2012.02.29 掲載
株式会社ブルボン 健康科学研究所 研究推進室
田邉 学さん
29歳 柏崎市
新潟市秋葉区出身。食品に関する研究をしたいと静岡県立大学食品栄養学部に進学。大学では香辛料の研究を続け、大学院に進学、引き続き研究に励む。2008年株式会社ブルボンに入社。同社健康科学研究所に所属し、安全・安心・安定および健康を基にした食品の基礎研究に取り組んでいる。
高校時代は体育教師を目指したこともありましたが、大学受験に失敗し、改めて自分のやりたいことを考えた結果、食品に関する仕事に興味を持つようになりました。母親が栄養士をしていたのでその影響があったのかもしれません。そこで食品に関係する学部を受験しました。学生時代は、大学院まで香辛料の研究を続け、将来も食品の研究に携わる職業に就こうと考えるようになりました。柏崎市に本社を置く当社は全国から社員が集まっていますが、私は地元である新潟で働けること、念願の研究職に就けたことに大変満足しています。
就職活動は食品会社1本に絞って活動しました。大学院の研究が忙しく、十分な情報収集や会社研究ができないまま就職試験に臨むことも多く、就職活動と学業の両立は難しかったです。また、静岡と東京を往復するだけでも時間や費用が掛かりました。10社程度受験しましたが、製品開発だけでなく研究に熱心な当社から内定をもらえたことは非常にうれしかったです。
私は「健康科学研究所」に所属し食品素材の新規機能性等を研究しています。私は入社以来、米および米粉についての研究を行っています。当社は柏崎市、長野県松本市、新潟市に研究拠点があり、大学等の研究機関と共同研究を行うこともあります。企業は売れる商品を作るだけでなく、安全、安心で健康に寄与する商品を提供するという社会的責任も大きいと感じています。
食品の健康機能を追い求めると、どうしても味が落ちてしまいますので、機能性と美味しさをいかに両立できるかという点では非常に難しさを感じています。
自分の研究成果を社内外で理解してもらえたり、認めてもらったときが最もやりがいを感じるときかもしれません。研究成果を学会で発表することがあるのですが、多くの専門家が集まる場で、評価をいただけるととてもうれしいですね。私の研究が消費者の健康維持に繋がるように日々邁進しています。
新潟は学生時代暮らしていた静岡に比べると、春夏秋冬を感じることができます。スノーボードが好きで、特にこの季節になるとスキー場が近くにあるのでよく出かけます。海も近いので、夏は海水浴やバーベキューも楽しめます。食べ物は間違いなく美味しいですし、とても楽しみがいのある地域だと思います。
会社のバドミントンサークルに入っており、土曜日か日曜日のどちらかに必ず参加しています。またドライブが好きで、県内だけでなく県外に出かけることもあります。この時期はスノーボードに妙高や長野まで出かけることが多いです。他県と比べると新潟は“田舎過ぎず、都会過ぎない”。人混みや渋滞が苦手なので、私には新潟が合っていてとても住みやすいと感じています。
やりたいことがあるなら、的を絞った就職活動や行動計画を立ててもよいと思いますが、そうでない方は積極的に説明会等に参加して会社の雰囲気を知ることが大事だと思います。大学で学んだことを無理に生かす必要もありません。学生時代の視野と社会人の視野は違ってきますので、就職してから見えてくる自分の可能性もあると思います。新潟は食品関係の会社が多いところです。「食の宝庫」新潟をこれから社会人としてのフィールドに選ぶのもよいかもしれません。
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