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新潟で夢にチャレンジ 第109回

住む場所を決めたら、未来が見えた。
- カフェから始まる、人と地域とのつながり -

2018.01.15 掲載

Re:Works 代表

打田亮介さん

上越市

2017年1月、上越市にオープンしたカフェ兼ショールームスペース「町家Cafe Re:イエ」。立ち上げたのは、内装業を専門とする打田亮介さんです。
打田さんは北海道出身ですが、社会人になると同時に上京。東京にある設計会社やインテリアデザインの会社で9年間働いた後、上越市でカフェをオープンしました。

北海道出身の打田さんがなぜ上越を選んだのか?ずっと設計に携わってきたのになぜカフェを作ろうと思ったのか?
打田さんが決断した理由とこれからの展望をお伺いしてきました。

東京での生活の中で感じた違和感

1985年、北海道八雲町に生まれた打田さん。小さな頃の憧れは大工さん。22歳で建築系の専門学校を卒業すると、札幌市に本社を構える設計事務所に就職しました。北海道での勤務かと思いきや、言い渡された赴任先は東京都。「当時は東京に行きたいとは思っていなかったので、完全に想定外でした」と打田さん。故郷から遠く離れた場所で、設計の仕事に追われる日々を過ごしました。

3年ほど働いた後、より仕事の幅を広げたいと、新たにインテリアデザインや、設計・施工をする会社へ転職。毎日夜遅くまで働く日々を過ごす内に、次第に「こんな働き方でいいのか?」と疑問を持つようになったそうです。「東京での生活が長引く中、考えたのは将来のことでした。毎日朝早くから終電まで働き、繁忙期には月1回の休みもあるかないかの忙しい世界。定年後に人生を振り返って何が残っているんだろうと考えるようになりました」。

「都会か地方か」生きる場所を決める選択。

2016年、そんな打田さんに転機が訪れました。インテリアデザインの会社を退職し、再度東京で転職をするか、東京で独立するか、はたまた地方で独立するかを考え始めたのです。「建築業界は独立する人も多いですし、実家が自営業だったこともあり、私もいつかは独立しようと考えていました。東京で独立することも考えたのですが、家賃など経費を考えると厳しい現実。地方のほうがリスクが少ないかなと考えていました」。休みなく働く生活や、コストを重視した物件を作ることに違和感があったこともあり、地方の移住先を探し始めます。

そこで候補として上がったのが、2014年に結婚した奥さんの実家がある新潟県でした。「妻の実家がある六日町(現:南魚沼市)は、冬には降雪量も多く、いきなり住むのは大変かなと。独立して仕事をするにはある程度の市場規模も欲しい。なので、新潟市や燕三条、上越市で住む場所を検討」。地域を見て回る中、上越市の商店街の雁木(家の前に出した庇(ひさし)の呼び名)が残る風情がある町並み通りに惚れ込んだそう。「和の空間や、木の感じが好きだったこともあり、この場所なら自分がやってきた内装を生かせるのでは?と感じました」。

一方、お店が減り空き家が増えていることが課題の地域でもあります。商店街にお店をつくることで地域の活性化になり、新しい人が空き家を使って事業を始められる街になればと考えたそうです。

「知り合いのいない町で、つながりをつくるため」まずは、カフェを開業

2016年10月に、上越市東本町の雁木町家を借りた打田さんは、起業の準備を始めます。開業届の「事業」は、内装業および飲食業と書きました。そして、元々やろうと思っていた内装工事の事業ではなく、飲食業から始めようと町家のセルフリノベーションに着手しました。

「初めて飛び込んだ土地で、いきなり内装業を始めても、誰か知らない人が始めたと思われて終わってしまいます。しかし、カフェを作れば、地域の人も来るし、色々な情報も入ってくる。自分でリノベーションしたカフェなら、私ができるリノベーションやリフォームの見本として使えると考えました」。実際にカフェの設計から改装まで作業は全て一人で行ったそう。壁には国産ヒノキを用いて作られたパネルや漆喰塗料などの自然素材もふんだんに使うなど、打田さんのコンセプトである「自然素材を使った空間」を表現しました。

同時に、食品衛生管理者の資格取得やメニュー開発も進めていきました。趣味でコーヒーをいれたり、料理もしていたそうですが、飲食業は初めての経験。全て独学で行ったそうで、「全部一人でやっていたので、あのころが一番大変でしたね」と苦笑いをしていました。

