2008.01.04 掲載
Uターン就職を目指す学生の心得インタビュー
東洋大学キャリア形成支援センター次長
地方の企業の採用も増えましたが、首都圏の企業も積極的ですので、選択肢が増え、もっと有名な企業、もっと条件のいい企業と、なかなか決められない学生が多いようです。Uターンするという意識をしっかり持たないと目移りするんじゃないでしょうか。
今すぐ戻るのか、何年か後に戻るのかといった時期も含めて、家族との距離の取り方など、親御さんと将来の生活についてじっくり話をすることが大切です。また、地方の企業と首都圏の企業では、収入や福利厚生、仕事のスケール感などに差がありますが、規模が小さい分一人の仕事の守備範囲が広くやりがいがあるかもしれませんので、何に価値を求めるのか考える必要があります。これらが中途半端だと、納得できる就職はなかなかできないと思います。
地元との往復がありますので、体力的にも経済的にもまた時間的にも厳しくなります。帰省時期などを使って効率よく活動できるよう早めにスケジュールを調整しましょう。よく第一志望の企業を最初に受ける学生がいますが、就職活動の初期には実力を出し切れず失敗するケースが多くなります。出身高校の進路指導の先生や地元の合同企業説明会等から、鮮度の高い情報を収集してください。求人を出してない企業もありますから、これはと思った企業には直接電話してみるなど、積極的に動く「行動力」も大切です。企業が最も重視するコミュニケーション能力を養うことにもなります。たとえ第一志望がかなわなくても、しっかり準備していれば得るものはあるはずですし、社会で問題になっている早期離職も減ると思います。
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