2013.02.19 掲載
株式会社岩塚製菓勤務
金子祐三さん
43歳 長岡市
妙高市(旧新井市)出身。都内の大学を卒業後、営業職として岩塚製菓に就職。一年間、製造部門で現場経験を積み、その後県外に赴任。営業としてさまざまな地域を担当した後、3年前から長岡市にて勤務。
大学時代の4年間は、大好きな音楽にどっぷり浸かり、一時は真剣に音楽で食べていきたいと思うほどのロック青年でした。
卒業する頃は、大学生を中心に就職難だったのですが、営業職として岩塚製菓に就職することができました。就職難の時代に地元の企業に就職できた自分は、恵まれていたと思います。
会社の方針で、営業職として採用された社員であっても一年間は必ず製造部門に配属されるため、私も、入社一年目に製造スタッフとして現場を担当し、生地の製造作業を経験しました。
製造ラインは24時間フルに稼働させるため、スタッフは3つの班に分かれて8時間交替で勤務します。具体的な作業は、もち米を蒸米機で蒸かすところから始まります。
ふかしたもち米を練り機で練り、副材料の大豆を入れて豆の入った餅を製造。その後、その餅を型枠に押し込んで冷蔵庫で冷やし、刃物で切れるくらいの固さになったら切断して、焼き上げに適した量に乾燥機で乾燥させることで生地に仕上げます。
こうした製造作業の経験を積んだことで、営業担当になってからは、他のメーカーの営業担当よりも具体的で詳細な商品知識を持つことができ、非常にプラスになりました。
一年間、製造現場で働いた後、初めて赴任した先は神奈川県でした。その時から営業担当として、スーパーや小売店などへの商品説明を任されました。販売先の新規開拓や、取引先への納品手配などにおいては、相手から厳しい条件を出されることもありましたが、製造現場で勤務したという自信と、大学生の時に関東で暮らしていた経験から、神奈川では充実した時間を過ごせました。
神奈川で7年間勤務した後は、宮城で2年間、長野で7年間と、県外営業所での仕事が続きました。他県での勤務が長かったので、帰省する回数も限られていましたが、数日間の滞在でも「やはり新潟はいいな」と思う気持ちがあり、そんな中で長岡市に勤務することが決まりました。
新入社員として、最初の一年間を長岡市内で生活して以来、10数年ぶりの新潟生活。今はとても新鮮な気持ちで、毎日を楽しんでいます。
長岡市は、都心に出掛けるのも、地元の妙高市に行くのも丁度良い距離感だと思います。海も山もすぐ近くにあるので、サーフィンやスキー、スノーボードなど、アウトドアスポーツが好きな方にとっても楽しい場所です。休日は美術館や博物館などに行くことが多い私も、自然にふれる時間は以前より随分と長くなりました。
新潟で生活して一番感じるのは、人がみんな優しいということ。営業という仕事柄、さまざまな地域での生活を経験したからこそ言えることですが、ここでの生活はとても快適です。地元は、生まれた場所だからこそ感じられる、水や土、空気などすべてに包まれているような穏やかな気持ちになれる場所だと日々感じています。
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