にいがたU・Iターン総合サイト にいがた暮らし

MENU

  • facebook
  • twitter
  • Search

新潟で夢にチャレンジ 第11回

トキが舞う島へ
- 自然と共生するエコアイランド佐渡の取組 -

2008.09.29 掲載

江戸時代、トキは、日本中どこにでもいた鳥です。ドジョウ、タニシ、カエルなど、田んぼや草原でエサをとり、近くの森でねぐらをつくるので、トキにとって、人が暮らす里山近くが絶好の生息環境でした。
しかし、明治以降、美しい羽を狙った乱獲、田んぼの減少、環境汚染などでトキが減り続けました。絶滅の危機から救うため、1981年、野生生息していた5羽を捕獲し、佐渡トキ保護センターで飼育、人工繁殖することとしました。日本産のトキは2003年に死亡した「キンちゃん」を最後に絶滅しましたが、中国から贈られたトキの人工繁殖を進め、現在は122羽(2008年9月24日現在)になりました。
そして、今年9月25日、トキの野生復帰に向けた放鳥が行われました。

野生復帰に向けた取組

トキが減少した理由の一つは、生息環境の悪化です。このため、野生復帰に向けて、最も大きな課題は、自然の循環が維持されていて、様々な生物が生息する環境を創り出すことです。
 このため、行政、地域住民、研究者、行政等が協働し、トキの野生復帰に向け、餌場の復元やビオトープづくり、里山の保全活動、環境保全型農業への取組、小中学校での環境教育などが進められています。
 トキは健全な生態系のシンボルであり、トキが安心して暮らせる環境は、私たち人間にとっても豊かな生活をもたらしてくれる環境と言えます。
 エコアイランド佐渡の取組をいくつか紹介します。

舞岡公園の案内へのリンク

国、県、市の取組

環境省は、トキの生息環境調査等を行い、環境再生ビジョンを策定、「小佐渡東部に60羽のトキを定着させる。」という目標を設定しました。
 新潟県は、目標達成に向け、トキと人が共生できる循環型社会を定着させるため、関係機関や住民組織等との情報交換の場を設け、連携した取組の検討を行っています。また、地球温暖化対策の一環として、「新潟県版カーボン・オフセット」のモデル事業を佐渡市で実施しています。この事業は、商品の販売等を通して得られた資金をトキの森などの森林整備に投資することにより、商品の利用等に伴うCO2をオフセット(相殺)するものです。
 佐渡市では、地元住民や各種団体等の活動拠点施設「トキ交流会館」や、「佐渡トキファンクラブ」の運営を行うとともに、「レジ袋ゼロ運動」などのゴミの減量に取り組むほか、環境フェアや市民環境大学など環境教育にも力を入れています。
また、佐渡市で策定した「環境基本計画」に基づく環境保全団体のネットワークづくりと地域に根ざした活動を進めるため、行政、市民団体、事業所などが参加する「美しい島佐渡・エコアイランド推進協議会」が9月19日設立されました。

市民の活動

 トキの野生復帰連絡協議会には30以上の団体が加盟しており、トキの野生復帰に向け、様々な活動を行っています。
 そのうちのいくつかを紹介します
○ 潟上水辺の会
 人とトキがともに豊かに暮らすための地域づくり・環境づくりの拠点施設「トキ交流会館」の地元地区。団体や修学旅行の「トキ学習」を受け入れ、トキの餌場となるビオトープをつくったり、水辺の生き物しらべをしています。
○ UX新潟テレビ21 TeamECOときプロジェクト
 UX新潟テレビ21は、2001に「TeamECO」を宣言し、こみ拾いや里山整備などの美化運動を行っており、2003年から「トキプロジェクト」をスタート。佐渡島内5つの地区でボランティアによるビオトープづくり・棚田の整備・環境保全型の米づくりなどを行っています。
○ 新潟大学トキ野生復帰プロジェクト
 佐渡市新穂地区にある「キセン城」という山間地を中心に、トキの野生復帰のための「生息環境の整備」と「社会環境分析」を行っています。また、地元の教育機関として「地域環境教育」にも力を入れており、佐渡市と協力しながら小中学生向け環境教育副読本や指導書を作成しています。
○ 佐渡トキの田んぼを守る会
 農薬の使用を減らした米の栽培や無農薬・無化学肥料での栽培をしています。「「不耕起栽培」という田んぼを耕さない農法や冬に田んぼの水を抜かない「ふゆみずたんぼ」という農法にも取り組んでいます。
○ NPO法人トキどき応援団
 旧トキ保護センターがあった清水平地区を拠点に活動しているボランティア団体。トキの森公園でトキの話をするボランティアガイドの養成を目指して集まった人たちで法人化しました。トキのエサ場づくり、探鳥会や勉強会のほか、他団体との交流も活発に行っています。
 各団体の活動は、佐渡トキファンクラブのホームページで詳しく紹介されています。

