他の人にも知ってもらおうと、お客様向けのレンタルを事業化し、ブログだけでなく、ブームになり始めたSNS等でも情報を発信し続けました。宿に宿泊しなくても利用できるようにしたこともあって、年々お客様は増え、現在では年間実質4ヶ月の稼働期間に300人近くが関東一円からいらっしゃいます。
ちなみに、全て私一人で行っている事業です。広報宣伝、予約管理、お客様との事前連絡、当日はカヤックの準備、お客様への初歩的な講習、3時間お客様に随行して安全管理と写真撮影、終わってからの片付け、撮影した写真の補正とお礼メール送付等々。お客様は午前午後の2コマどちらかに参加いただき、私はそのどちらにも原則として随行します。多い時で午前午後合わせて15名ほどが参加し、連休で好天が続くと5日間連続することもあります。半日5km漕ぐとして5日で50㎞です。体力と気力と紫外線に負けない肌が必要なハードワークですが、今のところ楽しみながらやれています。
よって、6月も中旬になると、尋常ではない日焼けをしているわけで、会う人会う人「黒いね~」と言われるわけです。この時期に白いようだと、逆に心配されるでしょうね。

海だけじゃなくビーチの価値にも気づく

海水浴場としての歴史は非常に古く、県外にも知られている地元の鯨波海岸ですが、真夏以外にビーチで人を見かけることはあまりありません。最近でこそ、夕日がきれいな日はSNS用にスマホを構える人を見かけますが、普段は犬の散歩をするお年寄りくらいなものです。
シーカヤックのレンタルで、地元の海の新しい魅力や、仲間や家族と冒険体験という新しい価値を見出しつつあった私は、次のチャレンジに着手しました。それは、海が目の前という最高のロケーションで手軽にオシャレにBBQを楽しんでもらうサービスです。これもプライベートでBBQを楽しんだのが始まりで、海に沈む夕日を見ながらのBBQ最高!と仲間達と盛り上がったその場で、シーサイドBBQテラスの事業化を決めました。

死んでいる土地を生き返らせる

シーカヤックによって、海で遊んでもらえる期間が真夏の1ヶ月だけから春~秋の6ヶ月に延長されていました。BBQなら水着になる必要もなく、もっと気軽に長期間ビーチを楽しんでもらえるはずです。素晴らしいロケーションを活かせれば、山中の虫が多いキャンプ場や自宅ガレージでやる屋外焼肉とは、全く違う価値をもつに違いありません。
小竹屋旅館の敷地の一部は、道路よりも更に海側にあり、真夏の駐車場としてしか活用していませんでした。ビーチに直結し夕日が沈む海が目の前という最高のロケーションが放置されていたのです。柏崎のビーチのほとんどはBBQやキャンプを禁止しています。ここは私有地で、規制の多いビーチ以上のロケーション価値を持ち、BBQをする場所としてもってこいでした。
早速、テーブルセットやグリル、食器類やタープを調達して準備を始めました。日本BBQ協会インストラクターの資格も取り、その知識も活かしながら、ロケーションに相応しい環境をつくることを心掛けました。食材や飲み物はお客様が好きなものを持ち込めるスタイルで、BBQの準備と後片付けは何もしなくてよい、というサービスにしました。ゴミや炭も持ち帰る必要がありません。
BBQテーブル越しに海や夕日が見える画像をSNSやWEBサイトで発信すると、すぐに反応があり、予約が入るようになりました。市外、県外からのお客様がどんどん増えています。昨年はのべ600人を超える方がこの場所でBBQを楽しみました。ちなみに、この事業も全て私が一人で行っています。シーカヤックレンタルのお客様と同時に対応することも多く、片付けは日暮れになることもしばしばです。
このシーサイドBBQテラスは、「最高のロケーションでいつものBBQを特別なパーティに」がテーマです。紙コップや紙皿は原則使いません。テーブルにもテーブルクロスがかかり、長時間座っても苦にならないクッション付ベンチも使っています。お肉の焼き加減ばかり気にするのではなく、気持ちのいい景色と豊かな時間を楽しんでいただくことができます。

ようやくミッションを自覚する

安い、便利ということ以上に、気持ちのいい景色と豊かな時間に価値を感じてもらえたことが好評の原因と思っています。その延長として、昨年1日1組限定、貸切の多目的デッキをつくり、更なる特別感と高めの価格設定で受容性を試しています。デッキ上の演出にはBBQ以上に気をつかい、海辺のカジュアルな別荘で楽しむ仲間との特別な時間、をテーマにしています。色々な方から褒めていただいているのですが、想定するターゲットになかなかリーチできていないという課題もあります。
BBQを楽しむお客様を見ながら、自分の仕事は、祖父の代から商売をするこの土地、このロケーションの価値を高め、一人でも多くの方に、ここで特別な時間を過ごすことで、幸せで豊かな気持ちになってもらうことだ、と改めて感じるようになりました。

次回は、経歴やUターンするきっかけ等についてお話したいと思います。

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