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トピックス

2022.12.13

新潟市

 同じ志を持つ同世代と、新潟の未来を変えていく。コミュニティから価値を生み出す新しい働き方

自分の生活を豊かにするための工夫=ライフハックとして新潟にUIターンし、地方だからこそ実現できる暮らし・多様な働き方を楽しむ「にいがたライフハッカーズ」。

 

今回ご紹介するにいがたライフハッカーは、新潟出身者や新潟にゆかりのある20〜30代のためのコミュニティ・Flags Niigata(フラッグス ニイガタ)の立ち上げメンバーである小柳 岳さんと所属メンバーの吉高 颯志さん。

 

Flags Niigataは、地元で働きたいけれど一歩を踏み出せない人や、UIターンしたばかりの人たちの悩みに寄り添い、新潟での暮らしが楽しくなるサービスを展開しようとコロナ禍である2020年に設立されたコミュニティです。

現在800名以上が参加するコミュニティを起点に、番組制作・CM等の広告制作・ハイクラスリゾートホテルのリノベーション・企業誘致や地元企業とのタイアップなど、新潟の魅力を発信する様々な企画・事業を展開しています。

 

同学年だけど生まれも育ちも違うお二人は、お互い新潟に移住してきたばかり。UI/UXデザイナーの小柳さんは、フリーランスとして働きながらFlags Niigataの中心メンバーとしてプロデューサー業にも従事。吉高さんは、東京都内のマーケティング会社に所属しながら2021年に新潟市に移住。フルリモートで働くかたわら、Flags Niigataのマーケティングプランナーとしても活躍しています。

 

同じチームでどんなプロジェクトに携わり、どのように働いているのか。お二人の普段のライフスタイルを教えていただきました。

 

 

ライフハッカー:小柳 岳さん(写真左)

 

 

1994年生まれ、田上町出身。大学進学を機に上京するが、心からやりたいことを探すために一時休学し、フィリピン・セブ島での国際協力や複数のIT企業でのインターンを経験。デザインの仕事と出会う。その後大学を中退し、インターン先であるIT企業・株式会社エウレカに入社。恋愛・婚活マッチングアプリ「Pairs(ペアーズ)」のUI/UXデザイナーとして活躍する。2020年4月、友人の後藤 寛勝さん(Flags Niigata代表)に声をかけられ、Flags Niigataの立ち上げに関わる。2021年9月、新潟市へ移住。現在はフリーランスのUI/UXデザイナー、プロデューサーとしてジャンルレスに活躍しながらFlags Niigataのメンバーとして県内外の方々へ新潟のおもしろさを発信している。

 

 

ライフハッカー:吉高 颯志さん(写真右)

 

1994年生まれ、兵庫県出身。中国四川省で5歳まで過ごした後、日本へ移住。大学在学中、20歳でカナダ、22歳の時にフィンランドへ留学。日本語、英語、中国語を話せるトリリンガル。南米一人旅に出た後、東京のWEBマーケティング会社・株式会社EXIDEA(エクシディア)に入社。勤続5年を迎える。2021年秋に新潟市へ移住。現在は株式会社EXIDEAのスタッフとして新潟市を拠点に働きながら、Flags Niigataのメンバーとしてマーケティング業を担当する。

 

 

聞き手:マツナガ/松永 春香

 

 

新潟市江南区出身のフリーエディター/ライター。大学卒業後、ラジオ局でフリーペーパーを制作し、編集の仕事と広告ディレクションを学ぶ。2015年、雑誌『新潟Komachi』編集部に所属した後、フリーランスへ。フリーペーパー、雑誌、WEBの企画制作・取材・原稿作成・校正を担う。三児の母。趣味はバイク。新潟の好きなところは「おいしいものがたくさんあるところ。日常の景色がきれいなところ。人が優しくてあったかいところ」。

 

 

「このままじゃいけない!」コロナ禍の危機感から活動を開始

 

マツナガ

お二人のプロフィールを拝見すると、20代前半からたくさんのご経験をされていらっしゃいますね。

小柳さんはFlags Niigataの立ち上げメンバーとのことですが、Flags Niigataの活動がスタートしたきっかけは何だったのでしょうか?

