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地域おこし協力隊インタビュー

やりたいことの“創出”と“発見”
- 協力隊の活動で得たもの -

2022.03.25 掲載

岡本奈緒さん

新潟県湯沢町

藤沼裕之さん

新潟県湯沢町

同時期に同じ町の地域おこし協力隊として就任した二人。
「地域課題解決」を共通のミッションに掲げ、起業型の協力隊として、湯沢町の交流施設「きら星BASE」を拠点に共に活動中。

\岡本奈緒さん/
・出身:新潟県湯沢町
・六日町の高校、埼玉県の大学に進学。卒業後は障害児の通所支援施設(児童発達支援、放課後等デイサービス)に7年間勤務。2021年4月に協力隊として地元・湯沢町へUターン。
・世帯構成:実家で家族5人暮らし

\藤沼裕之さん/
・出身:東京都板橋区
・都内の高校、大学へ進学。卒業後は電気機器を扱う建設系商社に8年間勤務。2021年4月に協力隊として湯沢町に移住。
・世帯構成:ひとり暮らし

それぞれの湯沢町

 岡本さんは地元へのUターン組。埼玉県の障害児通所支援施設で働いていたそうです。
 「生まれ育った地元に戻りたいというのは、昔から思っていたことでした。しかし、湯沢町に私の仕事のキャリアを活かせる場所があるのか? それがなければ帰れないな、と考えていたときに、地域おこし協力隊という制度を知りました。これを活用すれば、自分のやりたいものを自分でつくれるかもしれない。そう考え、応募しました」。
 一方、東京で生まれ育った藤沼さんの趣味はスノーボード。毎シーズン、湯沢町を訪れていたそうです。
 「東京での生活になんとなく違和感を覚えていました。4年ほど前から地方移住に関して興味を持っていたのですが、なかなか仕事と結びつけて考えることができませんでした。そんな中、昨年、偶然にも〈交流拠点施設 きら星BASE〉の代表・伊藤綾さんと出会いました。伊藤さんから地域おこし協力隊の存在を教えてもらい、さらに湯沢町の協力隊が起業型であることなどを知りました。そこからは早くて、2か月の間に、応募、採用、会社を退職、湯沢町へ移住という流れになりました」。

交流拠点施設「きら星BASE」へのリンク

地域初のサービスを提供

 岡本さんは現在、〈きら星BASE〉内にある教室で18歳までを対象とした個別療育を行っています。
 「時間にして1時間、マンツーマンのプログラムをそれぞれのお子さんごとに作成。お子さんの得意なことを伸ばし、苦手なことをフォローするような療育となります。湯沢町でこの手のサポートが仕事として成り立つのか、最初は不安もありました。しかし、利用者の方から“こういうサービスを求めていた”という声をいただくうちに、自信へと変わってきました」。
 乳幼児期だけではなく、成長の段階で変化してくる悩みを相談できる民間の施設は、南魚沼圏内ではほぼ初。ゆっくりとではありますが、手応えを感じる1年だったと岡本さんは話してくれました。
 また、母親として子育てにも奮闘中の岡本さん。都会暮らしと比べて、地元では周りからのサポートがあることが大きいメリットだと感じるそうです。「生活の不便さとしては東京に比べて子供の遊び場が少ないことですが、温かい家族や知り合いがすぐ近くにいるから、サポートしてくれるのでとても助かっています」。

