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ニイガタビト

地元に戻ってきたからこそ、自分のやりたいことが実現できています

2009.03.19 掲載

特定非営利活動法人支援センターあんしん サービス管理責任者

樋口果奈子さん

29歳 十日町市

十日町市生まれ。茨城県の大学の社会福祉学科を卒業後、北海道にある障害を持った方の地域生活支援センターで半年間研修。その後十日町市にUターンして、父親が発起人となって立ち上げた「特定非営利活動法人支援センターあんしん」の第1号職員となり、現在に至る。

Uターンしたきっかけ

 大学にいたときから、卒業したらいずれ地元に戻るつもりでした。3人姉妹の長女だし、妹が障害を持っているし、何となく最初からそう思っていました。妹が障害者だったことで、母は昔から全国の福祉関係の講演会に参加したり、地域の皆さんを集めて何かをやったり、非常に一生懸命に活動していました。そんな母に小さい頃から影響を受けていたと思います。
学生の時に普通の大きな福祉施設に見学に行ったときに、スタッフの方々が入所者の皆さんに接している感覚と私の理想とがあまりにもかけ離れていました。でもそれは個々のスタッフの資質ではなく、大きな施設だとそうなってしまうのは仕方がないと思いました。私はこういうところに勤めちゃいけない、順応性が高いのできっと染まってしまうと思いました。
 また長野のある施設に行ったときには、当時はまだあまりなかった一時預かりのサービスがあって、障害を持つ家族がいる者として「こんなサービスがあったらもっと楽だったのに」と実感として強く感じ、地元にもそういうサービスを提供する施設があるといいのにと思いました。
 卒業して、親の協力もあって、障害を持った方を施設ではなく、地域で生活することを支援する北海道伊達市の先進地に半年間研修に行くこともできました。
研修後のことは決まってなくて、帰ってから考えたらいいやくらいに思っていたんです。そして帰ってきたら、タイミングよく父がNPO法人「支援センターあんしん」を立ち上げた時で、第1号スタッフになりました。他の人がやっていないことを微力でもやれたらいいな、という気持ちがあって、ここに戻ってきて始めました。

だて地域生活支援センターへのリンク

Uターンする際に不安だったことや心配だったこと

 Uターンする際には特に不安はありませんでしたが、支援センターあんしんが立ち上がったばかりで、形はあるけど中身がない状態でした。利用者はいないし、スタッフは私1人だし、これから何をするんだろうというレベルだったんです。そのことで悩みすぎて、それだけでいっぱいでした。

それを克服するために役立った相談機関やサイト

 支援センターあんしんはNPO法人でしたが、私自身は他のNPOとつながりはなく、当時は私も周りの人もNPOのことはよくわかりませんでした。そういう状況の中で、新潟NPO協会の存在は大きかったです。NPOで同じ活動をしている団体を紹介してもらったり、講演会に行ったり、NPOの全国フォーラムのボランティアに行ったりして、おかげでいろいろなつながりができました。

特定非営利活動法人新潟NPO協会へのリンク

仕事の内容

 NPO法人支援センターあんしんは現在5つの事業を運営していて、<障害者福祉作業所ワークセンターあんしん>、<障害者デイサービスセンターあんしん>、<日中一時支援>、<グループホーム>、<児童送迎サービス>があります。利用者さんは、身体、精神、知的障害者です。
支援センターあんしんの始まりはワークセンターからで、当初は私も現場に入っていましたが、事業も拡大しスタッフも増えたので、今は現場作業を他のスタッフに任せ、事業全般のマネジメントをやっています。事務局長が辞めてから、そのポストは不在なので、副会長と一緒に事務局長的な役割をしています。私が現場の状況把握をして、副会長が判断しています。また、サービス管理責任者として、各利用者さんの相談、受け入れ、個別支援計画等の作成をしています。
利用者さんのニーズに合わせて事業が広がり形になっていきました。口コミで利用者さんも増え、スタッフも徐々に増えてきました。現在は正職員8名、パート職員30名、利用者は約100名弱(2008年11月現在)となっています。
以前に北海道や長野で研修したり、全国のいいところを見てきて、地元でもこんなサービスがあったらいいのにという自分の思いが、みるみる形になっている感じです。

現在住んでいる地域の魅力

 自然がいいのはいうまでもないですが、人とのつながりがたくさんあることかな。いろいろなイベントにスタッフとして関わらせてもらうと、年齢問わず一生懸命な人が多いです。十日町はイベント等の活動が活発で、特に地震をきっかけにがんばっているような気がします。

十日町市へのリンク

休みの日の過ごし方、オススメのお店

休みは土日で週休二日です。この地域は若者が中心のイベントが多くて、そういうイベントにスタッフとして参加することもよくあります。他にもバンド活動をしたり、近所の人と山登りに行ったり、独身生活を謳歌していろいろ楽しんでいます。冬は毎週ボード、スキー、温泉に行って、ラーメンを食べて帰ってきます。
それから有志で集まって、環境に関する活動もしています。講演会を企画したり、箸袋を作ったり、地域の公民館に手話を習いに行ったり、家族からたまに家にいろと言われるくらい課外活動に励んでいます。
おすすめの蕎麦屋は、すぐそこの「蕎麦&だいにんぐ にし乃」さん、おいしいですよ。同級生がやっています。十日町はおいしいところがいっぱいあります。「小嶋屋」さんや「由屋」さんも当たり前においしいです。飲み屋では「太古八」さんもすごくおいしいですよ。

Uターンを考えている若者へのメッセージ

 私は地元に戻ってきたからこそ、自分のやりたいことが実現できています。自分が何かをしたのではなくて、たくさんの協力者がいて、地元にある様々ないろいろな人とのつながりがあって、そればっかりで今までやれてきています。他の地域だったらなかなかできなかったことだろうと思います。地元だから6年間という短い期間でこれだけさせてもらえたと実感しています。
仕事や趣味がいろいろできるのも、実家に住んで近くに家族がいて、その協力でやれていると思うし、結婚、出産、子育てとなったときにも、地元はやっぱり安心できますよね。



<連絡先>
特定非営利活動法人支援センターあんしん
http://mx51.et.tiki.ne.jp/~ansin/
〒948-0065 新潟県十日町市子371
TEL:025-757-5511
FAX:025-757-1144
E-mail:ansin@mx51.et.tiki.ne.jp

特定非営利活動法人支援センターあんしんへのリンク

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