 

 

小柳

20歳の時、共通の友人を介してFlags Niigataの代表となる後藤と出会いました。出会ってからは2、3ヶ月に一度飲みにいく、ただの飲み仲間だったのですが、新型コロナウイルス感染症が流行しはじめた2020年春、突然後藤から電話がかかってきて。

「新潟のためになることをしたいってずっと言っていたけど、なにもできていなくて悔しくない?」と言われたのがはじまりです。

 

マツナガ

電話でそんなやりとりがあったなんて。お酒なしでですか(笑)?

 

小柳

昼間でしたし、お酒なしです(笑)。

 

緊急事態宣言が出るか出ないかという時期で、僕自身「いままで簡単に会えていた友人と会えないし、飲みにも行けない。実家にも帰れない。なにもかも制限されたようで嫌だな」と感じていたので、すぐに興味を持ちました。

 

後藤が、新潟に何かしらゆかりのある知り合い10人くらいに声を掛けていたようで、翌日オンラインで打ち合わせをすることになって。やろうとしていることのコンセプトを聞いて、チームを立ち上げることが決まり、打ち合わせをしてから1週間ほどでFlags Niigata事務局が誕生しました。

 

マツナガ

なるほど。現在はその事務局メンバーを中心として、ラジオ・WEB ・イベントなどの活動を通して、新潟の魅力を発信していらっしゃるのですね。

 

事務局メンバー以外に、コミュニティメンバーもいらっしゃるようですが、Flags Niigataのメンバーは現在、総勢何名くらいなのでしょうか?

 

 

小柳

 

事務局側として一緒にビジネスを行っているメンバーは10人ほどで、Flags Niigataの取り組みに参加者として関わってくれたり、オンラインコミュニティに参加してくれたりしているコミュニティメンバーは830人ほどです(2022年11月現在)。

 

コミュニティへの参加条件は、新潟にゆかりのある・興味のある20代〜30代の方々。そういったメンバーと共に、新潟をもっとおもしろくするためのさまざまな企画を考え、実行しています。1人では実現できないアイデアも、みんなで力を合わせれば実現できる。それが、コミュニティを立ち上げた意義です。

 

マツナガ

吉高さんがFlags Niigataに参加されたきっかけは何だったのでしょうか?

 

 

吉高

東京に住んでいるときからお付き合いしていたパートナーといろんなタイミングが合って新潟に移住しました。

代表の後藤のことは東京の時から知っていて、そのタイミングで後藤から「Flags Niigataに参加してみない?」と声をかけられたのがきっかけです。

 

マツナガ

2021年秋には新潟へ移住されたのですよね。知らない土地に移り住むのに抵抗はありませんでしたか?

 

吉高

少し悩みましたね。しかし、パートナーが地元に帰らなければいけない状況になったことで、自然と移住を意識するようになりました。

僕の仕事はIT系なので、新潟でもフルリモートで働けるのでは?と思い、会社に相談をして実現しました。

 

マツナガ

移住前と後で、新潟の印象は変わりましたか?

 

吉高

新潟は全体的にとても住みやすいですよね。

ごはんがおいしいのと、スーパーのお魚やお惣菜もクオリティが高い。街もコンパクトで、自転車でどこまでも行けるのがうれしいです。海や山など、自然が身近にあるところもいいですね。

 

移住したての2021年の冬は、僕の人生で最も雪深い環境での暮らしだったのですが、それもまた刺激的で楽しかったです。

 

 

新潟へのUIターンで自分に合った働き方を確立

 

マツナガ

小柳さんは、学生のころからアプリ開発に興味があったのでしょうか?

 

 

小柳

もともとインターネットに興味があり、ITプロダクトを作る仕事をしたいと考えていました。デザインからのアプローチに興味がありまして。株式会社エウレカというIT企業でUI/UXデザイナーとして5年弱働きましたが、2021年9月に退職して新潟に戻ってきました。

 

新潟に戻った理由は、新型コロナウイルス感染症の流行によりリモートワークが普及し、場所にとらわれず働けるようになったことが一つ。もう一つは、家族が病気になってしまい、できるだけ近くにいたいと思ったことでした。

 

マツナガ

新潟にUターンされてからの仕事内容はどのようなものでしょう?

