2007.10.01 掲載
財団法人鼓童文化財団 職員(佐渡太鼓体験 交流館スタッフ)
上之山 博文さん
30歳 佐渡市
佐渡市浜河内出身、新潟大学卒業、県庁臨時職員、新潟市内の印刷会社に勤務ののち、財団法人鼓童文化財団に転職。小学生の頃から、鬼太鼓をうちながら育つ。
中学の頃から、佐渡で暮らしたいとは漠然と思っていたんです。鬼太鼓をやっていたこともあり、「自分は地域に育てられたんだなあ」という思いがあります。ただ、その思いがさらに強くなったのは新潟大学に進学し、島外に出てから。いろいろな人と話をして、佐渡の評判を聞くようになってからですね。雇用、観光、高齢者など様々な問題が佐渡にありますが、「自分にできることがあれば佐渡に恩返しがしたい」と、真剣に考えるようになりました。もともと、行政志望だったので、大学の研究テーマを「NPOと行政の協働」にして、県内で開催されるNPOの勉強会に参加したり、いろいろな人に会って話を聞いたりしました。卒業後は、県庁で非常勤職員として勤めた後、市内の印刷会社に勤めました。田植えや祭りの時期になると佐渡に帰ったり、仕事をしながらNPO活動をしていたので、佐渡の生の情報を聞くこともできました。今の仕事は、そんな人とのつながりから、出会えたことでUターンするきっかけとなりました。
高校まで暮らした地域ということで、ある程度のことは知っていたものの10年前の佐渡ですから。「うまく地域に溶け込めるか」というのは不安でした。僕のように佐渡にU・Iターンをする人って、「自分のやりたいことがあって、佐渡だったら実現できそう」というイメージを持っている人が多いと思うんです。首都圏に比べると、空家はたくさんありますし、食べ物も安いし新鮮だし、その辺は安心だと思います。
相談機関・・・サイト・・・う縲怩B実際に今佐渡に住んでいる人と話をしてみるのが一番じゃないですか。佐渡は祭りが多いので、その時期に遊びに来てもらえれば、僕たち住民も受け入れやすい。佐渡の暮らしを祭りや伝統行事を体験しながら住民と交流してみると、不安や心配が克服されるのでは。僕は、そういう風にしていました。
本当に地域の結束力が強いんです。「佐渡に恩返しがしたい」と思っていたため、「まずは消防団から」と、申し込みをしたら「定員いっぱいです」と断られてしまいました(笑)。都会では、「消防団が高齢化」「なり手がいない」などと言われていますが、佐渡でそんなことはない。あとは職場の雰囲気がすごくいい。景色もいいので、夜仕事で疲れたとき、窓を開けてテラスに出ると「佐渡!ありがとうございます!」と元気になっちゃいますね。
財団法人鼓童文化財団の事務職員です。当財団の広報、営業、見学・体験などの予約受付、イベントの企画、エージェントとのやりとり・・・といったことを行っています。当財団は、「佐渡太鼓体験交流館」を佐渡市から指定管理者を受けているため、施設管理や行政との交渉も行います。鼓童のプレーヤー、職員、研修生を合わせると約80人。ほとんどが、Iターンなので島外へのアピールはもちろんですが、島の住民と鼓童の距離を近づける、知ってもらうということも大きな役割です。
地域行事に参加しています。田植え、祭り、地域の運動会など。定員が開いたら消防団に、ぜひ参加したい!
U・Iターンを考えている地域があれば、休みを利用してぜひ自分の目で見て、感じた方がいいと思います。佐渡にお越しの際はぜひご連絡ください! 連絡先 財団法人鼓童文化財団http://www.kodo.or.jp佐渡太鼓体験交流館http://www.sadotaiken.jp〒952-0611新潟県佐渡市小木金田新田150-3 電話0259-86-2320、Fax.0259-86-2385月曜休館
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