2017年1月、「町家Cafe Re:イエ」がオープン。地元紙の取材もあり、多くのお客さんが訪れました。お店は奥さんがお菓子作りをするなど、二人三脚で切り盛りしています。今では週1回で通うくらいのリピート客もいらっしゃるそうです。

自然の素材を使った、ホンモノの空間をつくりたい

カフェを開業したことで元々やりたかった内装業も少しずつ仕事になってきました。「最初は、近所にある八百屋さんのお知り合いが紹介してくれた方が、実際にどんな雰囲気なのかを見にカフェに来てくれて。その後、現場を実際に見に行って現場に合った設計を提案して受注に繋がりました」。

こだわりは、ホンモノの素材を使うこと。もともと、家は木や土などの自然素材から出来ていました。しかし、時代が移り変わる中で、大量生産された素材を使うようになってきたといいます。「自然素材はどうしてもコストが高く、とにかくコスト重視というスタンスだとほとんど使えなかった。東京時代は会社の求める空間造りと、自分が作りたいホンモノの素材を使った空間造りにズレを感じてはいました」。

現在は施工も全て一人で行っているという打田さん。いつかは自分の家を建てたいという夢もあるのだとか。「カフェに来て”空き家も手を加えることによって生まれ変わらせることができる”ということを実際に見ることができるので、目的だったショールームとしての使い方はできるようになっています。これからもっと自然素材を使った空間や空き家の再生に興味を持つお客様からの連絡が増えてくると嬉しいです」。

上越に来て感じた、生活の充実感

東京で働いているときには「こんなに働いて定年後に何が残っているんだろう?」と疑問に思っていた打田さん。上越で暮らす中で気持ちが徐々に変わっていきました。

ひとつは、自然に囲まれた環境に来たことで、体調が良くなったといいます。「こちらに来てから、肌の調子が良くなりました。東京では働き詰めで、食事もファーストフードやコンビニ弁当など身体に良くないものばかりでした。今は新鮮な野菜や魚が手に入りますし、自然も近く空気もきれいです」。自分を取り巻く環境も、食の質も上がったと感じているそうです。

さらに、周りの人が支えてくれる力強さも感じています。「最近思うんですけど、上越の人って”あげたがり”なのかなって。山菜やお米、野菜、魚とか色々なものをくれるし、気にかけてくれる人が多いです。近所付き合いも密に関わり合います。ちょっとおいでよと家に招いてくださったりすることも。人間関係は財産ですね」。

起業したばかりで、なかなか暇はありませんが、休日は情報収集も兼ねてカフェ巡りをしたりしているそう。「東京にいるころからカフェは好きでした。こっちに来たらあまり行けなくなるのかなと思っていましたが、実際に来てみたら意外と多いんですよね。古民家を改装したカフェもあれば、洗練されたお洒落なカフェもあって。バラエティが豊かで色々巡るのが楽しいです」。

地域の一員となって、地域の未来を考える

打田さんがIターンしてきたのは、地方の街中。「移住というと、山間部とか農村部というイメージがあるかもしれませんが、街中住まいは快適ですよ。スーパーは近いし、歩いて10分の場所には飲み屋街もあるし。市が所有していると思っていた“雁木”が私有地だったことには驚きました。自分の土地なのに歩道として提供しているんですよね。そうやって誰かのために何かを差し出す人たちの暖かさを感じます」。歩いて買い物ができる範囲のコンパクトな町が気に入っています。

カフェがオープンしてから、もうすぐ1年。打田さんもすっかり地域の一員となりました。今後は地域に多くある空き家をどう活用するかを考えていきたいといいます。「商店街には空き家がどんどん増えています。現在、一般社団法人雁木のまち再生という団体がこの高田の街中でも色々な活動を始めています。私もメンバーの一員として参加し、どうすれば街がより活性化するかを話し合うようになりました。これを契機にもっと町屋を再生する動きが出てくれば、街中に人が増えていくんじゃないかなと思っています」。

もっと町で活躍するプレーヤーを増やしたいという打田さん。空き家を使いたいという若者を呼び込もうと、これからは情報発信にも力を入れようと盛り上がっているようです。
この先チャレンジしたい人が現れた時に、打田さんのカフェとリフォーム・リノベーションの技術は町にとっても頼もしい武器。これからも、この町と共に歩んでいきます。

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