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ニイガタビト

地域コミュニティの活性化

2016.03.15 掲載

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古町花街コミュニティインフォメーションマネージャー

知野孝子さん

新潟市在住

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Key word

 1967年生まれ、新潟市出身。祖母、両親は飲食業を経営。幼いころから芸妓さんの着物やしぐさ、三味線の音色、宴会の音と匂い、板場のにぎやかさに囲まれて育つ。高校から東京に行きたかったが、途中下車した群馬県前橋市に30年間定住。不動産会社の企画室に配属、商業施設の開発や店舗企画、運営、販売促進などの業務に携わる。その後、婚活を目的に新潟へUターンをするものの、“まちづくり”に開眼。古町花街の会 事務局長を務めるほか、古町花街ぶらり酒・千社札めぐりコーディネーター、新潟中心商店街協同組合のタウンマネージャーを経て、現在、古町花街コミュニティインフォメーションのマネージャーとして、まちなか活性化に奮闘中。

想いが繋がる、進化するカタチ…

 以前に、こんな内容を書かせて頂きました。「私が行っている事は、コミュニティビジネスです。コミュニティビジネスとは、地域課題の解決を「ビジネス」の手法で取り組むもの。地域の素材や人材、ノウハウ、施設などの資源を活用することで、地域における新たな創業・雇用の創出、働きがいを生み出し、地域コミュニティの活性化に寄与することです。」とお伝えしたのが、2015年4月のことでした。
あれから11か月が過ぎた今では、その想いが繋がり、いろいろなカタチが生まれてきました。
 例えば、『湊まち新潟の食・酒・人・まちをテーマに情報発信する場』として活動している“古町花街コミュニティインフォメーション五季茶家”では、『古町花街“粋なおもてなし”』をテーマにお店を食べ歩き、商店主からお話しをしていただく企画が行われたり、生産者と古町の料理人が繫がり、その土地の食材を使用した“新しい旬のレシピ”を考案し、期間限定で“古町花街界隈の飲食店”で食べられたり、他地域の方々が古町に来て、『村上地域のごっつぉ(ご馳走)を古町花街で味わう』おもてなしをする企画などを開催しました。
“コミュニティインフォメーション”という意味が地域では理解しづらく(たぶん、まだ良く理解されていないと思うけど)、何をする施設なのだろう?何をしていいのだろう?と地域住民の方々や商店主の方々は遠くから様子を見ている感じでしたが、この施設が立ち上がり1年半が過ぎ、自分達の地域の課題は自分達で解決する!という想いも生まれ、この施設の活用方法なども話し合うようになりました。新しい企画では、“商店主が教えるマル秘レシピ”や“料理人直伝!魚のさばき方”などがこの施設で行われる予定です。もっともっとお客様と近づき、コミュニケーションが図れる企画を商店主の方々と、どんどんカタチにしていきたいと思っています。

住民(地域で営んでいる人)は地域の経営者

 気軽に飲食店を回遊し、知らなかったまちの楽しみ方や新しい発見ができる賑わい事業は、2012年10月に市民団体“古町花街ぶらり酒実行委員会”として立ち上がり3年が過ぎました。噂で聞いた話ですが、全国で同じような食べ歩きを、イベント会社で行われている“バル街”という企画があります。企画内容は似ていますが、『古町花街ぶらり酒』では、地域性を盛り込み地域住民が自ら汗をかく事業であり、お客様にどのように喜んでいただけるのかを、商店主自ら知恵を出し合います。決してうまくいくことばかりではありませんが、その過程を大切にして活動してきました。そして、私達の“古町花街ぶらり酒”は、日本一高いバルとして知られている事を聞いたとき、驚きと同時に、やった!と心の中で叫びました。そこの地域性をどのようにアピールし、地域の特色(資源)を楽しんでいただけるか、そこを基準に考えたことの結果が出始めたと思ったからです。だからこそ、いままで活動してきた事業をさらに地域に定着させ、継続的に推進していくためにはどうしたら良いだろう…とじっくり1年かけて話合いを続けてきました。
この話合いの場では、まちづくりの観点と観光から考えられる方々にも会議の運営にご協力いただき、コミュニティ施設の利用方法や組織、運営、資金などの経営内容についても議論する会議になりました。自分のお店で大変な商店主達が、「まち」という思いと「自店」という思いがイコールで繋がるまで「鶏が先か、卵が先か」白熱した議論に何度かなりましたが、この度、〖非営利活動法人 古町花街の宴〗として設立総会を行う運びとなりました。「宴」は、人間の集まりを意味するPartyから発想された言葉で、それは人をつなぐ「縁」であり、丸く角がない「円」や、繁盛するために必要な「円」(お金)を運ぶという意味も含んでいます。

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自分たちのまちを自分たちの手で

 私達は何のためにがんばるのか…自らが積極的に地域経済活動の活性化に取り組み、古町花街界隈の地域の魅力を未来へ紡ぐ活動に寄与することを目的に、4つの事業の柱を考えています。1つは、古町花街界隈の賑わいを創出する事業、2つ目は、環境整備を行う事業、3つ目は、地域学習を行う事業、4つ目は、古町花街の情報を受発信する事業です。特に商店主の中で一番行いたいと思っていたことが、この地域“古町花街”の勉強をして、自分達のまちを自分の言葉でお客様にご案内したいという事でした。
まだまだ事業計画も煮詰めていかなくてはいけませんが、自分たちのまちは自分達で何とかする。ということは、自分達のまちを自分たちで経営していく…ということになるのではないでしょうか。今後の活動は、下記ホームページからご覧いただけます。よかったらのぞいて見てください。

今まで、ご拝読いただきありがとうございました。

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