 

小柳

この1年はもともとやっていたアプリデザインの仕事を半分くらいやりながら、Flags Niigataのプロデューサーとして新しい仕事をしていましたね。

プロデューサー業ではお金と人のリソースを活用して、クライアントの課題や成し得たいことに対して企画を作る仕事がメイン。いわゆるなんでも屋さんです(笑)。

 

マツナガ

「なんでも屋さん」のような型にはまらない仕事は、新潟にいながらも実現できるものでしょうか?

 

 

小柳

もちろんです。

実際に県内外の現場へ出向くことも必要となりますが、拠点を新潟に置きながらでもやれる仕事はたくさんあります。県内でも課題を抱えている企業さんは多く、それを解決するためにどのようなアプローチをするべきかいっしょに考えていくのが、僕個人だけでなく、Flags Niigataの得意分野です。

 

最近でいうと、Flags Niigataのメンバーとともに、株式会社トップカルチャーさんの店舗、蔦屋書店 新潟万代さんの広い駐車場を使った朝市を企画しました。

早朝7時〜9時の駐車場という、本来なら人が集まらないスペースを活用してほしいという要望を受け、コンセプト決めや、ターゲット設定、提供したい体験のデザイン、事業者さんへの出店交渉、広報に必要な制作物の作成、集客、当日の運営など、朝市を開催するまでに必要な全ての工程に携わらせていただきました。

 

マツナガ

そのプロジェクトには吉高さんも参加されましたか?

 

 

吉高

オンラインでの告知やPRなど、この朝市プロジェクトにおけるマーケティング分野のアプローチは僕が全体を見ましたね

 

小柳

どんなターゲット層の人に来ていただきたくて、その人たちに認知してもらうためにはどうしたらいいのかなど、しっかりまとめてくれて。

 

朝市自体今年初めての開催ですし、本来は人が集まる場所ではありませんから最初は頭を抱えました。ですが、8月末に1回目を開催したところ、雨にも関わらず200人近くの人が集まってくれたんです。

それもWebマーケティングを彼が担ってくれたおかげ。10月も無事に成功したので、今後も定期的に開催していこうと思っています。

 

マツナガ

仲間たちとなにかを作り上げるという体験はおもしろそうですね。

 

小柳

そこが一番のおもしろみじゃないでしょうか。Flags Niigataのメンバーは、もともとの出会いもビジネスではなく、仲間としてでしたから。徐々に同志が集まってくる感覚は楽しいです。

 

マツナガ

先ほどの朝市の例にもあったように、吉高さんはFlags Niigataでも、本職である株式会社EXIDEAでも、マーケティング分野でご活躍されているのですね。株式会社EXIDEAでのお仕事内容はどのようなものでしょうか?

 

 

吉高

株式会社EXIDEAでは、Webメディアにどうやって人を呼び込んで顧客に転換していくのかを突き詰めていく、というような仕事を行っています。Web上で完結する仕事が中心ですね。

 

Web関係だからこそ、働く場所は東京にこだわらなくてもいいのだと、新潟にIターンをして強く感じています。

 

 

コミュニティへの参加が、人生を変えるきっかけになる    

 

マツナガ

これまでのFlags Niigataの活動で印象に残っているものは何でしょう?

 

小柳

「知らない新潟に、会いに行こう」というテーマで行っている「Flags Niigata Tourist(ツーリスト)」という旅企画で、粟島に行ったことは印象的でしたね。

 

「Flags Niigata Tourist」について、今のところは粟島のみの実施ですが、次は妙高市のツアーを企画する予定です。豪雪地、という以外の妙高の魅力が知れることが、今から楽しみです。

 

 

マツナガ

Flags Niigata立ち上げから2年。なにか変化はありましたか?

 

小柳

立ち上げ当初は東京にいるメンバーが多かったのですが、新潟に帰ってくるメンバーもちらほら増えてきていて。

 

僕たちのコンセプトが「上手に東京を離れよう。上手に新潟に近づこう。」なので、新潟に帰ってくるという手段を持てる人を増やして、新潟のUIターンをさらに促進していきたいと思っています。

 

マツナガ

これから新潟へUIターンを希望される人に伝えたいことはありますか?

