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新潟で夢にチャレンジ 第31回

職人的な生き方
- “ほんもの”を作り続ける -

2010.03.03 掲載

 新潟は世界に通ずるモノづくりの技術が集積している地域。<br> そこには、大量生産、大量消費ではなく、少量生産で、作り手と使い手の顔と顔が見える対応があり、一人一人の価値観を大切にし、愛着を込めて永く使用できるものがあったり・・。<br> そんな“ほんもの”だけを作り続けている職人さんの「職人的な生き方」をご紹介します。

十年経っても、まだ・・・

 日本海に面した寺泊山田地区。この地区は、江戸時代末期(天保時代)には「ふるい業組合」が存在し、ふるい、うらごし、せいろなどが盛んに作られていました。<br> コンバインなどない時代、乾燥させたイネを「ふるい」にかけたり、料理をするにも「せいろ」や「うらごし」は欠かせない道具でした。<br> それが時代の変化とともに、これらの需要は減り、今では、これらを扱う商店は、足立茂久商店一軒だけに。<br> 歴史ある商店で伝承された技を守り続ける、11代目、足立照久さんにお話を伺いました。「三人兄弟の長男で、自分が継ぐしかないかなと思い、大学卒業後、家業に飛び込みました。それから十年以上やってるけど、昨年亡くなった父(10代目足立一久さん)のやってきたことの半分もできていないです。」

道具は使われてこそ生きるもの

 照久さんの母、道子さんは言う。「職人にも様々なタイプがあります。照久は、作業は早いほうではないが、ていねいに作るタイプ。お父さんは次々に新しいことを始めるタイプだった。これもみな、職人の個性ですね。」<br> 昨年他界した10代目一久さんは、職人でありながら、発想力が豊か。「道具は、使ってこそ生きるもの」と人々の暮らしの変化に対応し、現代の人にも手軽に使ってもらえる“電子レンジ用の曲げわっぱ”を開発、製造。これは全国放映のテレビで紹介されたこともあり、全国から注文が殺到した大ヒット商品です。

伝承された技術で今に生きる

 <br> 「ヒノキの曲輪を桜の皮でとじ合わせ、絹の網や真鍮(しんちゅう)網を張ったふるいや、馬の毛の毛網を張った裏ごし、昔ながらの作り方を守っているせいろなどが主な商品。昔ながらの道具だけでなく、「用と美」を兼ね備えた生活用具づくりにもこだわっていきたいですね。」

社会的な責任

 儲けがない商品を作ることもあると言う。作れば作るほど赤字になることもあったそうです。「でも、自分たちは儲けるためだけにやっているのではないんです。道具を作るという社会的な責任がある。商品から勉強することも多いので、これは授業料だと思えば安いもの。」<br> 日本料亭や菓子屋といったプロの職人にとって、裏ごし器やふるいといった道具は命。ほとんどがオーダーメイドで、修理を繰り返し、半永久的に使っている人も多いそうです。

木は生きている

 「生きている木を使った、生きている製品を作っています。高度経済成長期を過ぎてから、モノは使い捨ての時代に。お弁当箱だって百円ショップで買える時代。いらなくなれば、捨てるだけ。でも、そんな使い捨ての時代でも、“もったいない”という日本の良い文化がもう一度見直されて来ている時でもあるように思います。」

使い手から学ぶ

 心がけていることは、「作る側の都合でなく、使い手側の立場に立ったモノづくり」と照久さんは言います。「どんなに自分たちでいいものを作ったと思っても、お客さんから、使いやすいと思ってもらえる製品でないとダメなんです。お客さんが何を求めているか知りたいので、修理品の回収にも自ら出向いて希望やクレームを聞くようにしています。すべて手作業で、二つと同じモノは作れない自分たちのスタイルだからこそ、このことはとくに意識していることです。先日、ようやく出来た製品をお客さんに手渡した時に「今度、このせいろで赤飯炊いて持ってくるわ。」と言われました。顔と顔が見える注文が多いので、緊張感もありますが、その分、作る喜びもあります。」

終わりに

 寺泊の海岸沿いに、木の香りが漂う作業場と、飾り棚いっぱいに製品が置かれている展示室がある。「すぐ隣りは海だから、漁師さんがその日釣った魚を届けてくれたり、裏の山には、田んぼがあって、米づくりもやっているんですよ。」と道子さん。道子さんのおいしい手料理と気分転換にと何年も続けているラーメンの食べ歩きが照久さんの元気のもと。<br> 足立商店は国道402号線沿いにあるので、ドライブがてら出かけて、“ほんもの”の技と作品を見せてもらうのも良い。温もりのあるお弁当箱がどうしてもほしくなって買わせていただいた。最初はどこかよそよそしく使っていたが、使えば使うほど木の表情が出てきて、馴染んできたようだ。“ほんもの”の良さを毎日、楽しませてもらっています。

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