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ニイガタビト

Uターンの決め手はインターンシップ

2012.12.06 掲載

佐渡農業協同組合 営農事業部 園芸振興課

栗津直人さん

23歳 佐渡市

佐渡市出身。高校を卒業後、九州の大学で農作物と植物の香りについて学ぶ。大学3年の時に佐渡ヶ島のインターンシップ体験に参加したことがきっかけで、今年4月に佐渡市へUターン。

目的を持って大学進学

実家は兼業農家だったこともあり、農作物や植物が当たり前にある環境でした。そのため、中学、高校時代から農作物と植物の「香り」に興味を持ち始め、その研究ができる大学への進学を希望し、最終的に選んだのが南九州大学の園芸科でした。進学のタイミングを逃せば、今後住むことはないだろうという単純な動機で九州の大学を選んだのですが、目的を持って進学したので、大学生活に特に不安はありませんでした。1年から3年までは、農作物の勉強と実習。4年目から風蘭と名護蘭の2種類の蘭を掛け合わせて香りを抽出する研究をしました。大学生活はとても楽しく充実していましたが、実際に帰省する際は、毎回距離があることを実感しました。

インターンシップを体験して

 Uターンの大きなきっかけとなったのが、大学3年生の時に参加した佐渡ヶ島インターンシップ体験です。当時は佐渡に帰ろうという気持ちと、帰りたくない気持ちが半々だったのですが、とにかく家族の勧めもあってインターンシップに参加しました。そして、その際にインターンシップ実習生として受け入れてもらった企業が、JA佐渡です。実際に就職活動を始める前に就業体験できたことで、将来をイメージすることができ、佐渡に就職する大きな決め手になりました。また、4年間、遠く離れた九州で勉強させて貰ったことに対する両親への感謝の気持ちがあったので、Uターンして親孝行できればとも思いました。

JA佐渡での仕事

 JA佐渡の就職試験の当日、試験会場に着くと当初聞いていた人数の3倍もの受験者が居たのでびっくりしました。緊張しながらも試験に臨み、内定を頂いたわけですが、あらためて考えるとインターンシップ体験に参加したことも選んで貰えた理由のひとつだったのではないかと思っています。そういう意味でも、参加して本当に良かったと思っています。
入社してからまだ半年程度しか経っていないため、正直わからないことだらけですが、上司のご指導を仰ぎながら、日々学んでいます。現在は営農事業部 園芸振興課の「営農指導員」としてキウイ農家を担当させていただいており、佐渡産キウイのほとんどの出荷に関わっています。農家からキウイが出荷される光景を見ると、また頑張ろうという気持ちになります。

Uターンして実感すること

休みが合えば、昔からの友人と夜釣りに行くこともあり、先日は朝まで防波堤で釣りを楽しみました。ほかにもスポーツを一緒にすることもあります。島内にはゴルフ場もあるので、今後はゴルフにも挑戦したいと思っています。 
佐渡の多くの高校生が島外に進学、就職していく中で、残った友人や帰ってきた友人と過ごす時間が、一番ほっとします。特に、ランドセルや通学カバンを持って一緒に学校に通った仲間と近所のお店でお酒を飲んでいると、「帰ってきてよかった」と実感します。

住み慣れた場所で家族や友人と一緒に

地元にいるおかげで、友人と悩みなどについて話すこともできます。一方で、島内には同世代の女性が少ないと感じるので、Uターンする女性がもっと増えてほしいとも思っています。
私は4年間島を離れ、外から佐渡を見ることができたおかげで、余計に佐渡が「ふるさと」であると感じています。家族や友人が近くで暮らしていると安心感があり、「住み慣れた地元はいいな」と思います。ほんとうに毎日、幸せな日々を過ごしています。

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