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ニイガタビト

雪国を体感できる古民家ホテルへIターン
- 観光の力で地域を元気にしたい! -

2023.08.08 掲載

ryugon

吉越 春香さん

長野県出身。大学で観光について学んだ後、湯沢町の旅館に勤務。2019年に南魚沼市の古民家ホテルに赴任し、立ち上げスタッフとして接客に関わり、宿の情報や雪国の暮らしや楽しみ方を広く発信。身体を動かすことが好きでシーズン中はスノーボード三昧。一人暮らし。

地域密着型の観光業に携わるため新潟に

【Q. 長野からIターンされたのですね。】

出身は長野県の野沢温泉村です。山梨県の大学に進学して経済を学んでいる時に、地域振興の手法としての観光業に興味を持ち、その後、群馬県の大学に編入して観光政策を専攻しました。就職活動では特に地域や職種を絞らず、地域に密着した観光業に携わりたいと考え、新潟へ。そのため、直線的な「I」ではなくて、ぐるっと回って新潟に着いた、という感じです。出身の長野県に近いことに加えて、大学のクラスメートにたまたま新潟県出身の人が多かったので親近感があり、自然な流れでした。

【Q. 地域に密着した観光業とはどういうことですか?】

卒論準備のときに、長野・新潟・群馬のエリアが連携して観光を促進していく「雪国観光圏」という事業を知って、興味を持ちました。雪国観光圏の取組みは、ウインタースポーツだけではない雪国の魅力を発信して観光を盛んにする、そして、その地域を豊かにしていくというものです。大規模な施設や特別な設備などがない小さな町が観光客を惹きつけて元気になっていく「地域に密着した観光業」、それに関わる仕事がしたいと思いました。

【Q. 観光業の中でホテルを選んだのはなぜですか?】

やりたいことは見えていたのですが、どのような職種に就けばいいのかがわからなくて、最初は旅行会社をはじめ様々な業種を調べました。そのとき、就活サイトで湯沢町にある旅館の説明会を見つけて参加し、「雪国ならではの観光を創っていく」という考え方に共感して、志望を決めました。入社後は旅館内のカフェ、レストランでのサービスからスタートして、フロント業務も担当し、ひと通りホテルの仕事を経験しました。多くのお客様と接して、直接「ありがとう」と言っていただけることがうれしく、やりがいにもなりました。

南魚沼の古民家ホテルで宿の情報や雪国の魅力を発信

【Q. 現在の仕事内容を教えてください。】

南魚沼市でホテルの改築プロジェクトが動き始め、その立ち上げスタッフとして2019年の春にここへ来ました。もともと豪農の館や武家屋敷を移築して建てられていた温泉旅館を大規模にイノベーションが行われ、雪国の暮らしを体感できる古民家ホテルが完成しました。はじめの2年間はディナーのサービスを担当し、現在はフロント業務と予約管理に加えて、雪国の魅力を宿のスタッフ目線で発信するプロジェクトも行っております。

【Q. 例えばどのようなプロジェクトをしていますか?】

先輩と一緒に、トレッキングや山菜採り、郷土食クッキングなどのイベントの企画、「ゆきがた」という雪国の暮らしの魅力を発信するリーフレットの編集、SNS(Instagram、Facebook)での発信などを行っています。リーフレットでは、取材に行って文章も自分で書くのですが、新潟県出身ではないせいか、毎回のように発見があり、楽しいです。私にしか発信できないこと、発信できない方法で、雪国ならではのモノやコトを表現して、当ホテルだけでなく、町や地域に貢献していきたいと思っています。

【Q. フロントとプロジェクトの両立は大変ではありませんか?】

むしろメリットだと思っています。自分が体験したことや知ったことをお伝えして、お客様の楽しみの選択肢を広げることができますから。実際に、夕食時にお客様から次の日の過ごし方を相談されて提案したところ、翌朝、「行ってよかった」「教えてくれてありがとう」と言っていただけたことも。もっと自分の引き出しを多くして、お一人お一人に合わせた提案ができるようになりたいと思っています。

日本酒の美味しさと人の温かさが新潟の魅力

【Q. 南魚沼での暮らしについて教えてください。】

部屋探しでは、積雪時のことを考えて屋根付きの駐車場があること、プライベートの時間はゆっくり過ごしたいので、駅から少し離れた静かな立地を条件にしました。実家も豪雪地なので、雪についての不安はありませんでした。私が住んでいる六日町エリアには地元の商店街に加えて大型スーパーもあり、生活に特に不便はありません。
長野県民あるあるで、子どもの頃は上越市に海水浴に来ていたので、新潟は私にとってずっと「海」のイメージでした。だから、最初の冬に雪を見た時は「新潟も降るんだ」と新鮮に感じました。

【Q. 長野と新潟では何か違いがありますか?】

隣県なので気候や風土は似ていますが、新潟らしさの一番はお酒がおいしいことですね。銘柄も多く、いろいろな味わいがあって楽しいです。自分で味を知っているとお客様に説明がしやすいですし! また、内気な印象のある長野の人に比べて、新潟には明るく温かな人が多いように感じます。街に出ると、周りの人が気軽に声を掛けてくれたり、地元ならではのことを教えてくれたり。一人暮らしなので、ホッとしますね。

雪国は楽しい!地元ならではの楽しみを見つけよう

【Q. 今後の目標を教えてください。】

まず、今の仕事を責任を持って果たせるようになりたいと思っています。そして、自分の経験を後輩たちに伝え、より良いサービスや情報発信を形にしていくことと、働く人一人一人が持っている力を活かせる環境をつくっていくことも実現したいです。そのためには「周りを見る」「先を読む」「冷静である」を常に心掛けていかなければ、と自分自身に言い聞かせています。併せて、プライベートでは雪国としての新潟をもっと知って、もっと楽しもうと思っています。

【Q. Iターンや転職を考えている方にメッセージをお願いします。】

例えば、新潟は豪雪地帯だから冬期の移動が大変だろうとか、地方では買い物が不便だろうなどのイメージにとらわれすぎないでください。むしろ豪雪地は除雪体制がしっかりしているので、積雪時も安心です。実際、私が住んでいる地域では通勤時には細い道も除雪され、支障はありません。買い物についても、大型スーパーはありますし、全国に出回っていない、地元の旬の素材やお惣菜、伝統の品なども手に入るので楽しみは広がります。移住を考えているなら、地域や企業の説明会を利用して、まずは訪問してみるといいと思います。

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ニイガタビトの想い出&推しスポット       ~湯沢町の居酒屋「鼎」(かなえ)~

JR越後湯沢駅前の居酒屋「鼎」のカウンター席が、私にとって思い出のスポットです。初めて訪れたのは、移住して1か月目くらい。居酒屋に一人で入ったのはこの時が初めてだったので、緊張しました。高千代をはじめ南魚沼の酒蔵のお酒が豊富にそろっているだけでなく、チーズ豆腐などお酒と相性のいいおつまみや旬の食材を使った料理も多くて、その後、数えきれないくらい通うことになりました。

それほど通ったのは、日本酒が好きなので新潟の地酒を飲みたいと思ったからなのですが、実はもうひとつ理由がありました。地域の人と仕事以外の話をしたかったんです。仕事を離れてリフレッシュできる場が欲しいなと思ったからです。お店のお母さんが気さくに、それでいて程よい距離感をキープしながら話しかけてくれ、居心地がよかったです。通っているうちに、「別の場所から越後湯沢に来た人」から、越後湯沢の一員になれたように感じることができました。「鼎」のカンター席は、移住を支えてくれた大事な場所です。

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