なおのcocoiroノート(岡本さんのnote)へのリンク

人の良さが心地よい

 藤沼さんが始めたのは、前職で取得した電気工事士の資格を生かした、空き家事業でした。
 「主な仕事は、空き家の管理業務(放置による老朽化を防ぐための点検や清掃)、空き家・マンションの空き部屋のリノベーション、空き物件の賃貸、サブリース等です。これ以外にも町の人との出会いから、宿泊施設のペンキ塗りや、マンションのベランダ用のウッドデッキ作成など、多様な仕事を頂けています。一見、主とする空き家事業に関連のない仕事でも、リノベーション事業で活用できるスキルの向上にもつながると考えて、前向きに受注しています。いつも親切にしてくれる町の人たちからの、「小回りが効く」、「いろいろな作業ができるね」という声で、必要とされていることを実感でき、とても嬉しいです」。
 藤沼さんたちが常駐している、〈きら星BASE〉は夏場、学童保育としても機能します。そこでは学童の先生をすることも。「子どもたちと接するのは自分にとっても刺激的で、得るものも多い体験でした」。
 湯沢町への移住を決めたものの、地域に受け入れてもらえるか、心配したと話す、藤沼さん。しかし、それも取り越し苦労。今では湯沢町に住む人々の、人の良さにすっかり惚れ込んでいるそうです。

フジさん日記〜つれづれなるママに〜(藤沼さんのnote)へのリンク

新たなるビジョン

 「昨年の11月にNPO法人を立ち上げました。当初はお子さんの支援だけで十分だと考えていたのですが、実際に動き出してみるといろいろと見えてくるものもありました。お子さんは成長していく。発育段階のそのときどきでサポートできる体制があれば、いいなと思ったのがきっかけでした。今は湯沢の人々の協力を得ながら、少しずつ形にしていっている途中です。」
 今後は発達支援だけではなく、就労支援やご家族の支援、地域コミュニティの構築まで、立体的に捉えていけるようになるのが目標だと、岡本さん。
 「地域おこし協力隊は、自分の収入もある程度担保されている中で自由に動ける制度だと私は思います。失敗してもチャレンジすることができます。だからこそ、トライアンドエラーを繰り返すことができます。わたしのように、行動を起こしたいという人には地域おこし協力隊としてのUターンも考えてみてほしいし、温かく迎えてくれる地元での生活にぜひ一歩踏み出してほしいと思います」。

定住したい場所

 「東京にも友達はいますが、毎日、毎日会うとまでいきません。けれど、湯沢町では違います。スーパーやホームセンターに行けば誰かしら知り合いに会う。仕事をしていても、どんどん人がつながっていく。これがいいんです。人との関わりが多いのにストレスにもならないし、孤独感もない。暑ければ川に飛び込めて、食べ物だって新鮮でおいしい。疲れたら温泉に入って……。東京でずっと暮らしてきましたが、本当にここでの生活が僕に合っています。以前の僕と同じように都会暮らしに違和感を覚える人たちにもぜひ勧めたいです」。
 こう話す藤沼さんはこの冬、元畳工場と住宅が併設された空き家を利用したシェアハウスをスタートさせました。
 「畳工場だった部分をこれからどう活用するか考えるのが楽しいです。今は倉庫として人に貸し出していますが、今後は工具や作業スペースのあるレンタル工房、僕自身の夢であるカフェやバーを作りたいと考えています。そのほかにも、同じ場所で地域おこし協力隊として働く岡本さんの活動に刺激を受けて、「生きづらさを抱えた若者たちのための居場所作り」にも興味が出てきたので、これに空き家事業を組み合わせてみたいという考えもあります。」
 次々に湧いてくる空き家活用のアイデアをどう形にしていくのか、藤沼さんの挑戦は続きます。
 これから地域おこし協力隊を目指す人に向けては、
 「自分がやりたいことで地域に貢献しながら、地域の人との交流が深められ、日々の暮らしに充足感を感じられることがこの制度の魅力です」と話してくれました。
 加えて、「地方で独立したい」と考えている人に向けても、次のような利点を挙げてくれました。「地域おこし協力隊としての活動は、対価を得ながら人脈がつくれ、任期後の独立に向けた準備期間として過ごせることも魅力的だと思います」。
 地域おこし協力隊での活動後も、湯沢町に残り、生活を続けたいという藤沼さん。その目はキラキラと輝いていました。

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