2011.06.29 掲載
ヴォーカリスト、喫茶店経営
渡辺 恵里さん
27歳 新潟市北区
高校を卒業後、東京の劇団スクールに入り、俳優として活動を続ける。その傍ら、地元新潟で音楽制作会社の立ち上げに参画、ヴォーカリストとしても活躍。また、阿賀町で喫茶店も営んでおり、現在2号店の出店準備中。新潟市北区出身。
高校卒業後から所属していた東京のタレントスクールが解散することになり、ちょうどその頃、知人に声をかけていただき、新潟で音楽制作会社の立ち上げに関わることになりました。それからは新潟で音楽の活動やFMのパーソナリティを勤めながら、東京でもCM、ドラマなどの俳優活動をするという生活が続きましたが、今は東京で得た経験、一流のものに触れた経験を地元に還元する時期なのかなと思い、新潟に腰を据えて活動しています。
音楽制作会社に所属しており、私はヴォーカリストとして県内外に歌を届けに行っています。曲、詩ともにオリジナルです。音楽活動が落ち着いているときは知人と共同経営をしている阿賀町の道の駅にある喫茶店で働いています。喫茶店には様々な楽器を置いてあるので、お客様のご希望があれば一曲ご披露することもできます。お客様とのコミュニケーションを楽しみにしていますので、お近くに立ち寄った際は是非いらしてください
学生時代、壁に突き当たったりイジメにあった辛い時期がありました。イジメから抜け出せたきっかけが歌でした。歌で助けてもらったからいつか歌で恩返ししたいと思っています。とくに音楽の強みは幅広い世代と繋がれること。音楽を通じていろんな人と出会うことが多いので、常にアンテナは広く高く張っています。ただし、今回の大震災だけは音楽の力で何か出来るという気持ちにはなれませんでした。とにかく被災者の方たちに暖まってもらいたくて、コーヒーを入れにでかける活動は続けていましたが、ようやく6月に入り音楽チャリティイベントを実施するに至っています。
東京では常に新しいものを吸収しようと時間があると舞台を見に行き、それが自分の財産になったと思います。新潟では舞台の上演数に限りがありますが、吸収してきたものを地域に還元できる喜びがあります。ですので、こちらに戻ってくることに不安は一切ありませんでした。
新潟の「人」はとても魅力的です。新潟の方々はご縁を大事にしてくれます。東京の厳しさも人を育ててくれますが、新潟では使い捨てでない温かさを感じます。このような温かい場所で、地元の人たちが集う喫茶店を営みたいですね。
町歩きをすることが多いですね。万代近辺を歩いたり、地元(旧豊栄市)近辺を歩くのですが、とくに豊栄は花いっぱいの町ですね。また運転免許がないので、電車に乗って知らない土地で降りるのも好きです。降りた土地で出会った人と話してみたり、公園で人間ウォッチングをしてみたり、行く先々で色んな人と交流するのはとても楽しいですし、曲作りにも生かされています。
夢実現への近道は、出来るわけがないと思わずに能動的に動くことだと思います。とくに自分から情報収集していけば、その実現可能性は大きく広がると実感しています。そして新潟は夢の実現を後押ししてくれる人がたくさんいる地域だと感じています。おかげで今は、夢であった喫茶店のオープンに向け、調整を行っています。自分の夢がすぐそこまで来ています。将来は自分の経験を生かし、子どもたちに芸能活動を教えたいと考えています。自分が何かすることで、周りの方たちを勇気づけることができればうれしいですね。
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