2015.05.25 掲載
小野寺税務会計事務所勤務
小野寺崇志さん
33歳 新発田市在住
高校卒業後、進学の為に千葉に。卒業後、川崎で就職。9年後の2011年に地元新発田市にUターン。現在、父が経営している会計事務所で税理士として仕事をしている傍ら、地元新発田市の少子化対策など新発田青年会議所のメンバーとして地域の魅力を発信する活動も行っている。
小学校、中学校、高校と地元新発田市で過ごしました。どんな質問にもきちんと答えを出してくれる教師という職業を自分の中にイメージしたのが、高校生の時でした。
新潟を出たいとか地元がつまらないとか、そういった気持ちは不思議となく、単純に「教師」という職業を目指して勉強し、千葉の東京理科大学に進学しました。数学が好きだったこともあり、中学校の数学の教師を目指して勉強を続け、大学4年の時に地元の中学校で教育実習をさせて貰いました。その時に出会った生徒は、とても素直で充実した時を経験をさせて貰ったのですが、一方で、自分がいままで漠然と考えていた教師という職業は、子どもたちの将来や未来に大きく影響を与えてしまう職業なのだとあらためて考えてしまい、とても自分には出来ないと考えるようになりました。
自分の将来像が急に見えなくなってしまい、卒業までの時間に何ができるか、いくつかの選択肢の中から家業を継ぐ選択をしました。兄妹は兄と二人の妹がいるのですが、兄は別の仕事をしていたので、父に会計の仕事がしたいと伝えたときは、とても喜んでくれました。ですが資格が必要な職業なのであらためて勉強をし、卒業後は神奈川県川崎市内の会計事務所で3年間経験をさせてもらいました。
実家を離れて千葉と川崎市内で生活をしていたのですが、生活はしやすいし、都内に行くのもとても便利な場所ではありましたが、自分自身がそもそも都会への憧れのようなものもなかったこともあり、3年間の経験後、2011年に新発田市に戻ってきました。
何度か地元には帰省していましたが、実際に地元新発田に帰ってきて最初に思ったことは「やっぱり新発田はいいなぁ」いう思いでした。自分を育ててくれた地元の暖かさをあらためて感じた一瞬でした。
実際に生活を始めて、仕事でさまざまな方にお会いしてあらためて新発田市を見た時に、残念ですが、すこし寂しい町だなと感じるときがあります。新発田市自体はとても魅力的なものが多い地域だし、自慢できる場所も多いのに上手く発信できていないと思います。若者が少なく、高齢者が多いのは、どこの地域もそうなのかもしれません。今、地元の学生や若者の意識を調査しようと、新発田市青年会議所のメンバーとアンケートの実施を進めています。仕事には直接関わりはないのですが、学生と企業との繋がりを深めることで、地元に雇用の場を増やす活動などもつなげていければと考えています。
税務会計という仕事をしているので、会社経営者から仕事に関する相談も受けることがあります。コンサルタントとは違うのですが、会社の経営状況を把握している立場として、将来を見据えた、あらたな企業のチャレンジに対して税理士として情報提供できるように情報収集を行っています。仕事にもさまざまな関わりが求められるようになり、とてもやりがいのある仕事だと考えています。
体を動かすことが好きなので、休日はジムで体を鍛えたりしています。最近は、ゴルフも始めました。地元で好きな場所は「新発田城」です。なんとなく落ち着きます。月並みですが、自然が豊かで食べ物も美味しい。街の新たな魅力を見つける活動をされている方が意外に多いのが新発田市だと思います。
私は新発田市が本当に好きなので、もっともっと元気のある街になると嬉しいですし、
若者や子どもたちが地元を好きになるように、これからも魅力的な街づくりに関わっていければと考えています。住む人が増えるのも嬉しいですが、多くの人に新発田市の魅力を知ってもらい、行きたい町になればと思います。
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