(インタビュー)これからがこれまでを決める(1)

横浜から佐渡へ移住し環境関連の活動をされているNPO法人「循環の島研究室」代表理事の十文字修さんに話を伺いました。
Q どのような活動をされていますか。
A 2006年に「循環の島研究室」を設立して最初に手がけたのが、電動アシスト自転車の普及でした。佐渡は坂が多いので、国交省の補助を受けて電動アシスト付き自転車を導入し、その後環境省の委託で太陽光による充電を実験しました。春から秋にかけて佐渡の日照時間は長いんですよ。サイクリングマップもつくりました。多くの方に佐渡を自転車で楽しんでもらいたいですね。
 最近、取り組んでいるのが、ドンデン山での牛の放牧の復活です。昭和30年代までは、2,000頭近く放牧されてましたが、今は20頭ほどです。明治以降、日本の国土の中で最も減ったのは草原と湿地だと言われていますが、ドンデン山の草地も放牧牛の減少に伴ってどんどん減っています。牛が食べないとシバ草は伸び過ぎて逆に育たなくなってしまうので、草刈り機で刈ったり、賛同を得るための講演会を開いたりしています。長い放牧の歴史によってつくられたドンデン山の自然・景観を残したいと思っています。
また、夏のイベント「アースセレブレーション」でのゴミ減量の一環として、リユースカップを導入しました。リユースカップというとプラスチック製のカップが多いのですが、おいしくビールを飲んでもらいたかったので、燕の磨きのスペシャリスト集団「磨き屋シンジケート」とタイアップしてステンレスのカップにしました。愛着をもって使ってもらうためのコラボレーションです。((2)へ続く)

(インタビュー)これからがこれまでを決める(2)

Q さまざまな活動をされていますね。横浜出身の十文字さんが、佐渡に移住されて活動を始めるまでには苦労があったのでは。
A 横浜で生まれ育ったのですが、急激な都市化に違和感がありました。ちょうど近所に残っていた休耕田と雑木林の谷を公園化する計画が持ち上がっていたので、里山としての利用を提案し、仲間と団体を立ち上げ、田んぼ仕事や雑木林管理を市民が行う公園を10年がかりで実現させました。本職は公務員でしたが、市民活動との両立が難しくなり31歳の時退職しました。そこからさらに10年の活動を経て、生まれ育った地でやることはやったという思いがあったので、次のステップを別な地に求めたわけです。
佐渡は首都圏との距離感がちょうどよく、山も海も田畑も揃っているのが気に入ってすぐに決めました。でも移住するまで2年半で20回ほど通いました。その間、地元の方々のネットワークに入れていただきそこに軟着陸したという感じです。横浜で里山仕事のマネゴトをしていたので、農業の手伝いなどは割と違和感なくできたと思いますが、最初の2年間やってみて農家手伝いの収入だけで家族で生活するのは難しいとわかり、その後ドンデン山荘職員を経るなど、佐渡での暮らしの経験を積んでから現在の活動を始めました。((3)へ

新潟県トキ保護募金のご案内へのリンク

(インタビュー)これからがこれまでを決める(3)

