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ニイガタビト

居心地のよい新潟で多くの人と笑顔に出会ってほしい

2009.11.05 掲載

中越復興市民会議 復興人材育成チーム コーディネータ

北村 育美さん

27歳 見附市

 見附市出身。東京の大学を卒業後、1年間イギリスで暮らす。2007年に帰国し、新潟県中越大震災の復興支援を行っている事務所でアルバイトを始めると、その直後に中越沖地震が起こり、現在復興人材育成チームコーディネータとして被災地の復興支援に携わるようになる。

地元の高校を卒業後、東京の大学へ

 何となく東京にあこがれがあったんですよね。外に出てみたいというのもありましたし。高校を卒業して、地元の大学や専門学校へ行くというのは全然考えてなくて、東京の大学に行って社会福祉を学びました。
 東京での生活は楽しかったです。お店や遊びにいくところ、出かけるところがたくさんありました。またいろんな人が集まってくるので、すごく刺激的でしたね。

県内に就職したきっかけ

 東京で就職活動をしていたのですが、企業に入って利益を上げるために働いている自分がイメージできなかったんですよね。大学で福祉を専攻していたこともあり、やはり高齢者や障がい者のために働きたいと思うようになりました。でもすぐにそうした現場に行くのは、少しもったいないと思い、ちょうどイギリスの高齢者施設でボランティアをしながら1年間を過ごすというプログラムがあったので、それに参加しました。
 それで2007年の春に新潟に戻ってきたんですが、今の勤め先の中越復興市民会議の関係者から「アルバイトをしないか?」と声をかけていただきました。中越復興市民会議は2004年の中越大震災の災害ボランティアセンターがもとになっている団体で、私も大学生のころボランティアをしていたので、その方とも知り合いだったんですね。
その時は新潟で勤めるという考えはなかったんですけど、東京で就職活動をするにもお金が必要だから、という理由でアルバイトをすることにしました。そうこうしているうちに7月に中越沖地震が起こって、それで被災した刈羽村に行ったりしているうちに、今に至る、という感じです。

Uターンの際に不安だったこと

 情報がなかったということですね。どこで新潟の情報を得られるのかが、ハローワークくらいしか思いつかなかった。また新潟で暮らすとなると、車が必須だと思いましたけど、車に関する情報もどこで調べればいいのか分かりませんでした。
 それと、自分の友達も県外に行っている人が多かったので、戻ってきても知り合いが多くないな、とも思いました。若い人が気軽に集えるような場が、もっとあるといいのかもしれないですね。

仕事の内容

 仕事は、中越大震災や中越沖地震の被災地の復興支援です。復興も支援も、一言で説明できることではありませんが、中越地震で被害が大きかった地域に住む人たちへの支援の仕事をしています。
 特に被害が大きかった中山間地域では、地震によって若い人が出て行ってしまい、過疎化が進んでいます。そうした地域の高齢者の生活を支える仕事ですね。たとえば、ある集落では高齢化率が7割を超えるような状態なんですね。そうしたところでみんなが集まるお茶飲みの場を、社会福祉協議会の人や保健師さん、復興支援員と一緒に開き、ささえる側のネットワークをつくったり。そこから地域の中のつながり、周辺の地域とのつながりというふうに、広げていく。人と人、人と地域、地域と地域をつないでいます。
 また中越沖地震のときにある障がい者の施設が、行政からもボランティアセンターからも孤立してしまいました。今後そうしたことにならないように、普段から施設同士や施設と地域とのつながりをつくっておく必要があると思って、“れんと”という障がい者支援のネットワークの立ち上げから支援をしてきました。
 地域に住む人と接するのが楽しいですね。笑顔を見ること、自分も笑顔になれることが、一番のやりがいです。

障害者支援ネットワーク れんとへのリンク

休みの日の過ごし方

 土日に地域のイベントなどがあったりするので、なかなかお休みが取れないのですが、仕事で山の方に行くので、休みの日には海が見たくなります。それと温泉や岩盤浴にもよく行きます。
サッカーが好きなので、アルビレックスの試合を観に行きたいんですけど、なかなか時間がないですね。

住んでいる地域の魅力

 地域の魅力はやはり人ですね。中山間地の人は、自分で食べるものを作って、育てて、食べているので、そういう豊かさというか、自分で生活を切り開いていくという力強さに感心します。そういう人がいる、というのが魅力ですね。
 それと風景。人と暮らしが一体となっている。田んぼがキラキラ光っているのが好きですね。稲が風で揺れる様子とか。水を張っている季節が好きですね。あと鯉を育てている池もあるので、そういう風景も好きですね。

若者へのメッセージ

 先日、用事があって東京に行ってきたんですが、すごく息苦しさを感じました。新潟に戻ってきたら、やっぱりここが居心地がいいなと思って。新潟出身の人だったら、やっぱり自分が生まれ育ったところが居心地がいいんじゃないでしょうか。そういう人はどんどん帰ってきてほしいですね。中山間地域には耕作されていない土地、空き家もたくさんあるので、農業したい人、エコな生活をしたい人、大歓迎です。また良くも悪くも季節がハッキリした地域なので、海にもいけるしスキーもできます。やろうと思えば何でもやれると思います
 ぜひ、この新潟で人に出会って欲しい。いろんな人と出会うことが大切で、その出会いで自分が変わることもあると思います。たくさんの出会いがあることを願っています。

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