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ニイガタビト

新潟人のオフの過ごし方
- 自分らしくアフターファイブ -

2010.12.15 掲載

 新潟県の平均通勤時間は、東京圏(1都3圏)の約半分(※1)。また、平均仕事時間も東京圏より22分少なく(※2)、終業後の自分の時間が持ちやすいということもいえます。今回は自分らしくそしてアクティブにアフターファイブやオフの日を過ごしている方々を紹介します。(※1、※2ともに平成18年社会生活基本調査報告(総務省統計局)より)

NPO法人総合型スポーツクラブウェルネスむらかみ

 日中は保育関係の仕事に携わり、勤務のない夜間に週2回、当スポーツクラブに通っている横山智子さんに、始めたきっかけなどをお聞きしました。(写真中央が横山さん)

 「個人でマシンを使ってトレーニングをすることもありますが、お気に入りは“ボディーメイキング”と“コアトレーニング”プログラムです。ストレス発散と運動不足を解消しようと思ったのがきっかけですが、通い続けるうちに体重や体脂肪が落ちてきて、これも通う楽しみの一つになっています。結果が数字に表れるのはいいですね。
何を始めるにも最初は「私にも出来るのかな?」と不安になりますが、続けていくうちに苦手意識がなくなり自信がついてきました。以前は自宅から遠い施設まで足を運んでいましたが、この施設は自宅から近いこともあり週2回は利用しています。たとえ仕事が忙しくても、新潟には心が休まる場所や環境が整っていて居心地がいいと感じています。スポーツをしたり、日本海に沈む夕日を見ていると明日も頑張ろうという気持ちになれますよ。」

年中無休・昼夜問わず多くの方が利用しています

 続いて、スポーツインストラクターの矢田千博さんにこのスポーツクラブの利用状況などをお聞きしました。

「村上体育館を利用した年中無休の総合型スポーツクラブで、夜も9時30分までやっています。私は筋力トレーニングやボディーメイキングの教室を担当したり、エクササイズの指導・アドバイスを行っています。利用者は1日平均200人弱。昼夜問わず多くの方に利用してもらっています。また、冬期の利用者も多いですね。寒い季節だからこそ、こういったインドア施設を利用して、体力づくりやストレス発散をする人が多いのかもしれません。利用者が笑顔になったり、私を頼ってくれたりする時が一番うれしいですね。東京でもスポーツクラブで働いていましたが、その時の知識を活かしつつ、村上らしさを織り交ぜて楽しみながら利用者とともに汗を流しています!」

アルビレックス新潟試合運営ボランティア

 次にトランシーバーを携帯し競技班の総括として試合運営を支える五十嵐敦さんにボランティア活動の醍醐味をお聞きしました。(写真左が五十嵐さん)

 「アルビレックス新潟の試合がある平日の夜や休日などに活動をさせてもらっています。始めたきっかけはサッカーが好きだったことと、活動を体験してみたいなという気軽な気持ちからでした。ボランティアの役割が明確化されていなかった当時に比べると、今では役割が確立され、来賓受付、ピッチ設営から公式記録をつけるといったポジションまでアルビレックス新潟ではボランティアが担っています。試合開始前から試合が無事に終わるまで緊張が途切れることはありませんが、試合が一つ終わるたびに安堵感とともに、達成感が得られることが活動を続けている理由の一つかもしれないですね。試合が見たいならスタンドの観客席でサポーターとして見たほうがいいと思います。私たちは試合を側面からしか見ることができませんが、試合運営を支えているという実感が持てますよ。」

始めるきっかけはシンプルな理由でいい

 ボランティア事務局でもあるアルビレックス新潟運営事業部の武藤惇史さんにボランティアの特徴をお聞きしました。

 「現在、試合運営ボランティア登録者数は124名。男女比はほぼ半々で、学生、社会人、シニアと幅広い年代の方が活動しています。内容は、競技補助、運営本部補助、会場案内、来賓受付などがありますが、あらかじめ希望を聞いてやりたいポジションを担当してもらっています。スポーツには、「観る」「する」「支える」という3つのスタイルがありますが、「支える」というスポーツの楽しみ方がこのボランティア活動です。始める理由はシンプルでいいと思います。「アルビレックスが好き」「何か役に立ちたい」など。1回だけの参加でも構いませんが、毎回活動を続けていくと周囲と一体感やつながりが持てて、楽しみながら活動を続けている方が多いのも当ボランティアの特徴です。」

殺陣同好会「越後軒猿衆」

 次に、歴史好きが興じて4年前に殺陣同好会「越後軒猿衆」に入会した菊谷紀道さんに活動内容などをお聞きしました。

「当会は2003年の謙信公祭をきっかけに結成され、現在のメンバーは約30名。“軒猿衆”の名前の由来は、上杉謙信に仕えた忍者の集団からいただいたものです。月に2回ほどある公式練習では、木刀や模造刀を使って、誰しもが一度は憧れる戦国武将の立ち回りを体得しています。もともと歴史が好きだったことに加え、祭りで殺陣を披露する先輩たちのかっこよさ、迫力に魅了されて入会しました。このように本格的な殺陣のアクション指導を受けられる場は少ないと思います。同好会の練習がない日は、トレーニングも兼ねて、ジョギング、フットサル、バスケットボールなどで体を動かしています。」

楽しいところに人は集まる

(菊谷さんインタビュー続き)
 「殺陣を披露するのは、謙信公祭や柿崎時代夏まつりのほか、県内外の祭りやイベント、最近は福祉施設などでも上演しています。非日常的な世界で独特な動きが多いのですが、まずは恥じらいを拭うことが大切です。役者気分になり風を切って刀を振るうと爽快な気分になれます。自分自身が好きなことをしてスカッとして、それで地域が盛り上がってくれたらうれしいですよね。人のために生きた上杉謙信公の精神を受け継ぎ、自分たちも地域が元気になるために貢献できればと思っています。当会はこれまで活動を続けてきてようやくベースができたところですが、やはり楽しいところには自ずと人が集まるものですね。将来的には上越に“殺陣道場”を作りたいという夢もあります。」

終わりに

 文部科学省の平成20年社会教育調査報告書によると、新潟県の社会体育施設数は全国第7位で、うち夜間開設数は全国5位。また、こうした社会体育施設でボランティア活動をしている団体数においては、全国3位という調査結果があります。
 新潟では文化的な環境はもちろん、スポーツ施設やサークル活動など、優位な条件の中で様々な過ごし方を満喫できます。そして今回インタビューした方々に共通していたのが、“好きなことを楽しむ”といったシンプルな考え。それが結果として長く続ける秘訣にもなっているようです。 
 勤務時間外も充実したライフワークを楽しめる新潟で、自分らしいオフ時間を過ごしてみませんか。

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