2012.12.20 掲載
株式会社ビーエム企画 営業
馬場 毅さん
30歳 新潟市東区
新潟市内の高校を卒業後、大学進学のため上京。大学を卒業してからは、約4年間東京都内で勤務。その後、新潟に戻り、父が経営する店舗デザイン設計施工会社に就職。現在は営業として、お客様の想いを形にする企画提案を行っている。
大学卒業後を考えた時に、もう少し東京で頑張りたいという気持ちと、新潟に帰りたいという気持ちがありました。そんな中、決まった就職先は新潟に本社を構える企業だったのですが、配属先が東京支社になったことで、結果的に私の希望が叶いました。
しかし、その会社は入社して数ヶ月後には、経営者が変わることになり、働く環境が大きく変わってしまいました。私自身、入社して間もなかったこともあり、状況がまったくわからない、先輩が次々と辞めていくなど、毎日不安な日々を過ごし、最終的に退社を決心しました。
退社後は、港区青山の不動産会社に再就職しました。そこでの仕事は毎日が刺激的で、高層マンションをはじめ、普段は行くことができないような物件に関わる機会が多くありました。率直に「お金持ちっているんだなぁ」と実感するほど、非常に高額な物件を案内することもあり、金銭感覚がマヒしそうでした。また、さまざまな職種の方と話す機会もあったので、ここでの経験が、今の仕事に役立っていると思います。
不動産会社に勤務してから3年後の27歳の時に、新潟にUターンし、父が経営する店舗設計デザイン事務所に勤める事になりました。
しかし、高校卒業後、すぐに東京へ出たこともあり、帰って来てからが大変でした。27歳ともなると経験豊富そうに思われるのですが、新潟で仕事をしたことがなかったので、土地勘はあっても、商習慣など知らない事ばかりで、最初の一年間はとても不安でした。
営業でお会いするお客様は、既に複数の店舗を経営している方もいらっしゃいますが、初めてお店を経営する方がほとんどです。物件を探すところから始めるケースも多く、お店の形態や販売物によってデザインも全て変わります。お客様の人生に関わるケースも多いので、じっくりとお話を聞き、社内のデザイン部門と相談しながら提案しています。
会社でもよく話していることですが、私たちにできることは舞台をつくることです。私は、お店というステージで、お客様が自らの技術や想いを伝える場所をつくることが仕事だと考えています。お客様には「必ず成功して貰いたい!」という気持ちで、お話しさせて頂いています。
月並みですが、海や山、自然豊かな新潟が好きです。学生時代も含めて、年に数回は帰郷していたので、新潟市内の変化も分かっており、生活していくうえでの不安はありませんでした。
東京で勤務していた時は、満員の通勤電車、慌ただしく流れる時間に自分自身が流されていたように思います。一方、新潟で生活していて感じることは、時間がゆっくり進んでいるということです。もちろん、仕事はのんびりしている訳ではありませんが、移動時間が短いこともあり、結果的に余裕が生まれているのかもしれません。」
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