2013.04.24 掲載
vol1
笑顔写真家
かとうゆういちさん
27歳 三条市出身
vol1
新潟県三条市出身。青空をこよなく愛する27歳。高校生の時からカメラを持つようになり、独学で写真の道を切り拓く。
2009年3月に新潟大学教育人間科学部(現:教育学部)を卒業後、『日本一周 笑顔の旅』と題し、8年間をかけて日本中の幸せと出会う旅に出発。日々、日本の各地域の人たちや風景とふれあいながら、生きる中での幸せにシャッターを押している。
現在は、新潟をはじめとする各地の学校やイベントにて、講演会・写真教室・写真展も精力的に開催中。
僕たちが暮らす日々の中には、きっとたくさんの幸せがあふれている。ニュースや新聞では、毎日見ていて辛いものばかりが流されがち。だけど、僕たちの日常はきっとそんなことばかりではない。小さな幸せがたくさん落ちていると思うのです。僕は、その一つ一つを拾い集めていきたい。そして、みんなに伝えたい。届けたい。そんな思いで、日本中の「笑顔」と「幸せ」を集める旅に出ることに決めました。
2009年3月末より始めた『日本一周 笑顔の旅』。各地で働いて資金を稼ぎ、日本を2周も3周もしながら、目の前の人と心と心で分かち合って、写真を撮らせていただいています。写真を見ていただいた方に、少しでも幸せが届くようにと願っています。
先日、三条市(旧栄町)にある内山農園さんにて、米のすじまき(種の蒔き方の一種)を5日間お手伝いさせてもらいました。
普段、食べているお米。全国を旅していますが、やはり新潟県の米はおいしいなあといつも感じます。ですが、そういえば米がどのような過程を経て米になっていくのかを、僕は知らないと気がつきました。偶然、以前より仲良くさせていただいている内山農園さんが、米のすじまきのお手伝いを募集していたので、僕は飛び込んでみることにしました。
辞書やインターネットで調べるのは簡単ですが、身をもって体感し、語り手となる地域の方々の声から、学びを直接受け取りたいという思いがありました。5日間は本当に密度の濃い時間で、晴れの日もあれば、雨やアラレが降ることもあり、爆弾低気圧と重なって暴風の時もありました。その中で、汗水流しながら数々の米知識を教わりました。
「米」という漢字は元々、米作りにおいて八十八の行程があることから、その“八十八”を組み立てて、米という字が出来ているそうです。それくらい、米が出来上がるまでには様々な手間が掛けられていることが分かります。お手伝いを通して、知っているようで実は知らないことが本当に多くあると気づきました。
一粒のお米ができるまでに、たくさんの汗と手間がかけられている。一度身を持って学んだ者としては、もっともっと知っていきたい。もっともっと伝えたい。これからも内山農園さんに密着し、米が収穫されるまでをドキュメンタリー写真『一粒のお米ができるまで』というテーマで追っていきたいと思います。
5月12日(日)に、三条市東公民館にてトークライブ×ピアノ生演奏会『日本一周 笑顔の旅~笑顔に秘めた物語~』を開催いたします。四年間、日本の各地域に密着し、拾い集めてきた幸せについて、トークライブという形でお届けします。
当日は、僕の幼馴染であり心の友であるピアニスト、中澤友希さんが演奏してくださいます。限定60席のイベントですので、希望される方はぜひお申し込みいただければ幸いです。
笑顔写真家として、大事な活動の一つ。
東日本大震災が起きてから、僕は現地ボランティアとして、主に岩手県陸前高田市で活動を続けていました。そこでご縁をいただき、被災地の子どもたちが今を元気に生きている姿を“写真集”として収め、全国に販売する形となりました。
収益は全て、発行元である児童健全育成推進財団の「東日本大震災・児童館活動支援募金」に繰り入れ、被災地の児童館や子どもたちの支援に活用されます。ぜひ、一つのボランティア活動として、また東北の頑張っている子どもたちのために、お力添えをしていただけたら光栄に思います。
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