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地域おこし協力隊インタビュー

田舎暮らしが「生きる力」を育ててくれた
- 守門で新しい事業の立ち上げ&永住を模索中 -

2023.06.15 掲載

大滝 義隆さん

魚沼市守門

◎活動開始
 2019年12月
◎経歴
・出身:新潟県新潟市
・大学卒業後、専門学校で学び、はり師、きゅう師資格を取得。東京都の治療院に、鍼灸師・スポーツトレーナーとして勤務。田舎暮らしに憧れて2018年に新潟県への移住イベントに参加。1年間魚沼市に通って情報を集め、19年に守 門地域の須原コミュニティ協議会地区担当として活動開始。
◎世帯構成
 一人暮らし(妻と子どもは神奈川県在住)

理想の田舎暮らしを探して守門へ

 新潟市西区生まれの大滝さんがUターンを考え始めたのは36歳の時でした。「新潟で18年、関東で18年と同じだけ暮らし、さてこの先をどうしようと考え、Uターンしようと思うようになりました。そこで新潟市で仕事や住まいを探し始めたもののピンとこなくて」。というのも大滝さんが考えていたのは仙人のような田舎暮らしで、「新潟市が都会すぎたのかもしれません」。
 Uターン先を探していた大滝さんは、2018年の秋、首都圏の人と地域の交流を促すセミナー『にいがたknow村プログラム』に参加し、初めて魚沼市を訪れました。7名の仲間と守門地域に通うあいだに、自然と共に生きるライフスタイルに共感し、地域おこし協力隊を志願。2019年12月に守門地域に赴任しました。

守門を元気にするプロジェクトに参加

 魚沼市守門地域は、魚沼産コシヒカリの産地で、古くから農業が盛ん。秘境路線とも呼ばれるJR只見線が走り、豪農の館「目黒邸」や須原スキー場、四季折々の自然が多くの観光客を引き付ける里山エリアです。
 地域おこし協力隊として赴任して以来、大滝さんは幅広い活動に参加し、また企画にも関わってきました。その一つは地域活性化を目指す住民グループ「元気すもんプロジェクトチーム」が新しく立ち上げた直売所の企画・運営のサポートです。「地域交流の拠点として、米や野菜だけでなく、コロナ禍では民宿旅館・飲食店の応援企画として料理を委託した『縁むすび弁当』も販売しました」。
 第二は、須原スキー場の活性化です。「主にグリーンシーズンの活用に関わっています。スカイランニング大会の企画や運営、ノルディックウォークの指導などです」。ノルディックウォークは、幅広い年齢層が楽しめる上に、普通のウォーキングに比べ運動量が倍増するので健康増進にもぴったり。「これを守門で流行らせたくてインストラクター資格を取りました」。こうした活動により、守門の活性化と関係人口の増加に貢献しています。

キーワードは健康。次の事業を計画中

大滝さんが守門に赴任して3年が過ぎました。現在は、コロナ禍への特例措置による延長期間中です。「卒業後も守門に住み続けたいと思っています。ここで丁寧な暮らしを経験した今、時間に追い立てられる都会の生活には戻りたくありません。やっぱりライフスタイルは大事ですよ。ここが整わないと心身は負のループに入ってしまうから」。
協力隊の活動以外にも、日頃から集落の行事や集まりにも参加して関係性も築いてきました。「次の組長をやってくれないかと声を掛けていただきました。ここの住民として認めてもらえたんだなあとうれしくなりました」。

 暮らしていくには仕事が必要ですが、そこも抜かりはありません。移住まで治療院に勤務した実績を活かして、将来的に守門で高齢者を対象とした出張型のサービスを始めたいと考えているのです。身体を痛めたときにレントゲンで異常がなければシップや薬で痛みを取るという治療には何かが足りないと考えてきた大滝さんは、「ケアやリハビリ、そもそもケガをしないための予防も必要だから、患者に寄り添えるサービスを形にしたいと思ったんです」。訪問によって困りごとやニーズを読み取れれば、新たな事業展開も可能かもしれません。

地方では生きる力を身に付けられる

 地方で暮らすと自分の力で生きていく力が付くと大滝さんは今、実感しています。「都会ではモノもサービスも買うものだから、災害などで流通が止まるとどうしようもなくなります。守門の人たちは、米や野菜を育てる、ちょっとした故障なら自分で直そうと工夫する。守門には自活できる力があるとコロナ禍で改めて実感しました。」
大滝さんが地域おこし協力隊を目指す人に伝えたいのは、「都会より田舎の方が自己実現できる」ということです。「都会だと埋もれがちなことも地方では注目され、競争に巻き込まれることもないから、できることがいっぱいあります」。
 2022年に大滝さんは、「新潟県地域おこし協力隊キャラバン」を立ち上げました。これは、有志の隊員が、各自治体の特産品などを持ち寄りPRするもので、このイベントを通じ、隊員同士の連携も生まれています。活動を通じてオンラインで情報をシェアしたり、リアルの場でも連携できれば、心強いだけでなく、地域にも自分にもプラスになることがきっとあるはず――大滝さんの活動は広がるばかりです。人呼んで「ちょんまげで着物姿のサムライ」は、常に次の一歩を見据えています。

※2023年7月29日(日)に、糸魚川おまんた祭り内で第5回目となるキャラバンを実施予定です。まだ、参加募集中ですので、気になる方は以下のフェイスブックのリンクから、メッセージでの連絡も可能です。

大滝さんのFacebookへのリンク

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