2012.01.11 掲載
vol2
江端 美帆さん
vol2
神奈川県出身。
大阪で福祉系の大学を卒業後、新潟での生活にあこがれて、2010年4月、上越市で就職。
現在、「社会福祉法人りとるらいふ」にて、障害者支援の仕事に携わる。
2回目の今回は、少しでも新潟で生活をしようと考えている方の参考になればと思い、学生時代の就職活動のこと、上越での生活や友人、家族への思いを書きました。
学生時代は大阪にいました。両親が村上市出身ということもあり、子どもの頃から大好きだった新潟で就職をしたいと思っていましたが、元々小さな大学だったこともあり、地方の求人が少なく、初めはどう動けばよいか分かりませんでした。進路指導の先生にもよく相談をしていました。ただ、まずは行動あるのみ、と思い、当時はよく大阪と新潟を行き来していました。新潟の福祉系の合同就職説明会にも行きました。そこでは、自分が就きたいと思う仕事はなかったのですが、ハローワークが出ていたので登録をすると、ハローワークから情報が送られてきたり、パソコンで求人情報が見ることができ、そこで情報収集をしました。(今は便利な時代ですね。) そのハローワークの求人で見つけたのが、現在働いている「社会福祉法人りとるらいふ」です。
離れた場所での就職活動は、情報が少なかったり、移動などでも不便なことはありますが、今は色んな情報の集め方があり、遠くからでも納得のいく就職活動はできると思います。まずは、自分に合った情報集めをお勧めします。でも、やっぱり最後は、「行動あるのみ」だと思います。
就職して2年目の今年度は、上越で冬を越すのも2回目となります。昨年度は大雪で、毎晩のようにアパートの駐車場の除雪をしていました。1人暮らしの身としては、さすがにこの時は心細くなりました。でも、そればかりではありません。つい先日ですが、1人でアパートの除雪をしていると、同じアパートの住民が帰宅し、普段は会うことも殆どないのですが、この時ばかりは「雪、嫌ですねぇ。」「仲間がいたので頑張れました。」と挨拶をする、そんな出会いもありました。これも、雪国がもたらす「出会い」の形だなぁと感じました。
上越に来るときに一番心配していたのが、この雪の問題でした。大変で面倒だと思うこともありますが、先に書いたような出会いもあり、また、最近は折角だからとスノーボードにもはまり、今のところ雪のある生活も楽しんでいます。どんな状況でも暮らしてみると居心地がよく、これぞ「住めば都」ですよね。
地元(横浜)を離れることになり、正直、疎遠になる友人も出てくるだろうと覚悟していました。しかし、実際は友人が訪ねてきてくれたり、また、こちらから行くこともあり、勿論会う機会は減りましたが、意外にも以前と変わらない関係が続いています。その事実に自分自身驚き、嬉しく感じています。
上越の暮らしにも慣れ、それなりに楽しくやっていますが、やはり地元の友人や家族に会うと、何だかホッとします。たぶん、家族や友人は私にとって「安全基地」のようなもので、どんなに離れていてもそこに帰れば、いつも受け入れてもらえる、そんな安心感があります。元気の源でもあります。逆に、その「安全基地」があるからこそ、私は上越でこうやって楽しく暮らせているのだと思っています。結局、自分の思いや行動を信じていれば、場所は関係なく、どこにいても何にでもなるし、そこでの生活は充実したものになるのではないでしょうか。それが、「新しい働き方」にも繋がってくるのだと思います。
だから、遠くから変わらずに見守ってくれている家族や友人には感謝、感謝です。
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