Q これからの自然と人が共生する暮らしについて考えていることは。
A 例えば江戸時代にしても進歩がなかったわけではなく、化石資源を知らなくても快適な暮らしができるよう、長い間様々な工夫や改良をしてきました。黒船以降、石炭石油を利用する生活スタイルが入ってきて、かつての工夫や改良が一時中断しているだけなんです。中断した進歩がそのまま続いた状態を思い描けないか、その先に合流していくといったイメージを描いています。
 佐渡は豊かな自然、そしてそれを暮らしに活かす知恵が今はまだ恵まれています。それをお金に変えて生活する道と、なるべくお金に頼らない暮らしの道と2本立てで模索しつつ、徐々にお金だけに頼らない暮らしにシフトしていくのがいいと思います。貨幣経済に左右されず、環境に負荷をかけすぎない豊かな暮らしを創造していく余地が佐渡にはあると思います。
 それには長い時間がかかりますから、あまり短期で結論をださないことが大切だと思います。「これからがこれまでを決める」という考え方で着実に前に進んでいきたいですね。

新潟県トキ保護募金にご協力を!

新潟県トキ保護募金推進委員会は、次の3つを目的に募金を行っています。
1 佐渡での野生復帰に向けた取組を支援
2 生息環境の復元
3 中国への支援
トキが暮らせる環境は、私たちに本当の豊かさをもたらすものです。
それは、行政だけでなく、一般市民の皆さん、様々なNPO、研究者の方々など、たくさん
の人々の関わりがなければ実現不可能です。
健全な生態系を取り戻し、日本の空に再びあの朱鷺色を蘇らせるために、トキ保護募金にぜひご協力ください。

募金のお願い
 「トキ保護募金口座」を開設しておりますので、最寄りの金融機関でお振り込みをお願いします
口座名称  新潟県トキ保護募金推進委員会
預金種目  普通預金
金融機関  
   第四銀行県庁支店 (口座番号1218210)
   北越銀行県庁支店 (口座番号222662)
   大光銀行新潟支店 (口座番号899089)
   新潟県労働金庫新潟南支店 (口座番号4188466)
   新潟県信用組合出来島支店※1 (口座番号075568)
   三条信用金庫新潟支店※2 (口座番号8316879)
   新潟県信連本店※3 (口座番号0109386)
   郵便局 (郵便振替口座 00510-94356)
※1 新潟県内各信用組合でも受け付けています。
※2 新潟県内各信用金庫でも受け付けています。
※3 新潟県内各JAでも受け付けています。
お問い合わせ
新潟県トキ保護募金推進委員会事務局
(新潟県 県民生活・環境部 環境企画課内)
〒950-8570 新潟市新光町4番地1
tel 025-280-5152 fax 025-280-5166

このページをSNSで共有する

  • LINEで送る

新潟県のU・Iターンに関しての相談はこちらから

新潟県へのU・Iターン、移住に関するご相談は

にいがた移住支援デスク・ココスムにいがた

表参道オフィス

〒150-0001
東京都渋谷区神宮前4-11-7 表参道・新潟館ネスパス2階

開設時間
10:30~18:30
休業日
火曜日・祝日・年末年始
電 話
03-3479-1415
メール
niigatakurashi@pref.niigata.lg.jp

※ ハローワーク機能をもつ
にいがたUターン情報センター」を併設しています

有楽町オフィス

〒100-0006
東京都千代田区有楽町2-10-1東京交通会館8F
NPO法人ふるさと回帰支援センター内

開設時間
10:00~18:00
休業日
月曜日・祝日・お盆・年末年始
電 話
090-1657-7263
メール
niigata@furusatokaiki.net

U・Iターン転職・暮らしに関するご相談は

新潟県U・Iターンコンシェルジュ

新潟県U・Iターンコンシェルジュ事務局  株式会社パソナ パソナ・新潟

電 話
新潟事務局:025-374-7410   東京事務局:03-6734-1358(ともに平日9:00~17:30)
メール
uitc@pasona.co.jp(新潟事務局・東京事務局共通)
ページの先頭へ