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ニイガタビト

新潟に来て、やりたいことが仕事になって、今が一番面白い。

2009.06.09 掲載

NPO法人ヒーローズファーム 統括ディレクター

中村 憲和さん

32歳 新潟市西区

大阪市で生まれて育つ。地元の大学を卒業し外食産業に就職。転職と共にキャリアアップを重ね、3社目では飲食部門の責任者として店舗の立ち上げを任される。自分の将来を見つめるうちに、「教育」に関わりたいと強く思う。新大阪のNPO法人JAE(日本教育開発協会)のスタッフとして2年半在籍し、インターンシップ事業に関わる。その事業を通じ、新潟市西蒲区のNPO法人虹のおと(現ヒーローズファーム)代表理事の西田卓司さんと出会う。JAEを退職後、2007年10月から新潟市西蒲区巻へ移住し、現在に至る。

Iターンのきっかけ

 飲食業の仕事は面白く、お客さんは笑顔で帰っていきますが、それだけでいいのかと疑問を抱くようになりました。閉塞感が広がる社会で、もっと前向きに人生を楽しむ人たちを増やしたい、そのために何かやれることがあるのではないかと考え始めました。
 3社目を辞めたときに、一通りの経験を積んだ外食産業で起業するか、あるいは他の道に進むのか、半年間図書館にこもり自分自身と向き合う時間を過ごしました。飲食業の経営をやりながら人を育てることが好きだったことや、親が教師だったこともあり、自分の中の教育熱が再燃した頃に出会った、教育分野で先進的な取り組みをしていたNPO法人JAEに飛び込みました。
 JAEを任期満了で退職後、新潟でも同じプロジェクトを立ち上げたいと考えていた西田さんが声をかけてくれて、何回か新潟に呼んでくれました。僕は旅をするのが趣味で、佐渡をローラーブレード(インラインスケート)で一周したのですが、4泊中、3泊を知らない人の家に泊めてもらい、佐渡の人達にすごく親切にしてもらったことが転機となりました。その恩を返したいという思いが生まれたんですね。
 また新潟では年間1万人以上の若者が県外流出している現状があり、それを食い止める手段が必要であるという思いもありました。JAEでの経験を活かして新潟でも新たな仕組みを創れるかもしれないと考えるようになりました。
 もう一つは、西田さんと一緒にプロジェクトを立ち上げようとしていた新潟大学の学生がいたのですが、なかなかうまく進まず、西田さんから僕でなければその学生を育てられないので頼むと言われた言葉が自分の心に響きました。
 新規事業の立ち上げ、佐渡の人達への恩返し、学生の成長に関わってみたいこと、この3つの要素が重なり合って新潟に行くことを決めました。

JAE(NPO法人 日本教育開発協会)へのリンク

Iターンする際に不安だったことや心配だったこと

 30年間大阪で培ってきた人脈を捨てるのはもったいないという思いがありました。新潟で知っている人は西田さんとその学生の2人だけで、本当にやっていけるのかと。また給料も最初は5万円でしたし。ただ、当初は事務所の2階に住み、野菜は近所の人達が差し入れてくれたり、お米も西田さんの実家からもらえたので、実際は暮らすのにお金があまりかからなかったことにはとても感謝しています。

仕事の内容

 NPO法人ヒーローズファームは、自分で考えて行動できる人、身近なヒーローを育てる仕組みを考え提供することを目的としています。主な事業は3つあって、地域住民のコミュニティづくりのための「おやじ万博」、地域住民との交流を目的としたふるさと創出のための「まきどき村」、そして大学生を対象にした「起業家留学事業」があり、起業家留学を僕がメインで担当しています。
 「起業家留学事業」は長期インターンシップ事業でチャレンジコミュニティプロジェクトの一環として実施していますが、僕達の場合これを若干アレンジして企業の中で人が育つ仕組みを作っています。通常インターンシップというと企業側からすれば社会貢献という位置づけで、正直手間ばかりなのですが、学生が半年間の実習の中で戦力化していく過程を人材育成プログラムの提供と位置づけて、企業から会員費をいただいています。
 将来的には、まだ構想段階ですが、現在の事業を全部まとめた形の「ヒーロー大学」を作りたいと考えています。中高生も入学できる大学として、それをいかに事業化していくか、お金が回る仕組みを考えるのが僕の仕事です。
 またキャリアカウンセラーの資格を持っていることもあり、NPOの仕事とは別に、新潟大学の先生から「キャリアデザイン」という学生の人生プランを考える授業を任せられています。

チャレンジ・コミュニティ・プロジェクトへのリンク

現在住んでいる地域の魅力

 巻の魅力は、今でも人とのつながりやコミュニティが残っていて、町行く人が知らない人でもみんな挨拶していくところです。広場や神社でも、まだ子供だけで遊んでいる風景が見られるし、子ども達も元気で明るくて素直な子供が多いと思います。素晴らしい地域ですね。それからB級グルメ天国でおいしいものがたくさんありますよ。

休みの日の過ごし方、オススメのお店

 休日は土日ですが、土曜日はイベントが入ることも多いですが、それ以外はゆっくりしてますね。映画を観ることが多いかな。DVDを借りたり、映画館に行くこともあります。マリンピア日本海近くにある公園のスケート場や聖籠町のスケート場へ行ってローラーブレードを楽しむこともあります。
 巻はB級グルメが多いので、オススメのお店はたくさんあります。「思い出」は店名のとおり思い出に残る食堂ですね。塩タンメンやカレーラーメンがオススメです。他にも「ますや食堂」の肉チャーハン、「頓所製パン工場」のカレーパン、「高橋畜産直売所」の出来たてコロッケなど、どれもおいしいものばかりです。

新潟県内での生活を希望する若者へメッセージ

 この32年の人生の中で、今が一番成長させてもらっていると感じています。新潟に来てこの1年半という期間で、思ったものが形になっていき、今までの集大成のようですごく面白い。自分のやりたいことが仕事になって、稼げるようになり、やりがいもあり幸せだなと日々感じています。
 新潟はまだやれていないことがいっぱいあるので、いろいろなことにチャレンジできる機会が多い地域だと思います。僕が現在やっているチャレンジコミュニティプロジェクトもそうで、幸運なことに競合する相手もいません。新潟はよく言われているように、食べ物、文化、人などの素材はあるのに、発信や工夫、加工があまり得意ではないですよね。新潟は何か新しいことを始めやすい地域だと思います。

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