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新潟で夢にチャレンジ 第68回

伝統工芸に若手の感性を融合
- 新潟漆器の更なる可能性に迫る -

2013.02.21 掲載

 新潟市東区出身の井村篤史さんは、県の伝統工芸品の一つ、「新潟漆器」の職人です。県内の専門学校を卒業後、数年間企業での勤務を経て、職人の道に進むことを決意。若手の職人として、現代的な商品作りや実演販売などにも力を入れ、新潟漆器の魅力を広めています。

職人の道に進んだ経緯

 父は新潟漆器の職人ですが、仕事を継ぐように言われたことは一度もありませんでした。そのため、専門学校を卒業した後は自分なりに進路を選択し、営業職として一般企業に就職しました。
 その後、会社を退職したのですが、ちょうど同じ時期に、父のもとに塗り箸の注文が大量に入ったため、初めて漆塗りの作業を手伝うことになりました。当初は、手伝いをしながら次の就職先も探すつもりでいたのですが、2ヶ月、3ヶ月と携わるうちに作業が面白くなり、自分が関わった商品がお客様の手に渡ることにも喜びを感じたため、漆器職人の仕事に就く決心をしました。
 職人の道に進みたいという私の意志を聞いた父は、「好きにやってみろ」と背中を押してくれました。それからは、父の商品や仕事ぶりを見て学び、失敗を繰り返しながら商品作りに励み、5年程経った頃から、自分の商品を実際に販売できるようになりました。

仕事へのこだわり

 私のような漆塗りの職人は「塗師(ぬし)」とも呼ばれ、「木地師(きじし)」という、木工品を製造する職人に手掛けてもらったものに漆を塗り商品を生み出します。自分と感覚の合う木地師であれば、どのような作品を作って欲しいのかをすぐに理解してくれるので、まずは直接会い、話をしてみることで、その木地師に作品作りを依頼するかどうかを判断しています。
 漆塗りの仕事の中でも、下地を塗る作業は特に重要で、正しい塗り加減でなければ納得のいくものに仕上がりません。商品を購入されるお客様のためにも、下準備を含めた一つ一つの作業にこだわり、絶対に手を抜かないよう努めています。
 一方で、全てのお客様に気に入っていただける商品を作り出すことは難しいので、まずは、自分が使いたいと思える商品作りを心掛けています。デザインを考えた上で塗りの作業に入るのですが、実際に作業をしていくうちに、思い描いたデザインと全く違うものになることもあります。ですが、それをきっかけに新しいイメージがわくこともあるので、一見失敗したと思えるデザインも、次の商品を生み出すヒントになっています。

独自のデザインに挑む

 漆器には伝統的で決まったデザインが多いので、職人としての経験を重ねる中で、現代的な商品を作りたいという意欲が芽生えました。その思いから、伝統技術や漆本来の良さを活かしながらも、洋風の空間に合う商品作りに取り組んでいます。
 現在私が手掛けるのは、全体の3分の2程度は古くから受け継がれる伝統的な漆器ですが、残りは漆塗りのアクセサリーや、若い世代の目を惹くようなデザインの漆器です。ネックレスなどを購入した20代、30代のお客様が、漆器にも興味を持ってくださった時は、非常に嬉しいです。

お客様の反応をダイレクトに感じながら

 以前は新潟市内にも漆器専門店があり、職人たちは、問屋を通じてそのようなお店に商品を卸すことで生計を立てていました。ですが現在は状況が変わり、伝統工芸品も職人自らが商品を売る時代になったので、私も百貨店で開催される職人展で実演販売を行っています。県外の職人展に出向くと、「新潟漆器という工芸品があることを今まで知らなかった」とお客様に言われることがあるので、県外での販売活動は、新潟漆器や新潟自体をPRできる良い機会になると思っています。また、「次回も、他の商品を購入したい」とリピーターになってくださる方もいるので、お客様と顔を合わせて仕事ができることにとても魅力を感じています。
 職人になったばかりの頃は、とにかく商品を作ることが楽しかったのですが、今は、お客様の反応をダイレクトに感じる販売にもやりがいを持って取り組んでいます。

漆器産業の未来を見据えて

 新潟は町も人ものんびりしており、県外の販売活動から帰ってくると、その良さを一層実感します。反面、宣伝があまり上手でないせいか、地域にある良いものを売り出す力が弱いとも感じています。実際、県内には沢山の伝統工芸品がありますが、地元でもその存在が知られていないことがあります。それがどんなに良いものであっても、地元の人が知らなければ外に発信することもできないので、今後は県内の人にも、新潟漆器の良さに気づいてもらえるようPRしていきたいです。
 また、「漆塗りに挑戦したい」という若者が増えれば、今後もこの産業を引き継いでいけるので、若い世代に知ってもらう取組にも力を入れていこうと思っています。

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