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地域おこし協力隊インタビュー

見つけた安住の地で自然と暮らす
- 厳しい自然と人の暖かさ -

2022.03.03 掲載

筒井 惇貴さん

新潟県上越市柿崎区 水野・下牧・平沢集落

◎活動開始 
 2020年7月~
◎経歴
・出身:東京都
・大学卒業後、ブライダル会場に勤務。アメリカへの語学留学を経て、アパレルの店舗運営や広告代理店に務めた後、移住を考え、地域おこし協力隊として上越市柿崎区へ。
◎世帯構成
 ひとり暮らし

自分の好きな場所へ

 東京で生まれ育った筒井さんは、明治学院大学卒業後、ブライダル会場に就職しました。人と接するのが好きだったから、と職業を選んだ理由を話してくれました。
 「皇居近くということもあり、多くの外国人が利用する施設でした。その際に英語の必要性を痛感して、アメリカに語学留学することにしました」。
 1年後に帰国した筒井さんは、すぐに外資系のアパレル会社に入社します。
 「英語を使いながらの仕事もある店舗運営は非常に楽しかったです。本当はそこでPRの仕事もしたかったのですが、担当業務外で携わることが難しいと考え、3年で転職。ウェブを中心とした広告代理店に務めました」。
 そんな筒井さんがどうして、地域おこし協力隊に?
 「もともと東京を出たいという願望がありました。いつか自分の好きな場所を見つけてそこに移住し、その地域を盛り上げるような生き方をしたいとずっと思っていました」。

町内会長との出会い

 東京から離れる踏ん切りが、なかなかつかずにいた筒井さんに転機が訪れます。
 「新・農業人フェアで下牧地区の町内会長、中村和彦さんと出会いました。海外を転々と回っていた中村さんは30代のときに子育てをきっかけにこの地域に戻ってきた方でした。誰かに住んでもらいたいというスタンスではなく、この地域を活性化させるという同じ意志を持つ、仲間を探しているという感じがしました。中村さんに出会い、柿崎に遊びに来て、今住んでいる下牧集落の景色をはじめて見た時は、“この場所だったらいける”という可能性を感じました」。

東京ではありえない茶飲み友達と景色

 こうして上越市柿崎区へやってきた筒井さん。現在の主な仕事は農地の維持と棚田米の生産だそうです。
 「日中は田んぼで仕事です。今はまだお手伝いという立ち位置ですが、楽しくできている部分も多いです。将来的には就農するのが目標ですが、収入的にはなかなか厳しいだろうなというのが現在感じているところ。いかに仕事として安定させるかを考えていきたいと思います」。
 筒井さんの生活する水野・下牧・平沢集落は街から山を入った中山間地に位置しています。不便なところはないのでしょうか?
 「インターネットで注文すれば、翌日には物が届く。会社帰りに買い物に行くということはなくなりましたが、代わりにちょっとお邪魔してお茶を飲むご近所さんができました。今の生活に不便さは感じていませんよ。何よりも毎朝、旅行をした日の朝と同じような清々しい気分で起床できる、素晴らしい景観の中で生活できていることに感謝しているくらいです」。

この場所に住み続ける

 「最近はそば打ちを教えてもらっています」。
 オフの時間の過ごし方を尋ねると、こう筒井さんが切り出しました。
 「そば自体も自分で栽培して、粉にして打って食べています。冬場には、近くにあるジビエ料理のレストランさんとの繋がりで、イノシシの解体を手伝わせていただいたりも。自然とともに暮らすということをさまざまな形で体験しています」。
 柿崎区の各集落で形成される寄り合いにも参加し、この地域に住む人々との親交を深めている筒井さん。
 「仕事としてではなく、生活の一部として地域おこしをしたいと思い、この場所に来ました。この場所を離れてしまったら、自分の軸がぶれてしまう気がするんです。まずはこの任期中に少しでも早く農業を習得し、一人で米を育てられるようになりたいです。そして、この場所が自立した集落になれるよう、頑張りたいです。もちろん、僕はこの場所に住み続けますよ」。
 「これから地域おこし協力隊への挑戦を考えている方には、是非活動を通して何がしたいのか、どうなっていきたいのかといった自分の“軸”を持ってほしいと思います。そうすれば地域の方はきっとあなたを仲間として温かく受け入れ、応援してくれると思います。」

現在、仲間募集中!

 「下牧集落は、3世帯が85歳以上で、残りは町内会長の世帯と僕のみです。集落を維持するためには、この場所に住んで、この場所を盛り上げようとしてくれる次の仲間人を探さないといけない」。
 お話を伺った集会場の直ぐ近くには、古民家再生で名の知られる建築家、カール・ベンクス氏が手掛けた〈カールベンクスハウス〉が建っています。
 「この家は僕が下牧に来る前に町内会長が建てたもの。現在、この家に住んで地域を盛り上げてくれる方を探しています。協力隊の仕事とは別でハウスのPRもお手伝いをしています。移住体験ツアーの企画やチラシ作成などでは広告代理店時の経験が生かされていますね」。

カールベンクスハウスへのリンク

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