2012.11.20 掲載
胎内市出身の菅原貴幸さんは、地元の高校を卒業後、東京の大学に進学。卒業後は都内の会社に勤務した後、今年8月に胎内市へUターンしました。現在は市内にある総合型地域スポーツクラブ「わくわくたいない」のスタッフとして、会員のスポーツ活動のサポートに携わっています。
また、小学校1年生の頃から続ける空手道においては、全国大会出場経験もあるほどの実力者。将来、指導者として胎内市の空手道人口を増やすことを目標に、市内の道場で日々稽古に励んでいます。
総合型地域スポーツクラブとは、子どもからお年寄りまで幅広い世代の会員がスポーツ活動に取り組むことができるクラブです。「わくわくたいない」でもグラウンド・ゴルフや卓球などの定期活動をはじめ、多くのスポーツ事業が実施されています。
「今の仕事を始めるきっかけは、空手道の経験があることや、体育施設の管理に関する資格を持っていることなどから、スタッフとして働いてみないかと声をかけてもらったことでした。仕事では事務作業のほかに、子どもたちの指導やノルディックウォーキング、トレッキングといった行事のサポートを行っています。
この仕事のいちばんの魅力は、参加される会員の方々の笑顔が見られることです。『わくわくたいない』で実施している活動は、勝敗を重視しているわけではないため、和気あいあいと楽しめます。参加者の皆さんが笑って活動されている姿を見ると、とても嬉しくなります。また、サポートする側の私たちが楽しく活動すれば、自然と皆さんも笑顔になると思っているので、私自身が楽しむということも心がけています。」
「空手道は、先に習っていた兄の影響を受けて始めました。中学校2年生で黒帯を取得したことや、北信越大会で上位に入賞したことなどから本当に好きになってのめり込みました。胎内市に帰ってきてからも、小学生の頃から指導を受ける先生のもとに通い稽古を続けています。まだまだ修行の身ですが、できれば将来道場を継ぎ、指導者としての道にも進みたいと考えています。空手道は礼儀や我慢強さが身につく武道ですので、子どもたちにはぜひ興味を持ってもらいたいと思っています。」
「高校生のときに初めて空手道の全国大会に出場し、県外には強い選手が大勢いることを実感しました。それをきっかけに、レベルの高い空手家が集まる東京で空手道の勉強をしてみたいという気持ちが生まれ、高校卒業後は上京することに決めました。東京は新潟より多くの情報や経験が得られ、学ぶ上でとても良い環境でした。ただ、これまでずっと自分が両親に心配される立場であったので、Uターンして今度は自分が両親のことを気にかけられるようになりたいという思いがありました。そのため、大学を卒業して都内の会社に就職してからも、いずれは胎内市に帰って家族を支えつつ空手道を続けたいと考えていました。
それから、胎内市が本当に好きだったこともUターンを決めた大きな理由でした。幼い頃から自然が好きで、よく地元でキャンプをしたり釣りに出かけたりしていました。海にも山にもすぐに行ける胎内市の『田舎っぽさ』は、都会にはない大きな魅力だと思います。」
「今後は『わくわくたいない』の活動に空手道の講座も加えたいと思っています。胎内市の方々に、空手道について知ってもらえるような働きがしたいです。また色々な事業などに役立てていくため、いくつか資格を取得しようとも考えています。今後取得を目指している資格は、体育施設運営士、スポーツクラブインストラクター、運動指導士、レクリエーション指導者などです。
やるべきことや目標はたくさんありますが、何事も焦らず前向きに行動していこうと心がけています。文武両道を基本として、ひとつひとつ着実にこなしていこうと思います。」
「迷ったまま立ち止まっていても、何も始まらないと思います。私自身、行動を起こさなければいつまでも東京に住み続ける気がしたので、思い切ってUターンしました。働く場があるのかなど不安もありましたが、行動を起こせば何かしらの進展があるので、『悩んでいるならまずやってみる』という前向きな気持ちを大切にしてほしいです。」
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