 

小柳

僕はUターン願望はまったくなかったのですが、新潟に帰って、飲食店に行ったり、地元にあるものを改めて体験してみたりすると、おもしろいと感じる部分がたくさんありました。

実際にいろいろな場所に行くことで、「けっこう良いものが地元にあふれていたんだな」と考えを転換することができたんです。

 

新潟に触れる機会をちょっとでも増やしていくと、UIターンも徐々に現実味を帯びていくのではないでしょうか。

 

吉高

移住後のことでいうと、コミュニティに入ることが大事だと思います。自分の住む土地を「居心地の良い場所だ」と思えるためには、そこに住む人を好きになることが重要だと思うので。

 

ただ、すでにできあがっているコミュニティに入るのは、少し気が引けますよね。そんなとき僕は、東京も新潟も知っている人がいて、気軽に情報交換ができるFlags Niigataのコミュニティにすごく助けられました。

 

小柳

Flags Niigataのオンラインコミュニティに入る際、最初に同じフォーマットで自己紹介をしていただいているのですが、「半年前にUターンしました」「これからUターンする予定です」といった方が10人、20人といます。

同じ境遇の方がいると思うと安心しますよね。移住後の友達・つながり作りの場として、ぜひ役立ててほしいです。

 

また、移住前から、現地の方とコミュニケーションをとることもできます。安心して新潟に移住できる環境づくりに、少しでも貢献できているとうれしいです。

 

吉高

もしくは、趣味のコミュニティに入ってみるのもいいと思います。僕は野球をやっていたので、草野球のチームにも入りました。趣味を通じてだと、自然なコミュニケーションをとることができると思います。

 

 

マツナガ

ズバリ、新潟市の魅力はなんだと思いますか?

 

吉高

地方移住イコール田舎を連想してしまいがちですが、新潟市は都市と田舎の間というイメージ。

都市での生活に慣れた方でも比較的なじみやすく、ごはんもおいしくて生活費も下がる。東京にも行きやすいですから、希有な土地だと思います。

 

小柳

新潟は課題もたくさんあると思いますが、その分チャンスの数も多いと思います。挑戦したい気持ちがある人にとって、こんなに魅力的なことはありません。僕たちをハブとして、そのようなエネルギーに溢れている人たちを新潟に集め、新潟をもっとおもしろい街にしていきたいと思っています。

 

マツナガ

すてきな発想ですね。そこで吉高さんのPR力が役立ちそうですね。

 

吉高

まだまだ新参者ですが、新潟に貢献していきたいと思っています。

 

コミュニティを含め、会社でも、フリーランスでも、一度失敗したからといって人生が終わるわけではない。やり直しは、何度でもできると思っています。

だから、「いいな」と思ったらまずやってみてほしい。

 

小柳

県外の方にとって、新潟はまだまだ未知数で、予想外の発見や出会いがあるすてきな場所であるはず。Flags Niigataでは、たくさんの方に「新潟っておもしろいかも?」と思っていただけるようなきっかけを作っていきたいと思っています。

 

そんな僕たちの取り組みに「いいな」と思ってくれた方がいたならば、ぜひ、コミュニティにご参加ください。僕らといっしょに、新潟をもっとおもしろい街にしていきましょう!

 

(Flags Niigataコミュニティへの参加方法は公式サイトをご確認ください)

 

 

私のとっておきにいがたライフハック・写真

自らの生活をより豊かにするために、新潟で暮らすことを選んだ「にいがたライフハッカーズ」。そんな彼らの生活を彩る新潟のモノ・コト・ヒトについて、とっておきの「ニイガタライフハック」をお聞きしました。

 

毎日の装いが楽しくなる、古町のファッションスポット

 

小柳

僕たちは洋服好きという共通点があって、古町にそれぞれ通っているお店があります。僕のお気に入りはセレクトショップ「TADAYOItadayoi(ただよい)」。スタッフさんがファッションだけでなく、街が紡いできたモノ・こと・人を教えてくれたり繋げてくださって、より新潟を面白がることができています。

 

吉高

古着好きの僕としては、上古町にある「THIS MAN」がおすすめです。質の良さはもちろん、気さくなスタッフさんが迎えてくれるので、いつも友人に会いに行く感覚で通っています。

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