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ニイガタビト

オンオフともに、生まれ故郷に貢献

2018.07.13 掲載

魚沼基幹病院 看護師

井口 勇治(いぐち ゆうじ)さん

南魚沼市

1988年南魚沼市生まれ。専門学校までを地元の南魚沼市で過ごした後、2011年から就職を機に神奈川県に移住。相模原市にある北里大学病院に勤務する。6年間、看護師としてのキャリアを積み、2017年に南魚沼市にUターン。魚沼基幹病院に就職し、看護師として働く。プライベートでは病院の仕事仲間と趣味のサッカーを楽しんだり、地元の伝統的なお祭りである浦佐毘沙門堂裸押合大祭(うらさびしゃもんどうはだかおしあいたいさい)の運営に携わりながら、生まれ故郷での生活を送っている。

地元を離れ、看護師として働く

高校生の頃、将来は医療関係の仕事に就きたいという気持ちがありました。それまでサッカーをやっていたこともあり、最初はスポーツのリハビリに関わりたいと思っていたのですが、医療関係の仕事について調べ、考えを深めていくなかで、高校3年生の時に看護師になることを決意しました。そこで、卒業後は地元にある北里大学保健衛生専門学院に進学し4年間、看護師になるための勉強をして、系列である北里大学病院への就職を決めました。まずは、北里大学病院のような大規模な病院で働くことで、看護師として幅広い知識と経験を身に付けたいと思っていたので、地元を離れて神奈川県で社会人生活をスタートさせました。
神奈川で暮らし始めた当初、周りの環境が地元とは大きく違うと感じました。当然ですが、南魚沼市に比べると人の数も圧倒的に多いですし、遊ぶ場所も多くありました。少し電車に乗れば、横浜駅まですぐに行ける場所に住んでいたので、交通の便もよいと感じていました。私にとって初めての県外での暮らしでしたし、少なからず大きな街への憧れもあったので、休みの時はいろんな場所へ遊びに出掛け、充実した日々を過ごしていました。

キャリアアップと地域貢献

元々、専門学校在学中から、近い将来魚沼基幹病院ができるという話は耳にしていました。その頃はぼんやりではありましたが、いつか地元の病院で働けたらいいなという思いはありました。
北里大学病院で看護師として働いているときに、ひとつ上の先輩が、2015年の魚沼基幹病院の開院のタイミングにUターンしてそこで働き始めたのです。その先輩を通じて魚沼基幹病院の情報は時々聞いていましたし、県内では大規模な病院で、3次救急(重症患者対応の救命救急センター)の機能が備わっていることもあり、看護師として5年ほどのキャリアを積んだ自分が踏む次のステップとして、そこを選びたいという気持ちが湧いてきました。
また、地元で毎年3月に伝統的に行われている浦佐毘沙門堂裸押合大祭の存在も、Uターンを後押ししました。浦佐毘沙門堂裸押合大祭は、私が所属する地元の青年団が運営しているお祭りで、2017年度は幹部として祭りの運営を担当できる最後の年だったのです。昔から慣れ親しんだお祭りでしたので、年々参加者が減っている現状を何とかしたいという気持ちもあり、できることなら離れた場所ではなく、地元に居ながら祭りの準備や運営を行い、参加者を増やし、祭りを盛り上げたいという気持ちが徐々に高まってきたのです。
看護師としてのキャリアや環境面、そして地元のお祭りを運営することで地域に貢献できるという思い、それらの要素とタイミングがうまく重なってUターンしました。

地元で人のあたたかさを実感

6年間離れていた南魚沼市に戻ってきて、最初に感じたのは、何より食べ物のおいしさです。お米、野菜、果物どれも本当においしいし、一度県外での暮らしを経験したからこそ、改めて地元の食材のレベルの高さを実感できました。
また、ローカルな街だからこその人とのつながりや、人のあたたかさを感じました。というのも、私は幼い頃からサッカーをやっていたのですが、神奈川で暮らしていた頃は、趣味として職場の仲間や友人を募ってチームを作ろうとしても、なかなか人が集まらずできませんでした。ですが、こっちに帰ってきて、同じようにサッカーをしたいと思って声をかけたら、職場の同僚や先輩、後輩、そして地元の友人たちも、みんな「やろう!」と言ってくれて嬉しかったです。職場の方々とも年齢関係なく、仕事以外のところでもお付き合いがありますし、地域の方とのつながりが深くなり、そのあたたかさと優しさを感じています。

患者さんの心配事をひとつでも減らす

私は今、「手術室」という病院の中でも緊迫した場所で、医師と共に患者さんと向き合っているのですが、前述のとおり、看護師長をはじめ、私の先輩や同僚があたたかく迎えてくれたので、本当によいチームワークの中で仕事ができています。患者さんを救う立場にいる私たちが常に明るく、前向きな姿勢でいることは看護師として大前提なので、そういう雰囲気のある職場で働けているのは嬉しいことです。
魚沼基幹病院は、魚沼地域でこれまで十分に対応できなかった3次救急や高度医療が提供できる病院であり、私自身もここで働くようになってから、新たに学ぶことも多くあります。ここでは、年齢に関係なく仕事仲間を思いやるよい雰囲気の中で、看護師としてのスキルを高めることができます。その中で、私はひとつでも患者さんの心配事を減らすことを常に心がけて仕事をしています。
しかし、魚沼基幹病院では、まだまだ看護師の数が足りないという現状があります。現場にいる私たちが、よりよい職場環境作りをしていくことで、新たにここで働きたいという看護師の方が増えてくれたら私も嬉しいです。
都会で技能を磨き地元に貢献したい方、もちろん母校の後輩にも大勢来てもらいたいです。

新しい暮らしの選択肢になる場所

地元に戻り、看護師として働き1年が経ちました。仕事の面ではこれからも患者さんに寄り添うことを第一に考えて頑張っていきたいですし、後輩の看護師たちには、自分がこれまで経験してきたことを伝えていきたいと思っています。
プライベートの面では、すでに職場や地元の仲間と楽しく、充実した休みを過ごしています。神奈川と比較して何よりよい点は、ウインタースポーツをする時のアクセスのよさです。神奈川にいた頃、私の周りにウインタースポーツをする人が多く一緒に行くこともあったのですが、夜中に出発して朝から滑り、お昼過ぎには帰りの交通渋滞を心配していました。けれども、ここならば仕事終わりにでも行けます(笑)。私はスノーボードをするので、地元に戻ってきて、改めてスキー場までの距離の近さを実感しています。それも新潟で暮らすことの魅力のひとつだと思います。
また、繰り返しになりますが、新潟は四季を通じての食のレベルの高さや、ローカルな街ならではの人のあたたかさ、優しさを肌で感じることができる場所だと思います。自然豊かな場所で地域のあたたかさを感じながら、自分の技能を活かしつつ、ゆったりとした暮らしを考えている方には、ひとつの選択肢になると思っています。

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