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地域おこし協力隊インタビュー

「子どもたちの日常に、ちょっと特別な遊びを」
- 小千谷市地域おこし協力隊 福嶋彩加さん -

2026.07.10 掲載

福嶋 彩加さん

小千谷市

福嶋彩加さん
所属:小千谷市地域おこし協力隊
着任時期:2025年3月
活動内容:「ホントカ。」プレイリーダー
出身:群馬県
趣味:散歩、道に落ちているものを写真に撮って集めること

地域おこし協力隊になったきっかけ

学生時代は、京都にある芸術大学に通われていた福嶋さん。
就職活動中、福島・会津で伝統文化である和紙作りのインターンに参加し、
そこで和紙作りだけではなく、地域の廃校を美術館にする取り組みなど
地域活性化に関わる人々に出会ったことで、
「地域おこし」という仕事を知りました。

そこで、自分のスキルを活かしながら地域に関わる働き方に惹かれ、
協力隊を選択肢の一つとして意識するようになったそうです。

その中でも小千谷市に決めた理由は、
ご自身が大学時代に「子ども×芸術」を学ばれていたことから、
子育て支援や企画に携われる小千谷市の募集内容に魅力を感じたそう。

それに加え、大学卒業のタイミングに合わせ委嘱日を調整してもらえたことに縁を感じて決定。

さらに!はじめて小千谷市に訪れた際、
駅から降りた時の空気や目に入るものに懐かしさを感じ、
ご自身の出身地である群馬県と雰囲気が似ていて、
「住みやすそう!」と感じたことも後押しとなったようです。
そういう直感って大事ですよね~。

ちなみに、保育士の資格もお持ちの福嶋さん。
特定の園で同じ子どもたちと過ごす、という保育士の良さも感じつつ、
乳幼児から小学生、保護者、高齢者までいろんな方・世代の方がまじりあう環境の中で子どもと向き合ってみたい、という気持ちが強く
今の協力隊のお仕事を選ばれました。

地域おこし協力隊としての活動

福嶋さんは普段、
小千谷市ひと・まち・文化共創拠点「ホントカ。」にて
(「ホントカ。」は、とってもきれいな図書館+お子さんの遊び場やものづくりスペースがある素敵施設です!)

①親子向けイベントやワークショップの企画・開催
②子育て情報の収集・発信
③屋内広場や子ども図書館の管理運営
の主に3つのお仕事をされていらっしゃいます。

普段の活動の中でも力を入れていらっしゃるワークショップに関しては、
年間スケジュールを策定し、季節感を意識しつつ、(5月ならこいのぼり、12月ならクリスマスなど)
そのほかにも「プチプチ」や「トイレットペーパーの芯」など、
身近な素材に触れる「素材遊び」を多く企画していらっしゃいます。

ちなみに福嶋さんは、ワークショップを開くうえで二つ大事にしていることがあるそうで・・・?

1つ目は、「年齢に応じて異なる学びが得られる」こと。

たとえば、「氷寒天あそび」なら、
1歳児だと「触って握る・指先の感覚を養う」一方、
2~3歳児になってくると「寒天同士の色を混ぜた時に何色になるか・温度で氷が解けるのを面白がる」というように、同じワークショップでも、
年齢や子供の個性に応じて自ら遊びを見つけられるような自由度の高い形にしているそうです。

また、ワークショップのはじまりとおわりも明確には決めておらず、
興味がある子がいたらやる、ちょっと飽きたら別の遊びをして、
また気になったらやりはじめて、というように、
その日のお子さんの様子に応じて柔軟に対応されているよう。

そして2つ目は、「家では少しやりづらい体験を実施している」こと。

大量のトイレットペーパーの芯をそろえたり、絵の具で汚れたり、
氷や落ち葉で遊んだりなど、
ご家庭では準備や片付けが大変な体験を意識的に企画しているそう。

お子さんにとってワークショップでの時間が、完全な非日常というほどでもないけれど、日常の延長線上にありながら特別な体験になる内容を心がけていらっしゃいます。すてき・・・!

