2010.09.24 掲載
近年、就活という言葉だけでなく、婚活という言葉も広く聞かれるようになりました。新潟県内でも多くの婚活イベントが開催されています。一方で、ひとりで立ち寄れるカフェバーや旅行プラン、家族連れで利用できる飲食店なども増えてきています。今回は、こういった多様なライフスタイルが選択できる新潟をご紹介します。
NPO法人新潟県ワーキングウーマン・サポートセンター理事の大山正義さんにお話をお聞きしました。
「本NPO法人は6年前に設立され、託児所運営や緊急預かりといった形態で子育てを支援しています。親が映画鑑賞やサッカー観戦のための一時預かりも実施しています。我慢するだけが子育てではありませんからね。「子を育てる」支援をしているうちに、「子が育つ」支援の必要性を感じ、当方自身が他の仕事として学生進路相談やニートの自立支援なども行うようになりました。「縁」「自己PR」「マッチング」という点で就職と結婚は似ていますよね。そういったこともあり、本NPO法人としても、結婚支援イベントを3年前から手掛けています。
「婚活イベントに参加するだけではなく、自分磨きも必要です。出会いはあるけど上手くいかない方のために、今年度から婚活支援セミナーを始めました。昔と比べて、出会う機会が少なくなったわけではないんです。出会う場はあっても自己紹介や自己PRをすることが少なくなったのです。新潟は控えめな県民性と言われますが、話す機会があればきちんと話せる人が多いですね。自己PRと第一印象は重要です。第一印象は15秒以内で決まると言われています。婚活成功のポイントはまずは自分を変えること。着こなしやメイク、話し方など様々なツールがあります。そして、婚活の中でもオススメが、男女混合チームで4対4で対戦するサッカー婚活です。全員が主役になれますし、会話が多少スムースに進まなかったとしても、スポーツをしていると自然と思いやりや相手を気遣う面が要所にでます。(10/16開催・現在参加者募集中・9/27締切。)昨年度はサッカー婚活で7組がカップルになり、うち何組かが婚約に至ったようです。」
「いろいろなライフスタイルがあっていいと思います。私の周りにも趣味の釣りに没頭しているとか、昼夜問わず仕事に駆け回っている人もいます。ただ、縁を求める人にとって、新潟は婚活イベントが充実している地域だといえます。また、車を少し走らせるだけで海、山、橋といったロマンチックなロケーションが多い。柏崎の恋人岬もそうですよね。愛を育みやすい地域だと思います。あと、若いうちは、多くの経験をして、引き出しの数を増やしたり、たくさんの情報の中から有用な情報を捉えてデータベース化しておくといいですよ。そういった蓄えがあると、様々な機会に役立ちます。」
次に、月刊新潟Komachi編集長の金子美貴子さんに情報誌編集長からみた最近の新潟についてお話していただきました。
「新潟は、B級グルメとラーメンとレジャーが有名な地域。あと居酒屋と温泉が多いですよね。宿泊地のある温泉数は、全国第3位です。また、最近の新潟の傾向として言えるのは、パン屋さんが増えていること。それもクオリティの高い本格派のお店が多いですね。女子会プランなども増えていて、女性が入りやすい雰囲気づくりを心掛けているところも少なくないようです。ひとりでも行動的な女性が増えているようですし、カップルでもファミリーでもグループでも、女性が主導権を握るシーンが多いですからね。それから、直売所や農家レストランが多いのも新潟の特徴。自然なモノに価値をおく人が増えているので、新潟はそういう点でも楽しむことができます。」
「有料の地域情報誌が多いのも新潟の特徴です。新潟県民は、慎重だけど好奇心が強く新しいもの好き。そんな地域だから情報誌も多く出版されるようになったのかもしれませんね。とりわけ月刊新潟Komachiは上越版、中越版、下越版と地域ごとに内容を変えていて、より地域に密着した情報誌。等身大の新潟を伝えたいですね。読者の方から「Uターンしてきたけど、Komachiのおかげで新潟生活を楽しめている」とか「東京にいる娘に時々郵送している」なんてお話を聞くと情報誌の果たす役割は大きいと改めて感じます。インターネットの普及もありますが、雑誌という媒体が有用なことに変わりはありません。雑誌の場合、スペースが限られているので内容を厳選して掲載しますし、信頼を寄せていただいている分、一定のクオリティも要求されます。客観的な情報、ビジュアルへのこだわり、それに一覧性を有するのも紙媒体の強みですね。」
「月刊新潟Komachiは女性をターゲットに18年前に創刊されましたが、女性のライフスタイルも多様化しています。シングル、ファミリー、行動力のある女性等を幅広くカバーする雑誌でありたいと思っています。「東京だからできて、新潟だからできない。」ということはありません。チャンスは皆同じ。どこへ行っても楽しむ気持ちがあれば活躍できますよ。とくにこういった情報発信の仕事は読者からの直接なリターンをもらえるので、手応えがあります。時には締切に追われたりと大変なこともありますが、とても充実しています。」
今や婚活はパートナーを求めるポジティブなアクションというイメージに変わりつつあります。しかもスポーツ、バス旅行などレジャー感覚で楽しめるものも多く、構えず参加しやすいかもしれません。そして、婚活だけでなく新潟ライフを楽しむため充実したラインナップの情報誌がお手伝いをしてくれます。確か私自身も東京からUターンする際に知人から「新潟の情報誌をみれば街の動きがわかっていい」とアドバイスをもらったことを思い出しました。自分の目的に応じて、こうしたイベントや情報誌を活用し、新潟ライフを楽しんでもらいたいものです。
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