2008.07.26 掲載
社会に出て活躍するのに必要なものは、「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の「社会人基礎力」だと言われています。
学生が在学中に就業体験を通して社会や企業の実情を知り、仕事や職業に対する興味や関心を高め、社会人基礎力の向上につながるのが「インターンシップ」です。
また、県外の学生にとっては、短期間ではありますが、生活の場を体験するよい機会だと思います。
この夏、インターンシップに参加し、新潟での仕事や生活の魅力を肌で感じてください。
「にいがたインターンシップ推進協議会」には、新潟県内280以上の企業や諸団体が加盟しており、学生のインターンシップを受け入れています。
インターネットでインターンシップ関連情報を提供していますので、希望する企業、業種、地域を入れて検索してみましょう。
希望の企業が見つかったら、新潟インターンシップ推進協議会に電話で申込みましょう。
電話 025竏窒Q34竏窒P935
ご希望の方には小冊子「やってよかったインターンシップ」を差し上げていまます。
サービス業
今まで志望はサービス業にしたいと思っていましたが、その漠然としていたものが、インターンシップを通じて将来についてよく考えるきっかけを与えてくれ、就職活動への意欲がもてました。社会で仕事をしているお客様にも見られていると感じたので、よい緊張感を持って取り組み、貴重な体験ができました。
マスコミ
以前から興味ある業界であったので、実際どんな所であるのかをこの機会を使って知りたいと思い参加しました。自分の抱くイメージとのギャップに気づき、さらなる理解ができたことは就職活動に大変良い影響を与えてくれたと思います。
金融業
はじめは働くことに対して漠然とした意識しかなかったが、インターンシップに参加するという意識を持つだけで、将来についてよく考えるようになった。業界について理解が深まったとともに、グループワークを通じて自分の意見を相手にしっかり伝えることの大切さと相手の意見を受け入れる難しさを知った。
情報システム業
SEというものを目指すにあたって「スーツを着た大工」というイメージがあり不安だったが、実際に職場を見てみると人間らしい職場で、私の誤った考えを払拭できた。また現場と大学のレベルの違いというものを見せられた。より一層自分に磨きをかける必要があると再認識し、日々目的を持って過ごせるようになった。
福祉施設
働くことはどのようなことなのかを知ることができた。これまで将来について深く考えたことがなかったが、この参加を機に考えることが多くなりました。仕事をするということをはじめて知り、大学とは生活リズムや意識など全く違うんだと感じ、将来についても良い刺激となりました。
食品製造業
大学で学んだことをこの企業で生かせる。自分にはどんな企業が向いているか。自分に足りないところを見つけ勉強するために参加した。自分のやりたい職業についてしっかりと見つめ直し、考えることができた。
サンアロー化成(株) 総務部長 石井裕子さん
携帯電話のキーシート(ボタン)を開発・製造しているサンアロー化成(株)の熱いインターンシップは有名です。石井総務部長にお話を伺いました。
Q 昨年のインターンシップは好評だったようですね。
A 昨年は、佐渡市全体でインターンシップをやれないかと市役所へ相談に行った縁で、アイマーク環境(株)さんと合同で、11日間のインターンシップを実施しました。
現場実習では、三次元CADで設計、製作した自分の判子のできあがりに満足し、ものづくりの素晴らしさ、楽しさ、大切さを体験し、後半の4日間は、商品開発プランを検討して発表してもらいました。仕事だけではなく、民家でのホームステイや観光も取り入れて、佐渡の雰囲気も実感できたのではと思います。
参加された学生さんとっては、かなりハードなスケジュールだったと思いますが、皆さん満足していたようです。((2)へつづく)
Q 地域密着のインターンシップだったようですが。
A 地元の方と直に接することは新鮮な体験だったようで、佐渡のことを気に入ってくれたと思っています。こんなに自然に恵まれた島で、世界を相手にものづくりができることも発見だったのではないでしょうか。
7名のインターンシップ参加者のうち、島外出身者3名が来春入社予定なので、成果はあったと思います。
Q 今年も8月にインターンシップを実施されますね。
A 今年は、サンアローグループ全体で、8月19日から26日までの8日間で行います。また、会社見学も行っておりますので、是非お越しください。
NPO法人 虹のおと
「起業家留学プログラム」は、3か月から半年、週3日程度企業に通い、社内プロジェクトに加わり、自分を磨くプログラム。アグレッシブルで刺激的なインターンシップです。受入先はベンチャー企業、ベンチャー事業部。起業家精神あふれる経営者に近い場所で仕事ができ、バイトでは絶対できない貴重な機会です。
そのお試し版とも言える「起業家留学48時間体験プログラム 社長の右腕になる2日間」を取材してきました。
今回2日間のプログラムに参加したのは、新潟大学、国際情報大学などの学生たち17名。一方、受け入れ側には、IT関係やケータリング関係の企業、農業法人の社長6名。1人の社長に、2、3人の学生が割り当てられてスタートしました。
学生たちは、社長に同行し社長の行動や考え方を体験するだけではなく、社長から与えられた課題も検討して発表するというハードスケジュールに挑みました。
社長から出された課題は、○○ホームページのユーザー数を倍増セヨ!○○の名水をブランド化セヨ!こだわりの野菜で新商品を開発して販路を開拓セヨ!など。 2日目の午後には、ほとんど徹夜で考えたビジネスプランを発表しました。
((2)へつづく)
各グループとも課題を自分たちなりにかみ砕いて、理論的に、時には意外なアイディアもちりばめてプランニングされていました。寸劇を入れたり、漫才風のノリでスタートしたりと、プレゼン方法にも工夫のあとが見られました。
最優秀賞のプランは、野菜をデザートにするというもので、夜中の2時から試作品づくりに取りかかったそうです。ターゲット設定も、ネーミングも、食材のアイディアも、よく一晩で考えたなぁという力作でした。
ひととおり発表が終わると、社長を交えてふりかえります。学生の肩を抱いてよくがんばった!と興奮気味の熱い社長もいます。みんな真剣でした。
このプログラムの目的は「成長」。
最初のオリエンテーションで、主催者からこんな話がありました。
「みなさんよくここまで来ましたね。参加するのに勇気がいったことでしょう。自分自身に拍手を贈ってください。この場にいる周りのみんなにも拍手を贈ってください」
「ノミの話。普通ノミは1mくらいジャンプします。ところが瓶の中に入れておくと、瓶の大きさに合わせて半分しかジャンプしなくなります。瓶から出しても半分のまま。どうすれば、1mジャンプできるようになると思いますか?それは、1mジャンプする仲間を見せることです。すると、半分しか飛べなくなったノミは見事復活・・・自分のレベルより高いものに触れることが大切です」
最近の学生は、安定志向、名前で企業を選ぶ傾向とか言われていますが、こうして熱い社長に出会って、いろんな仕事を体験して、自分の可能性を見つけてほしいと思いました。
経済産業省で行っている「ジョブカフェ事業」のひとつに「仕事探しバス(Job Search バス)」があります。「会社を知りたい」「現場を見てみたい」けど、「一人で会社訪問するのは、ちょっと・・・」という方におすすめ。まずは、「仕事探しバス」乗って、みんなと一緒に仕事の現場を見に行ってみましょう。人事担当者に直接話を伺うこともできて、働くことの魅力を発見できるはず。
「仕事探しバス」は、毎月運行しています。新潟出発、長岡出発、上越出発、柏崎出発などがありますので、出発地、訪問先企業などをホームページでチェックしてください。 参加資格は、求職中の方(概ね34歳までの方)、大学生・短大生・専門学校生・職業訓練校生等。参加無料です。
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