一冊の絵本が今の活動の原点に

ところで福嶋さん、
そもそもなぜ「子ども×芸術」の分野に関心を持たれたのでしょうか?

そのきっかけは、高校時代に偶然手に取った、junaidaさんという作家さんによる「の」という絵本でした。
(題名が「の」!?!?と思わず聞き返しました。気になる)

この絵本をきっかけに、「自分も何かを作りたい、絵本作家になってみたい」という創作意欲が芽生えた福嶋さん。

また、幼いころから親戚や友人の年下の子のお世話をする場面が多く、
子どもと一緒に遊ぶことが好きだったこと、そしてご家族の皆さんが絵画・裁縫など芸術やものづくりをされている環境で育ったこともあり、
創作と子どもに関わることへの関心を自然と深めていったそうです。

そうした中で、「絵本作家になりたい」「芸術を学びたい」「子どもと関わる仕事を将来したい」という3つの思いが重なり、「子ども×芸術」を学べる大学へ進学されました。

自然いっぱい、小千谷でのわくわく生活

さて、2025年の3月から小千谷市にIターンして活動している福嶋さんですが、協力隊活動以外の小千谷ライフも楽しんでいらっしゃいます。

お休みの日は、趣味の刺しゅうや編み物をしたり、
興味のある展示鑑賞に出かけたり。
好きなことをご自身のペースで取り組んでいらっしゃいます。

ちなみに、画像の刺しゅう靴下ですが、
「ホントカ。」には「発アンカー」というものづくりスペースがあり、
そこの刺しゅうミシンを使って作ったそうです。

「発アンカー」には、刺しゅうミシン以外にも3Dプリンタやレーザー加工機など、普段なかなか触れないような機械がたくさん!
是非皆さんも一度訪れてみてくださいね。
※機械を使用するには初回安全講習の受講が必要です

ところで、小千谷市は冬には雪がこんもり積もる豪雪地帯。
いろいろ不便なことも多く大変だったのかな?と思いきや、
福嶋さんは小千谷に住んで「自分は雪が好きだ」と再認識したようです。

小千谷の雪は、都会で見る雪とはまた違い、
一面に広がる雪景色にはどこか「異世界感」があるそうです。
夏には青々とした田んぼが広がり、冬には一面真っ白な世界へと姿を変える。そんな新潟の自然が織りなす四季の変化に深く感動したと話してくださいました。

子ども×芸術に関わる仕事を今後も続けたい

「ホントカ。」のプレイリーダーとして活躍している福嶋さんですが、
大学時代に学んだ「子ども×芸術」をまさにドンピシャで活かすことができている今の協力隊活動にはとても満足しているそうです!

協力隊卒業後の進路についてはまだ模索中とのことですが、
これからも「子ども×芸術」に関わる仕事を続けていきたいという思いは変わりません。

出張講座やイベントでのワークショップなど、今の活動で培った経験を活かしながら、自分らしい形で地域や子どもたちと関わっていけたら――。そんな将来像を描かれていました。

福嶋さんの「ひととなり」

福嶋さんにお話を伺う中で感じたことは、
「日常の中にある非日常感を大切にしている」ということ。
例えば、プレイリーダーのお仕事でも、
「身近な素材×大量」という「日常×非日常」の掛け合わせで
普段見慣れているものの新たな面白さを子どもたちに届けています。

そして暮らしの中でも、雪景色に「異世界感」を見出し、自分なりの楽しさを発見されている姿勢が印象的でした。

普段の暮らしの中にあるものでも、見方や関わり方が変わるだけで、
子どもたちにとってはわくわくする遊びになる。
そんな「日常の中にある、ちょっと特別な体験」を届けたいという思いが、福嶋さんの活動の根っこにあるように感じました。

これからも福嶋さんが生み出す遊びや体験を通して、
たくさんの子どもたちの「やってみたい!」が育まれていくのが楽しみです。
福嶋さん、インタビューのお時間をいただきありがとうございました。

※本記事は2026年4月にお話を伺った内容を元にしています。

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